PENTAX *istD 3回目の紹介です。しつこいと言えばしつこいですが、好きなんで。また、リコーからPENTAXブランドのフルサイズ一眼レフが出そうな発表があったようなのでまたこいつを紹介したくなりました。なぜかと言えば、前にも紹介した通り PENTAX *istDはミラーからメカニカルシャッターまで撮像素子を除いてフルサイズに対応したというより35mmフィルムフィルムカメラそのものの部品で作られてた一眼レフたったんですよね。
PENTAX *ist D基本仕様 | |||
タイプ | 一眼レフデジタルカメラ | レンズマウント | ペンタックスKマウント |
画素数 | 631万画素(総画素) | 撮像素子 | APS-C(CCD) |
610万画素(有効画素) | 23.5mm×15.7mm | ||
高感度(ISO感度) | ISO200~3200 | 記録フォーマット | JPEG/RAW |
連写撮影 | 約2.6コマ/秒 | シャッタースピード | 1/4000~30 秒 |
液晶モニター | 1.8型11.8万画素 | ファインダー形式 | ペンタプリズム |
視野率100% | |||
ファインダー視野率 | 95% | ファインダー倍率 | 0.95倍 |
電池タイプ | 単三x4 | 専用電池型番 | |
セルフタイマー | ○ | 記録メディア | コンパクトフラッシュ |
インターフェース | USB、AV出力 | 内蔵フラッシュ | ○ |
幅x高さx奥行き | 129x94.5x60 mm | 重量 | 550 g(電池別) |
そうです、いままでのPENTAX デジタル一眼レフカメラで唯一35mmフルサイズのメカニカル系を持ってたんです。だからなのか、たっちゃん自身も感じましたし多くのユーザーがそう感じたようにこの35mmフルサイズのメカニカル系のシャッター音はなんとも言えない深さがあります。デジタルカメラなのにアナログ感満載のメカニカルな音なんです。ただ、ペンタプリズムはAPS-Cサイズ専用でちょっと残念・・・K-1はすべての機構が35mmフルサイズ用の初のPENTAXデジタル一眼レフだってことです。レリーズソケットのゴムカバーがなくなっているのが残念です。
小さくても600万画素でも当時のPENTAXのフラッグシップです。質感高く凝縮感がすごいです。このまま新機種だと言われても納得してしまうようなデザインだと思いませんか?PENTAX上級機の証、前面電子ダイヤルも既にちゃんとありますよ。
最新のモデルと比べると若干ポップアップストロボの位置が低いようです。ミラーに移ったスクリーンがフルサイズのミラーに比べてめっちゃ小さいのがわかります。ペンタプリズム系はAPS-Cサイズ専用なんですよね。
右肩部の液晶表示部の形状は、この機種だけのもので前にも後にもありません。操作系もですが、PENTAX *istDだけのものが多く、ほんとに孤高の初代だったんですね。
このWBの絵文字表示が*istDの目印ってくらい目立ってます。表示は無いんですが一番左にするとAWBになります。左肩のファンクションダイヤルも立体的で高級感あるものです。シーン選択とか無いのも、この機種が上級者向けを意識していたことをものがたっています。電源SWとセットのレリーズボタンは最新K-1でも変わらないPENTAX機の特徴です。右肩のグリーンボタン。発売時は今となってはPENTAX一眼レフの象徴のような機構、ハイパーマニュアルがなかった*istDだけど、ファームウェアのバージョンアップで、使えるようになった。使い方は撮影モードをMにセット。レンズの絞りリングを使いたいF値に合わせて、グリーンボタンを押せば一瞬、絞り込まれて適正露出となるシャッタースピードにセットされる優れもの。要するに瞬間的に絞り込み測光を行う機構なんです。
底面の丸い蓋は設定データ保存用のボタン電池のためのものです。主電源は単三電池4本使用ですからいつまでも電池には困りません。たっちゃんは当然エネループを使っています。
単三電池4本はこの後の普及版シリーズに受け継がれましたが、この四葉のクローバーのような電池の配置は*istDだけ。単三電池を二つ並べたようなCR-V3という充電式電池が使えるようにしたためらしいです。蓋で隠されている底面の専用バッテリーグリップ用の接点部です。使う予定はまったくないですが(汗)
発売当時は標準的だった1.8型の背面液晶モニターも今となってはアンバランスに小さく見えますねぇ。それに解像度も低いので撮れたかどうか、露出はどうかくらいしか分かりません。でも十分です。後でPCで確認するまでのお楽しみです。
この背面の方向キーが使いにくいんですよね。前から見ると最新機種とそれ程違いがあるようには感じませんが、後ろ側は時の流れの速さをつい感じちゃいます。わずか13年足らずですごい過去形のカメラになっちゃってる感じで、デジカメの進化と時間の移り変わりの速さはびっくりです。数も少なくなってるのか機能的に現役でいられないのか、たっちゃんが欲しいなって思って探した時点でずいぶん貴重な存在になってたみたいで今じゃ中古とかでも見かけませんよね。
見慣れた表示マークの多い中で、見慣れない「DPOF」の文字がありますが、多重露光ボタンだそうです。ちなみに・・・使ったこと無いです。
意地のガラスペンタプリズムでっせ。PENTAX *istDの有効画素数610万画素、23.5×15.7mmのAPS-CサイズのCCD撮像素子ですが、前にも書きましたが絵としての映像を現実から切り取るにはベストじゃないかと思っています。そしてCCDだってことが重要で、なんでか画像があったかで生気が感じられます。数字以上に高感度に強いのも良い特徴のひとつだと、たっちゃんは思っています。
PENTAX *ist D 1/60秒 ISO-3200 ISO-3200でも意外にちゃんと撮れるし粗さもそこそこです。
PENTAX *ist D 1/30秒 ISO-1600 1600は完全に使える領域だと思います。PENTAX最初のデジイチは高感度性能的にがんばってるという感じです。そりゃ最新型のCMOS撮像素子と映像エンジンにはかなわないですけどね。
PENTAX *ist D+tamron SP 35-80mm F2.8-3.8 CF MACRO MC 01A 1/250秒 ISO-800 フリマのフィギュアを屋外で撮ってます。PENTAX *ist Dの画像は色があったかで絵みたいなんです。
PENTAX *ist D+tamron SP 35-80mm F2.8-3.8 CF MACRO MC 01A 1/50秒 ISO-800 目で見えている光景よりも数倍インパクトがあって非現実の匂いがします。
PENTAX *ist D+tamron SP 35-80mm F2.8-3.8 CF MACRO MC 01A 1/1000秒 ISO-800 現実を目で見たように撮るスマホのカメラの親分みたいな高級デジタル一眼レフなんてくそ食らえです。
PENTAX *ist D+super-multi-coated Takumar 150mm F4 1/3200秒 ISO-200 現実を切り取りながら非現実的な香りを添加するそんなデジタルカメラがPENTAX *ist D!
PENTAX *ist D+super-multi-coated Takumar 150mm F4 1/500秒 ISO-200 やっぱりPENTAX *ist Dは永遠にたっちゃん的に名機です。