今から3年前の平成16年5月、それまで20年間にわたり山歩きを共にしていた山友が、近江・中山道の「番場宿」探訪に誘ってくれた。
内外の映画に造詣の深い彼は、映画評論家・教育評論家の「佐藤忠男」著「長谷川伸論ー義理人情とは何か」を読んで、名作「瞼の母 番場の忠太郎」の主人公「番場の忠太郎」の出生地が「番場宿」と知り、探訪を思いついたのだった。不運にも彼が難病に罹り、山登りを諦めて間もない頃のことで . . . 本文を読む
私ごとで恐縮だが、兄弟姉妹をもたずに育った。大人ばかりに囲まれて育ったためか、我儘でこまっちゃくれた子どもだったに違いない。近所に遊び仲間は沢山居たが、家庭内に同胞が居ない生活というものは、やはり自然の理に適っていない環境にあったと思う。
動物の世界を見てもわかるが、自然界の基本は、複数の仔を同時に育てる。母親の乳房を共有し、一緒に遊んで競争しながら成長する。何らかの事情で親兄弟から離れた野性動 . . . 本文を読む
揣摩憶測というもの、一言で云うならあて推量である。当ブログも、揣摩憶測の産物と見られるエントリーが多い。それはなぜだろう?
人は自分に都合の悪いことは、明快に説明したり記録したりはしない。それを隠そうとするのが人間の本性であろう。誰でも何処でも、都合の悪い事実は極力隠したいのが人情てある。社会は儒学が教える道義でなく人情で成り立っているのは、ご承知のとおりだ。人間の社会は、事実を正確に記 . . . 本文を読む
これからは、一億総タレントの社会になるのではないか?
プロデュースから台本、撮影または収録、出演、編集まで、素人がアプリのおかげで自在にこなすことができる時代になった。かつてはプロに委ねられていたプロモーションビデオの制作が、素人にも容易にこなせるようになっている。
SNSは、人々の隠れた手技・体技や演技・演奏その他、人間がもつ凡ゆる能力の公開の場であり、卓れたコンテンツは、必ず多くの視聴者、 . . . 本文を読む
インターネットのSNSサイトの発達によって、私たちは共感願望・同化願望・自己顕示欲求・自己承認欲求など、人間が心の内奥に潜在させている諸々の願望や欲求を、容易に顕在化するツールを手に入れた。
インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどを見ると、画像・動画や文章の評価の数が膨大なことに驚く。拡散の効果はこれまでの媒体の比ではない。閲覧数が普通では見られない数字である。しかも反応が . . . 本文を読む