この個体はハードオフで見つけて200円で購入したものです。
CANON NewFD 50mm F2 | |||
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F2 |
フォーカス | MF | 画角(35mm換算) | |
レンズ構成 | 4群6枚 | 対応マウント | CANON newFD |
絞り羽枚数 | 5枚 | フィルター径 | 52mm |
焦点距離 | 50mm | 最大径×長さ | 63 x 35 |
最短撮影距離 | 0.6m | 重量 | 170g |
最大撮影倍率 | 発売 | 1980年 |
CANON NewFD 50mm F2 は以前紹介しましたが、この個体は前玉から後玉まで光学系全体を分解清掃したので再度紹介します。
前玉から分解します。化粧リングは樹脂製で爪で引っ掛けてあるだけなので小さなマイナスドライバーでこじって外します。右側の写真は外した化粧リングとその下のフィルターブラケット部分を固定していた小ネジです。
フィルターブラケットの固定ネジの孔は3本が不不均に空けられているので決まった位置でしか付けられないようになっています。前玉群はフィルターブラケットに押さえられていただけなのでそのまま外せます。でも引き抜くにはタコ棒があると楽です。
外した前玉群の内側にも曇りとカビがありましたが後ろ側の樹脂製の押さえをマイナスドライバーでこじて外し清掃しました。これは以前紹介した工程と同じです。にしても完全に光学系の押さえリングはすべて樹脂製になっています。
絞り羽を開放にして向こう側のレンズも掃除しておきます。さて後玉ですが、カバーは、これも樹脂製で小さなマイナスドライバーなどでこじて外せます。樹脂でやわらかいのでキズつけないように注意して外します。
外した樹脂カバーの裏に絞りの連動機構がついています。カバーを外して分かったのは押さえも樹脂製で下の方まで覆っています。
U字形の切り込み部分があるのでマイナスドライバーでこじて外します。壊れやすい気がするので慎重に外します。絞りのリターンスプリングが樹脂押さえに巻きついたような感じになってるので組み戻す際はリターンスプリングを下に挟み込まないようにマイナスドライバーで注意して組み戻します。レンズを外して掃除して綺麗になりました。完全に後玉群を外すには至りませんでしたがこれで十分。CANON NewFD 50mm F2はほとんどの部品が樹脂化されていますが、意外にも略完全に分解できてレンズも掃除できちゃいます。溶着している部分がないので良いですね。ただ樹脂ですから何年機能するかは疑問ですが。
光学系だけの掃除は終了です。
最短撮影距離は0.6m、NewFDマウントの特徴のロック解除ボタンです。まあ、本来の使い方は出来ないのでAマークも無意味ですね。
α7Ⅱにつけてフルサイズで撮ってみます。
SONY ILCE-7M2 絞り開放F/2 1/3200秒 ISO-100 精細感は良く出ています。でも色載りは良くないです。
SONY ILCE-7M2 絞り開放F/2 1/60秒 ISO-250 比較的新しいとは言えオールドレンズなので清掃しても僅かに白っぽくなってるのかなぁ。開放ですが、周りのボケ方は大人しいです。色も描写も堅実ですが、おとなしいというのがこのレンズに対する感想です。
SONY ILCE-7M2 絞りF/2.8 1/6400秒 ISO-100 一段絞っただけなんですが、近くの電信柱以外は割りとピントが合ってる感じですよね。ただ、無限の位置にあわせても、わずかにずれてる感じで無限はぎりぎりですね。遠くの山とかは合わせられないかも。
SONY ILCE-7M2 絞り開放F/2 1/2500秒 ISO-100 最短撮影距離での画像です。背景ボケが少しうるさいかな。色は忠実に再現しますが、おとなしい感じの発色ですね。
上の写真の切り出しですが、凄いとまでは行きませんが割りとがんばって解像してます。