このレンズは、オークションで落札したものです。CarlZeissとは書いてありませんが1953年に西ドイツ側のツァイスが商標権を確立したので東側のツァイス(人民公社カール・ツァイス・イェーナ)はCarlZeissという商標が使えなくなり仕方なくこの個体のような表記にして販売したようです。
T2.8/50 aus Jena DDR M42 | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F2.8 |
フォーカス | MF | たっちゃん評価 | ☆☆☆☆ |
レンズ構成 | 3群4枚 | 対応マウント | M42 |
絞り羽枚数 | 5枚 | フィルター径 | 49mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 65.7x35.8 mm |
最短撮影距離 | 0.35 m | 重量 | 169.8g実測 |
化粧リングの2.8の前のTはテッサーのTですね。前に紹介したゼブラのCarlZeiss Jena Tessar 50mm f2.8とはずいぶん時代が新しい感じで外観もシンプルです。
この個体、カビなのか汚れなのかがレンズにあるので例によって分解掃除に挑戦です。化粧リングをゴムで外そうとしたら、あららフィルターブラケット部分全体が外れちゃいました。カニ目孔のあるレンズ押さえらしいものが見えます。
カニ目レンチで回してタコ棒で引き抜きます。この先は汚れはなさそうです。
抜いたレンズの裏の凹部にカビがあったのでこれをカビキラーで掃除して前玉からのアプローチは終了です。後玉は簡単にレンズ押さえリングをカニ目ラジペンで外して最後のレンズの裏を掃除したら奇麗になりました。
この個体にもMとAの切替があります。最短撮影距離は0.35mでかなりの接写が可能です。
NEX-C3 開放f2.8 1/60秒 ISO-400 テッサータイプらしく真ん中はキレッキレです。色載りも良いし駄作じゃないと思うんですよね。戦後のレンズについては意外にも東ドイツ側イェーナの方が性能的には良かったってのは本当でしょうか?しっかしヨレヨレの鉄腕アトムですねぇ。