レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F1.4 |
フォーカス | MF | 画角(35mm換算) | |
レンズ構成 | 5群7枚 | 対応マウント | MD |
絞り羽枚数 | 6枚 | フィルター径 | 55mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 64×40mm |
最短撮影距離 | 0.45m | 重量 | 231.5g |
最大撮影倍率 | 発売 | 1977 |
ハードオフのガラクタカメラの中に転がってました。なぜかカメラとレンズがセットです。実はMINOLTA XG-Sというカメラについていてこのカメラのレンズ着脱ボタンが非常に分かり難いので別売りされなかったんじゃないかと・・・(笑)
良く見るとフィルターブラケットに別のリングが付いていてとれません。これで手に負えないジャンクなってます。レンズの中はかなりカビてるのにこのリングがとれないと化粧リングが外せないからです。
でも何とかとらないとダメなので荒療治です。外れなくなってるフィルターによく使った手なんですがフィルターブラケットの中にはまってるので叩いて曲げてしまえば外れます。内側に曲げるのでレンズのフィルターブラケットは痛みません。ハンマーとドライバーで狙った通り外せました。ただ、外せる状態になったはずの化粧リングが外れません。ゴムでダメ、カニ目レンチでダメ。樹脂の化粧リングなのでカニ目溝もすぐなめてしまいそうです。
当然エタノールをネジの部分に染み込ませたりもしましたが効果なし。仕方が無いのでまたまた荒療治です。割り箸をフィルターブラケットの内側のネジ部に当ててハンマーでやさしく均等に1周回しながら外側に広がるように叩きました。この荒療治が功を奏してやっと化粧リングが外せました。
MDレンズの嫌いなところがここで半分現代のレンズになりつつあるので金属じゃないんですよね。樹脂のレンズホルダーに高周波溶着でレンズが固定されているので直せないんですよ。6本の小ネジが見えます。3本はフィルターブラケットの固定用です。残りの3本で前玉群が固定されています。
3本小ネジを外してフィルターブラケットを外します。
フィルターブラケットが外れてすっきりしました。掃除もしておきます。
残りの3本の小ネジを外して前玉群を外します。
で、裏側を見てびっくり!すでに、このレンズは誰かに分解されていてこの後ろの凹レンズを外すのに既に最大の荒療治を受けていました。しかも、樹脂を割ってレンズを外したので戻したあと接着剤で更に荒療治されてました。溶剤が入っている接着剤を使うなんてこの荒療治は真似できないし、真似したくないです。
後ろ玉をこの段階で掃除します。これはめんどくさがりのたっちゃん得意の荒療治。
でも後ろ玉はこんなに綺麗になりました。
さて、荒療治をされていた前玉群の内側にカビが育っています。後ろ側は接着剤でもう外せないので前側の樹脂を削ってレンズを外してしまう荒療治をやってまいました。前玉レンズを外して裏のカビをカビキラーで退治して組み戻して溶かした樹脂で押さえておきました。前玉は化粧リングでも多少押さえられているので多分大丈夫でしょう(笑)組み戻してとにかくレンズは綺麗になりました。
度重なる荒療治で中身はボロボロですが以外に外側は綺麗です。最短撮影距離は0.45mです。フィルター径が55mmなのでこの個体は描写の評判が良い前期型ですね。
溶かした樹脂も、接着剤みたいだったので剥がして、再度レンズの周囲の樹脂をはんだこてで溶かして固定しました。
青紫のコーティングは綺麗です。あまり良質なコーティングではないそうですが。アクロマチックコーティングって言うんですか?
NEX-3 絞り開放f1.4 1/160秒 ISO-200
NEX-3 絞り開放f1.4 1/250秒 ISO-200 これ、ネット上では写りの良いレンズとして扱われてるのもうなづける描写だと思います。