道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

楽しみの向こう

2025年01月30日 | 随想
早くも馬脚を露した石破首相。長い雌伏の果ての登板に、判官贔屓で当初は少数与党に応援の気持ちもあったが、「楽しい日本」には期待を裏切られがっかりした。首相の言わんとする「楽しい」が何を指すのか?詳しい説明がなく、国民には全く趣意がわからない。腹蔵しているものがあっての発言だったはずである。彼が戦車や軍艦の模型を作って楽しんでいた少年時代、その楽しみの向こうに何が見えていたのか?それを聴いてみたい。オ . . . 本文を読む
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過剰と片手落ち

2025年01月28日 | 旅・行楽
中国の春節が始まる。当月28日から2月4日までの間だそうだ。期間中に中華圏全体で90億もの人が動くらしい。中国人それもその中核の漢民族が、言動や行動において、現実離れした甚だしい誇張やオーバープレゼンスを好む気質の持主であることは、様々な歴史的文化遺産によって夙に知られている。現下の中国の生産・供給・観光・消費・教育学習・人口管理・漁獲・軍事など、あらゆる面で過剰に奔る特性は、単に国民の勤勉とか、 . . . 本文を読む
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高齢者と生活実感

2025年01月26日 | 随想
半世紀以上も前のこと、私は伊豆半島の紺碧の海を見下ろす高原の一角にある、当時としては理想的な高齢者施設を訪れた。そこで暮らす高齢の夫妻に所用があっての訪問だった。まだ介護制度もない昭和の時代である。全面芝生の広い敷地内には諸処に樹木が植えられ、花々が花壇に咲き乱れていた。敷地内には多数の2階建て住戸(上下階2DK各一戸)が散在し、それぞれ、上階住戸専用と階下住戸専用の上下2段の屋根付き回廊で繋がり . . . 本文を読む
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記憶力を保つ努力

2025年01月23日 | 健康管理
好奇心を満足させようとすると、否応なく新規の言葉、初見の語に出会う。外来語もあれば古語も俗語も造語もあり、それらを憶えることは、年齢のせいで筋力と記憶力が衰えがちな老生には苦手。それでも努めて憶えようと奮起するのは、記憶力を何とか守りたいからである。新しい言葉は、日頃最も触れる機会の多いユーチューブからが多く、次いで購読している雑誌その他書籍と続く。スマホはその意味で必需品である。最近知った語で特 . . . 本文を読む
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合理の精神と和合の精神

2025年01月21日 | 随想
理に合わせることよりも和を優先する社会というものは、その社会を構成している人々が、「理」に依拠しなければならない局面でも、敢えて「和」で乗り切ろうとする習癖を保っているのではないかと思う?「理」は論拠を要するが、「和」は論拠を省いて多数の同意さえあれば、事を決することができる。同意・合意を何よりも優先する和を尊ぶのは、数の優勢で事を決することができるからである。逐一論拠を示して事を決定に導くのは、 . . . 本文を読む
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