オークションで落札した古いcanonについていたレンズです。
CANON 50mm F1.8(Serenar 50mm F1.8 I) | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F1.8 |
フォーカス | MF | たっちゃん評価 | ☆☆☆☆ |
レンズ構成 | 4群6枚 | 対応マウント | L39 |
絞り羽枚数 | 10枚 | フィルター径 | 40mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 48 x 36.8mm |
最短撮影距離 | 1m | 重量 | 270g |
最大撮影倍率 | 発売 | 1951年 |
Sシリーズと呼ばれるライカL39マウントのレンズです。
カメラ本体はキャノンミュージアムの資料によれば、III A(3A)型のようです。1951年今から65年も前のカメラそしてレンズです。キャノン自身が「近代光学史にその名を残す名作レンズ」といってます。この個体はCANON名ですが、Serenar名のものと仕様は同じだそうです。カメラ本体もレンズもいわゆるジャンクですね。レンズも拭き傷が目立ってカビや汚れもあります。完全には綺麗にならないと思いますが、少なくともカビはない状態にしたいので分解清掃します。
前玉は拭き傷はありますが、カビはなさそうなので後玉側からアタックします。やけに溝幅の広いカニ目溝で回してレンズ押さえ?を外します。つづけて小さめなカニ目溝のリングを回していくとレンズごと外れました。
次にカニ目孔が見えたのでカニ目レンチで最初回して、緩んだ後はタコ棒で回して大きな合わせレンズを外すと、絞り羽部分に到着です。
ここに、何処から剥がれたのか黒い塗料のカスがいっぱいでブロアで吹き飛ばしておきます。せっかくここまで分解したので絞りを開放にして向こう側のレンズも一応拭いておきます。外れた合わせレンズです。金属環の塗装が剥がれちゃってます。
カビと汚れはとれたので組み戻して終了します。10枚の絞り羽が見えてますね。
L39アダプターでNEXにつけたところです。メカメカしてていいですね。距離環のストッパー部分が古風です。写真を実際に撮ってみました。使用したカメラはNEX-5です。
SONY NEX-5 1/1250秒 ISO-200 傷が多いので少し白っぽい絵になりますが、少しコントラストを上げればきゅっと締まります。色に重みがあるような気がします。明るい場所では白っぽい絵になってしまうのもレンズの拭き傷だけじゃなくて剥がれてしまった黒塗装の影響もありそうです。なかなかの描写なんですがブログに載せると解像度が落ちて残念な感じになっちゃうんですよね。
SONY NEX-5 絞り開放 1/320秒 ISO-200 画像中央付近は細かいものが細かく写る素姓の良さを感じるレンズですね。この細かい白い花は何ていうんでしょう。後の方の花が少しぐるぐるっぽくなってますが気になるほどじゃないです。
SONY NEX-5 1/800秒 ISO-200 今日は梅雨時なのに気持ちよい空です。雲も空の色もいい感じ。
SONY NEX-5 絞り開放 1/30秒 ISO-1250 暗めの室内でも精細な絵なのにやわらかい絵が撮れますね。暗いからレンズの拭き傷による影響も少なくて良いです。65年前のレンズでこんだけ撮れれば十分で、レンズの見た目の雰囲気も良いですから買ってよかったかも。