チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

チェコの治安 リアル情報 (2)

2019年10月10日 | チェコ プラハ日常
チェコの治安 リアル情報 (1) の続きです。

第2回のテーマは「マリファナ (大麻)」。
チェコでは「医療用」マリファナは合法、それ以外の個人的使用はもちろん違反なのですが、国立薬物依存監視センターの報告書によると、人口の3分の1が大麻の経験があるそうです。

私がチェコに来てまだ2か月目に、キルギス人の友達の家で会った日本人に、「マリファナには気をつけて」とアドバイスされました。彼が男友達の家での飲み会で、出されたビールをぐぐっと飲み干したら、そのまま気を失ったそうです。あとで知ったのですが、マリファナ入りだったのです。友達ですから、彼に悪さをしようとしたわけではないのですが、よく知らない人だったら犯罪に巻き込まれるところですよね。

そのころ通っていた語学学校のテキストに、道で出会ったチェコ人の会話として、「仕事がたくさんあって…鼻水も出ているの」という女性に、男友達が「それは良くないね。たばこはどう?それともスコッチウィスキー?それともマリファナ?」という文章があったのですが、珍しくない会話なのだと納得しました。

私がこの目で見たシーンを挙げていきます。
・馴染みのバーで、友達を含むグループ(やんちゃ系ではなく落ち着いた大人たち、日本人はいない)で会話中、彼らはたばこを回し飲みしていました。隣からまわってきたとき「私は吸わないから」と断ったのですが、たばこというのは私の思い違いで、実際はマリファナでした。
・友達の家に遊びに行ったとき、マリファナの葉を入れたお酒の瓶がありました。彼は、プラハにある彼の母国の政府関係機関で働いていて、あやしい人ではありません。
・チェコ人が多いクラブに行くと、いつも、一緒に行ったチェコ人男性に知らない人が「マリファナはどこで買えるか知ってる?」と聞いてきます。もちろん、私たちは持っていません。自分で必要なものは自分でちゃんと用意してこいよ~と思います。ちなみに、外国人が多いクラブや女性同士で行ったときは、聞かれた経験はありません。
・バーやクラブに行かなくても、通りを歩いていて、飲食店の入り口付近で喫煙している人たちの脇を通るとき、一緒のチェコ人がときどき「いまのはマリファナだね」と言います。「え?どうして分かるの?」と聞くと、「においがマリファナでしょ。」と。そんなの分かりません。

プラハのクラブとバー ※写真は本文とは直接関係ありません。








それで、一体何に気をつければいいの?ということになります。
気軽に行った店で、友達と盛り上がることや、新しい人と出会って話がはずむこともあるでしょうが、特に女性は、自分の飲み物から絶対に目を離さないでください。また、男性が女性に飲み物を買ってくれることはよくあります。知らない人から渡された飲み物にも注意してください。これは日本でも同じですよね。
ワインをボトルで買ってくれて、それを一緒に開けて飲む場合については、私はOKとみなして初対面のかたからご馳走になることもあります(運ばれる前から見ています)。
私の友達の日本人女性が、ヨーロッパのある都市に住んでいたとき、初対面の男性が飲み物をご馳走してくれたことを、帰宅して話したら、ステイ先の大家さんに「何て非常識。危険すぎる。」と厳重注意されたそうです。プラハのバーで初対面のイギリス人女性が、トイレに行くとき、私に「私のグラスはこれ。お願いね。」と繰り返し念を押して、飲みかけのグラスの監視を頼んできました。危機意識が違います。

バーなんで行かないもん、と言われるかたもいるでしょうが、プラハのカフェは「カフェバー」と称して、昼間からアルコールも提供しているところも多いですよね。昼と夜では、雰囲気ががらりと変わる店も多いです。夕食後にいつものカフェに立ち寄ったら、皆にとってはアルコールを楽しむ「バー」だったりします。

プラハではマリファナが身近なところにあふれている、相手に悪意があるかないかは別として関わる可能性がある、ということを覚えておいてほしいです。

チェコの治安 リアル情報 (3) に続きます。

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