大好きな宮部みゆきさんの時代小説です。 でも、買ってから2か月近く読まずに『積ン読書』になってしまっていました。
小さな藩の武家の次男坊だった古橋笙乃介は父が無実の罪で自害し、気の強い母や兄に疎まれていたが父の汚名をすすごうと江戸に出てきた。
江戸留守居役坂﨑が笙乃介のために深川の長屋を準備し仕事の当てもつけてくれていた。 そして坂﨑は父を陥れた者を探すように笙乃介に命じた。
長屋の人々の人情にふれ、そしてある日桜の精のように美しい和香という少女と出会う。
長屋の人々や和香に助けられ笙乃介は謎を解いていく・・・
もう完璧な宮部ワールドでした。
かなりの長編でしたがあっという間に読み終わりました。
宮部さんの作品には 圧倒的に強くてかっこいいヒーローは出てきませんが それぞれ与えられた場所でひっそりと、でも一生懸命生きています。
読み終わったあと ちょっと切なくでも、温かな気持ちになれる本でした。
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