道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

予報円というもの

2024年08月30日 | 随想
台風の予報で私たち住民にとって大切なのは、進路の予想と暴風圏である。暴風は地形の影響を受けやすく、突風の発生域の特定は難しいから、台風予報の主眼は進路ということになる。進路の予報は確率70%の予報円で示される。したがって先の予報になるほど、不確実性が増すほど予報円は大きくなる。実際のところ予報円は、予報者にとっての意義はあるだろうが、被害に晒される私たち住民にとっては、ほとんど意義がないように思う . . . 本文を読む
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器質と機能

2024年08月25日 | 健康管理
老化というものは、年齢を累ねるに従って、身体の器質の劣化と機能の低下が同時並行的に進行するものである。この老化の進行を遅らせようと、私たち高齢者は日夜アンチエイジング対策に奮励努力しているが、ある意味自然に逆らうことなので、成果はなかなか挙がらない。そのあたりが、誇大広告のサプリメントが隆盛を極めている理由だと思う。サプリメントは薬品でなく食品なので、効能を謳ってはいけないものだろうが、やれ肌に効 . . . 本文を読む
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分析癖

2024年08月21日 | 随想
老生の最大の欠点は、分析癖という悪癖である。調査も研究もせず、知見を蓄えてもいないのに、直感で恣意的に分析する悪い癖。その結果として、独断と偏見に満ちた判断や結論がある。ハテ、どこかに誰かよく似た人物が居たような?・・・思い当たったのが【男はつらいよシリーズ】の「フーテンの寅さん」だ。 彼の思考回路は独断と偏見に満ち、毎回問題を惹き起こす。軽率な分析が彼の誤解・曲解の発端になっている。妹 . . . 本文を読む
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「天竜川源流」考

2024年08月18日 | 人文考察
河川法という法律がある。この法律では河川は「公共の水流及び水面」と定義されている。水流は河川、水面は湖沼である。水源から河口に至るまでの、本川や支川のまとまりを、河川法では水系というらしい。水系に一級(国管理)・二級(都道府県管理)の別があり、一級水系内の河川は全て一級河川であり、二級水系内の河川は全て二級河川で、同じ水系で一級と二級の河川が混在することはない。琵琶湖は淀川水系の一級河川淀川の一部 . . . 本文を読む
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秋の先駆け

2024年08月15日 | 随想
毎月の定例飲み会の帰り途、駅始発のバスがお盆期間中は土日ダイヤで運行していると知らずに待っていた。最終バスの出発時刻にバスは来ないので、タクシーに乗った。目的地を告げたが運転手のレスポンスがハッキリしない。最近はタクシーの運転手さんが地元の人でないこともよく体験するので、自宅から50mほど離れたバス通りの橋の名を告げた。それがいけなかった。地理不案内の運転手には、郊外の住宅地の橋の識別は無理だった . . . 本文を読む
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