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道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

首脳の貌

2025年04月10日 | 随想
イデオロギーと国家の体制というものは、その国の最高権力者の容貌をも、見事なまでに象徴化してしまうものか?米・露・中各国の首脳の顔を具に観察すると、トランプ大統領は弱肉強食丸出しの貪欲な資本家の貌、プーチン大統領は冷徹な計画社会を仕切る策謀家の貌、習総書記はコミュニズムドグマ至上の覇権追求者の貌をしている。カリカチュア漫画家の手を経なくても、揃いも揃って御三方、見事にそれぞれ、思想と体制に琢磨された . . . 本文を読む
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川べりの桜並木

2025年04月05日 | 随想
近くの川べりの桜並木が満開になった。そのうちの10本ほどの老木が、今年伐採の予定と町の広報にあった。全盛の頃には、市内のサクラ名所のひとつに数えられていたのだが・・・。ソメイヨシノの樹の寿命は60年ぐらいとか。一般の樹の寿命と較べると、とても短い。天然のヤマザクラと違って、人工的に交配作出された樹の宿命なのだろうか?老樹になると芯が空洞化して其処に茸が取り付き、一挙に樹勢が衰えてしまうようだ。10 . . . 本文を読む
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情の相違

2025年03月25日 | 随想
結婚生活も長くなると、夫婦それぞれに、相手を理解するということがどれほど難しいことかということが分かってくる。長く連れ添うだけでは解消しない問題点というものが明らかになって来る。男の情と女の情とは、同じ情でもその内容・性質に大きな違いがあるように思う。音に喩えるなら、根本的に協和しない2つの周波数に似て、男女の情は重なっても協和するとは限らない。単音で聴けばそれぞれ問題のない音が、同時に鳴ると不協 . . . 本文を読む
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母性への依存性

2025年03月21日 | 随想
私たち日本人は、いつの頃からか人格のない無生物を示す単語に母の文字を冠し、母性的な存在と認識することが普通になったようである。母性への強い依存性と過剰な思い入れが潜在しているように思えてならない。母校・母港・母川・母船・母国・母音等々、集団とか施設や機器など、帰属先としての意味で、母子関係に擬える意味をもつこれらの単語は、どう考えても母を拡大解釈していて、ある種付会に近いかと思う。統計学の用語のp . . . 本文を読む
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都大路

2025年03月15日 | 随想
野にも山にも春が来た。花が目に入らない日はない。洵に嬉しい季節の到来である。老いも若きも、春を満喫したい。世の中には、カビの生えた役に立たない教訓や、知見を衒う謬見が無闇矢鱈と溢れていて、それらの中から正しく人生を歩むための道案内を見つけ出すことは、殆ど不可能に近い。そもそも端から庶民の幸福など眼中に無かった中国古代の超エリートが考えた思想が、5世紀頃に日本に渡って来て以来1600年もの間、統治階 . . . 本文を読む
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