今年一年、老生の浅慮・妄見にお付き合いくださり、洵に有難く篤くお礼申し上げます。来年も宜しくお願い申し上げます。 「道々の枝折」tekedon638 . . . 本文を読む
常々古代中国人の精神構造や発想の不合理を難じて来た。これは中国政府が尖閣列島を自国領と主張し、海警局の警備艇が日本の個人漁師の漁船を追尾する嫌がらせ映像をTVで観た時から始まった。嫌中意識というものである。若い頃には親中だった人間が、中国嫌いになったのである。以来あれほど好きで高く評価していた中華料理を避けるようになった。習政権の対日政策に限らず、現代中国人一般の心性の底に、淳良なものが感じられな . . . 本文を読む
考える力とは思惟力である。学ぶ力は学習力。学習は知的には未だ何も生産してない状態、準備段階である。学ぶことは誰でもできるが、考えてそれを思想に纏め、他人に理解してもらえるよう伝えることは難しい。日本人はある種の強迫観念に囚われているのではないかと思うほどに、学ぶこと勉強することに熱心な民族だと思う。幕末に近代西欧文明に出逢って、専らそれをキャッチアップする必要に迫られたことが、大きな理由だろう。勤 . . . 本文を読む
当ブログでは、再三、情操の大切さを繰り返して来た。情操とは、物事に感動する心、人を労わり共感する心、自然の多様性に感銘を受ける心、芸術を愛する心、その他諸々の好ましい人間的な感情である。情操に最も近い英語はsentimentという語になるだろう。意味の広いsentimentの訳語に「感傷」という明治の和製漢語を当てた学者さんは、日本人の情操理解に誤解を招いた。この訳語ゆえに、情操にマイナスイメージ . . . 本文を読む
言語というものは、論理の伝達性能と情緒の伝達性能の2つの性能のバランスで成り立っている。世界に言語は民族の数だけあるが、それぞれの言語にそれを生んだ民族の特性が表れ、大別すると論理の性能に勝れた言語と情緒の性能に勝れた言語とに分かれる。英語が国際言語であることに疑いはない。英語の構造が、論理の展開と伝達に好適な言語であることは、論を俟たないだろう。世界言語になっている最大の理由は、大航海時代以降の . . . 本文を読む