梨木神社は「萩の宮」ともいわれ、
京都を代表する萩の名所として知られています。
約500株の萩 が境内一面に咲き誇ります。
毎年9月に行われる「萩まつり」の日には、
参道から社殿前まで咲きみだれる萩の花を愛でる参拝者で賑わいます。
境内の萩には献詠された短冊が下げられ、
拝殿で献華式、弓術披露、狂言、舞、琴、
尺八などの奉納行事が行われます。
今年の萩まつりは、9月20日~23日です。
私は、だいたい毎年訪れています。
今回は、萩の見頃にはまだ早いと思いましたが、訪れてみました。
本殿前の景色です。

本殿の周囲や参道も、たくさんの萩が植えられています。
まだ見頃には早いですが、咲き始めの萩を紹介しましょう。






梨木神社は、染井の名水でも有名です。
この場所は、9世紀後半の平安時代、権勢を振るった藤原良房の娘、
明子の里御所の跡です。
この良房の屋敷を染殿と称し、宮中でも、
ここの水が用いられたそうです。
京都三名水の内、現存する唯一の名水と知られています。
朝から、ここの水を汲む人の列が絶えたことはありません。

梨木神社から、南下し、鴨川丸太町の頼三陽の住居跡に寄りました。
鴨川から撮影

玄関の石碑

頼 山陽は、江戸時代後期の歴史家、思想家です。
主著に『日本外史』があ り、幕末の尊皇攘夷運動に影響を与えました。
頼山陽はこの旧宅を、「山紫水明処」と名付けました。
京都への賛辞と言えます。
ここから見える、比叡の山と東山三十六の峰々が、
実に趣があるのです。
そして、すぐ目の前の鴨川の水は、明るいのです。
1960年代の景色

今は、当時より高い建物が建ち、東山の稜線が見えにくいです。

北に目をやれば、北山の稜線がよく見えます。
