はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

プチハッピーより小さな『ナノハッピー』

2022-02-01 23:36:06 | 日記

退院すると

全ての何気ない日常生活の一つ一つが

幸せに感じる。

 

うちには段ボール箱の空き箱を利用したゴミ箱が

全ての部屋に置いてあるが

ごみの収集日の前の晩に

全てのごみ箱から

一つの指定ビニールゴミ袋に集結させ

その大きいゴミの充填した袋を手に持って収集所に持ってゆく。

ゴミを出したときの爽快感。

 

あ~すっきり。

これも幸せである。

 

また

お風呂を沸かしたんだけど

沸かしたりなくて

冷たい湯船に

身を沈めながら

寒さに凍えてるときでも

追い炊きをしてるうちに

徐々にお湯が温まってゆくときの

安堵感は

何物にも代えがたい幸福感に包まれる。

また

顔の表面の

ブツブツを

爪先ではがす。

指先に

白い粟粒のようなモノがとれる。

この粟粒を

左人差し指の爪の上に乗せ

右爪でつぶす。

つぶれた粟粒を眺めながら

しばし陶然となる。

 

 

 

これもまた

小さな小さな幸せの一つである。

 

 

 

 



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