東京の慌ただしいスピードが合わなかった三岡ひろは高校2年の時京都の神社の宮司をやっている祖母水守はな江の所にやってきた。
神社の隣には造り酒屋「清花蔵」があり そこの二男清尾拓己はひろの事を何かと気にかけてくれている。
ひろには不思議な力があり不思議な声が聞こえている。 祖母はひろには水神さまの加護があると言っている。
幼い頃から仲良くなった不思議な友達のシロ、拓己と共に身の回りに起きる不思議な出来事にひろは向かっていく。
ひとりの少女の成長を軸にいろいろな出来事、人間関係が描かれている作品です。
現在第7巻まで出ていてひろは大学院生に、一旦自宅を出た拓己は社会人になり蔵を本格的に継ぐために戻ってきています。
長い付き合いだったふたりは不器用ですがゆっくり距離を縮め恋人になりました。
この物語はひろの成長も描いています。彼女は自分のことだけでいっぱいでしたが少しずつ周りにも目を向けられるようになります。
友人もでき、たったひとりの友達だったシロとの関係も変わってきました。彼女が変わったことでシロにも変化が起きていきます。
それにしてもこの拓己といい『京都三条寺町のホームズ』の清貴といい、京都の男性はみんなイケメンで誠実で優しいみたいです。
私は京都出身の女性の友人はいるのですが自分の周りに京都出身の男性がいないので京都の男性にちょっと憧れを持ちます。
あの柔らかな京都弁を話す男性ってどんな感じなのかしら?
もうしばらくこの物語は続いていくと思います。ふたりの静かな世界をもう少し楽しみたいです。