社会生活を営んでいた時期を想い起こすと、「お為ごかし」というものに遭遇したり見聞したような記憶がある。「お為ごかし」がよく目についたと言った方がよいかもしれない。人ごとばかりか自分自身もそれと気づかず「お為ごかし」をしていたに違いない。社会生活というものは、その類の俗習なしで済ますことは難しい。だがそれにも限度というか節度というものがある。常習的に「お為ごかし」をしている人は、自らの偽善性を隠すた . . . 本文を読む
近江の人に倣って東国遠江のやつがれが、フナ寿司を好んで食べるようになったのは6年ほど前からである。コロナ禍の最中は、近江行きを中断していたが、フナ寿司は取り寄せて食べていた。今は亡き山友と老生が、それぞれの事情で共に山に登ることを諦めた時、ふたりで「近江の歴史探索」をしてみようと思いついた。愛知県に住む山友と静岡県に住む老生とが、JR東海道線を使って、毎月1回、滋賀県内の史跡を探訪するというものだ . . . 本文を読む
息子・孫たちと共にサーカスを見に行った。ハッピードリームサーカスの浜松公演。迂闊にも3月の後半から公演が始まっていたとは知らなかった。今月29日で終了する。実は老生は大のサーカス好き。子どもの頃から、サーカスの興行があるとよく見に行った。サーカスと聞くと、その頃の、怯えと憧れの感情が沸き起こる。サーカスには、華麗でダイナミックなパフォーマンスと自由、そしてスリルとサスペンス、一抹のペーソスとロマン . . . 本文を読む
フラワーパークでハナショウブが咲き始めた。エゴノキの生えている場所を見つけた。来年はこの木の花のシャンデリアを見逃さないようにしよう。噴水が上がると壮観だが、土日だけしか放水しない。 . . . 本文を読む
齢の所為で、年々男女の交情に疎くなる一方である。恋愛をしなくなったらもうお仕舞いだと、ある年頃まで見栄を張っていたが、お仕舞いになってからン10年も経つと、経験不足の老生の恋愛論には何の説得力もない。孫に冷笑されるのがオチだろう。それでも恋愛は個人の人生にとって、心を悩ませる最初の重大事、お役に立つかどうかわからないが、一老人の陋見を披歴させていただきたい。所詮男女というものは、誠実な恋愛をしても . . . 本文を読む