道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

信州入笠山

2024年07月01日 |  山歩き
次男家族と信州へ日帰り行をした。遠州が梅雨前線の影響を受けていても、信州まではその影響が及ばないことを、老生は若い頃からの山行で度々体験している。前線というだけあってその幅は案外狭いものだ。孫娘は、全孫中で最年少の小学4年生。その子の兄は中学2年生。この2人の孫と普段会話する機会が少ないので、道中の車内での会話が我々祖父母にはとても嬉しい。次男夫婦もそれを配慮して誘ってくれていると思う。前夜、静岡 . . . 本文を読む
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出会い

2024年04月22日 |  山歩き
この世には、後から考えて、奇縁と云うか宿縁と云うか?不思議な出会いというものがある。青年期を過ぎてからでは滅多に得られない友人を得たのは、初老と言われる50代を目前にした齢頃のことである。ある年の秋、私は幾度か山行を共にしたことのある知人と2人で、北遠のさる山に登った。その山は、私は30代の頃に、知人はもっと早く高校生の頃から、登頂を念願していた山だった。共に旧い案内書で知ったその山は、当時では人 . . . 本文を読む
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1回だけのソロキャンプ

2023年01月17日 |  山歩き
日頃メディアのフィクションに取り囲まれて生きていると、人はフィクションのない世界に行って、リフレッシュしたくなるものらしい。冬もキャンプをする人が増えているようだ。YouTubeを見ていると、ソロキャンプやブッシュクラフト、中には好んで氷点下の雪中でのテント泊や車中泊など、マニアックなアウトドアライフを愉しむ愛好者も増えているらしい。インスタネタにもなるのだろう。老生にも、ふた昔前のことだが一度だ . . . 本文を読む
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黒バラ平での野営

2021年11月01日 |  山歩き
私がふた昔前まで好んで通っていた「南アルプス深南部」は、標高は2000m台ながら、密度の濃いスズタケの藪の中を獣道が縦横に走り、黒木(針葉樹)の原生林に苔むした倒木が横たわる、動植物相豊かな山域だった。生成の事情に由るのだろうか?面白いことに、標高2000mの山稜直下に、かなり広い平原がある。頂と平が交互する稜線が連なるのである。この山域への理解を深めることに熱中し、丈なすスズタケの藪を漕ぎ、時に . . . 本文を読む
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中山道鳥居峠

2019年10月22日 |  山歩き
或る年の春、旧中山道の奈良井宿から藪原宿まで、鳥居峠を越えて歩いたことがあった。妻の歩行力に手ごろな歩程と標高差だったので、電車ひと駅区間のそのコースを選んだのだった。奈良井駅に着くとすぐ、旧宿場の店で昼食を摂った。かつて奈良井千軒と云われた街並みを抜けると、人通りは途絶え、峠への上り道になった。天気は良く小鳥の囀りも高い。中山道夫婦旅などと、浮かれたことを喋りながら登って行った。しばらくして道 . . . 本文を読む
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