ようやく、たっちゃんのところにもマクロな琢磨君がやってきてくれました。2016年にオークションで落札したものです。カビ無しって書いてあったのですが、ほんの少し奥のほうにカビっぽい部分が見えちゃいました。まあ、すごい奥目の琢磨君ですから仕方ないですね。
分解してカビ取りするしかないので化粧リングをゴムで回そうとしたらすり鉢状の部分とフィルタブラケットと化粧リングが一体で回って外せました。カニ目孔のあるレンズ群が見えます。レンズが奥過ぎて汚れたときに拭いたりし難いのでこのすり鉢状の部分を外して拭いたほうが楽そうです。
外した部品は見事なすり鉢型をしています。続けてカニ目孔のあるレンズ群をカニ目レンチを使って回して外します。この外したレンズ郡の絞り羽側のレンズにカビや汚れがあって、内側は大丈夫そうです。だから分解しません。
外した前玉群の後ろのレンズと絞り羽の向こう側のレンズをカビキラーをつけた綿棒でカビをとって、綿棒を新しいのに換えて丁寧に拭きあげて確認すると外側からわずかに見えたカビも綺麗になってました。組み戻して終了です。マクロレンズなので最短撮影距離状態にするとレンズがかなり伸びます。
化粧リングのレンズ銘表記はsuper-macro-Takumar 50mm F4なのでTAKUMARレンズのどのシリーズのものなのか分かり難いのですが、裏面を観察すると絞り連動ピンがあるだけでオート/マニュアルの切替表示はAUTO/MAN、 そしてラウンドしたフォーカスリングの滑り止め溝の形状からsuper-Takumar後期型に分類される個体だと思います。オート/マニュアルの切替レバーの裏には43911という数字が刻印されています。
SONY α7Ⅱにアダプターを介して取り付けたところです。α7Ⅱはすごく使いやすいのでこればっかり使っちゃいます。
SONY α7Ⅱ F/4 1/60秒 ISO-640 最短撮影距離での画像です。
SONY α7Ⅱ F/4 1/60秒 ISO-320 ブロッケン君も最近モデルの出番が多くなって来てますね。
上の写真の切り出し画像です。極端なキレキレ感はありませんが十分以上の解像感を持ってます。
SONY α7Ⅱ F/4 1/2500秒 ISO-100 無限も問題なく出ています。少しオーバーインフ気味ですが、その方が使い勝手は良いです。開放で撮ってるんですが、パンフォーカスな感じで一歩間違えるとスマホのカメラみたいな感じになっちゃうかも・・・
SONY α7Ⅱ F/4 1/200秒 ISO-100 花をアップで撮るにはちょうど良いですね。赤や黄色の色載りはよいと思うんですが他の色は案外あっさりしてるかも。
SONY α7Ⅱ F/4 1/2500秒 ISO-100 やっぱり風景を撮ると開放でもパンフォーカスっぽいです。50mmですから、ほんとに見たままのイメージで撮れます。
SONY α7Ⅱ F/4 1/640秒 ISO-100 このレンズで花を撮るのは楽しいです。いいレンズが手に入ってよかったっす。
super-macro-Takumar 50mm F4 | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F4 |
フォーカス | MF | たっちゃん評価 | ☆☆☆☆ |
レンズ構成 | 3群4枚 | 対応マウント | M42マウント |
絞り羽枚数 | 5枚 | フィルター径 | 49mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 61X54.5mm |
最短撮影距離 | 0.234m | 重量 | 240.7g実測 |
最大撮影倍率 | 発売 | 1966年 |
このレンズは3群4枚、テッサー型のレンズ構成なんですが、あんまり中央部バリパリなわけでもないですね。1966年製ですから今年でちょうど50年、アンティークレンズの仲間入りです。