よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

やまかわうみそら

2005年04月03日 | Weblog
土曜の午後、高専の5年生になる次男の進路相談のため三者面談に行く。

 いま普通の会社に出したらラインからはずされるような気がする。2年間専攻科に進み、さらにどこかの大学院を受験して、そこに案内がくる研究職に進んではどうか。

 息子の人物たるやまったく教授のおっしゃるそのままで、まだまだがんばらねばと頭を下げつつ帰ってくる。世の中きびしいものね。

 二人で学校の近くにある物部川河口の展望台に行く。物部川の対岸は高知空港の滑走路で数分おきに大小の旅客機が羽を広げて下りてくる。生暖かい曇り空は海との境目がはっきりしない。高専に受かったときもここに二人できた。あのときも不安だったろうに見通しは依然として茫洋としている。

 日曜の朝、思いのほか天気がよくなり、また次男を連れて越知町の横倉山自然の森博物館に出かけた。

 仁淀川の風景をおさめた写真展を見に行ったのだが、安藤忠雄の建築と、地球規模の地質・環境などについての常設展示内容が予想外に興味深かった。3階に展望スペースがあり、誰もいないところにしばらく座ることができた。

 帰路は国道ではなく仁淀川沿いに町まで戻った。川原の竹林が下流のほうに押し倒されたように傾いている。大雨が降れば沈下橋は、文字通り沈下してしまう。

 山と川しかない場所で暮らしてみたいか、と息子に聞いたら、年をとったら、との返事。こっちはもう十分年をとっている。この右往左往がいつまで続くものやら。

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