わずか10日前の、月見に供えた鷹の羽ススキの鉢植え2つ、株元から、ナンバンギセルがニョキニョキと生えてきた。そのひと鉢には8本もの茎が立ち、齢のせいで滅多なことには動じない老生も、さすがに狼狽した。ナンバンギセルの風趣ある姿形を愛でる人は多く、種を蒔いて栽培する好事家も多い。イトススキやヤクシマススキに寄生させ、他の秋草と寄せ植えにしたものは、草物盆栽の花形でもある。だがススキを大切に栽培している . . . 本文を読む
筋トレというものに取り組んでみると、太ももの裏側の筋肉群、ハムストリングスの強化を自重トレーニングで行うのは存外難しいことがわかる。それだけ高齢者は、ハムストリングスが衰え易いということなのだろう。ハムストリングスの衰えは骨盤後傾に繋がり、歩行力が弱り転倒し易くなる。太ももの前側の筋肉群はスクワットで鍛えることができるが、後ろ側の筋肉群にはランジ(フェンシングの突きの足の踏み出し動作)の方がより効 . . . 本文を読む
彼岸に入ったら、アサガオ鉢は一度に5輪が開花した。いよいよアサガオも終わりに近づいたということだろう。今夏の最多は6輪、来年は7輪・8輪の同時咲きに挑戦してみよう。まだ鉢内に花が収まらないから、仕立て方としては拙いが、これも来年の課題、剪定に熟達するしかない。 . . . 本文を読む
束の間の好天に恵まれた〈敬老の日〉の9月20日。昼食に行った和食処の駐車場は満車状態、店内には着席を待つ人たちが多勢いた。私たちは即座に退散した。〈敬老〉などという、役所が音頭をとる行事は有難いとも思わない私だが、コロナワクチンの済んだ人々が、久々の好天に家族うち揃い、年寄りを労り楽しませる食事に連れ出すのは大いに結構なことと思う。コロナと天候の不順は、我々高齢者にも相当大きなストレスをもたらして . . . 本文を読む
息子夫婦に誘われ、何年かぶりに、古墳時代(欽明天皇治世)の創祀といわれる遠江国一之宮小國神社を訪れた。祭神は大己貴命。拝殿の後ろの、近年葺替えが済んだ総檜皮葺き本殿は、出雲大社の二分の一スケールとか。いつ来てもこの神社は、鳥居から拝殿までの、灯籠の立ち並ぶ参道の周りの巨杉の杜が印象深い。かつては「古代の杜」がキャッチフレーズだった。シャガが巨杉の林床を彩る季節の夕まぐれ、灯籠に灯が入った参道を歩み . . . 本文を読む