マレーシアで道に迷う 

帰国しましたが思い出を書き記します。
と思いましたがだいなし日記に移動します。
長い間ありがとうございました。

月餅を贈る由来

2013-09-14 11:57:02 | 行事・文化
今年もお菓子作りが得意なチャイニーズの奥様から手作り月餅をいただきました! 
     

アヒルの塩卵入りとナッツ入り。両方ともずっしりと重いです。
   


この月餅を贈りあう習慣について面白い話を夫が会社のチャイニーズに聞いてきました。
中国が昔モンゴル民族に支配されていた時、
数の上では圧倒的に多い漢民族が一斉蜂起をしてクーデターを起こしたのだそうです。
その一斉蜂起する日時の伝達方法として、月餅が使われたのだそうです。
月餅は漢民族しか食べない物だったので、その中に文書を入れて贈りあって広めたのだそうです。
初めて聞きましたが、ちょっと感動ものですよね。
金庸あたりが小説にしていないかしら。

ですが最近はこういう文書ではなく賄賂が入れられて贈られていたようで、
とうとう中国では今年「月餅贈るの禁止令」が出たんですって?
時代劇で悪い商人が悪代官に「お菓子の包」を渡している絵が浮かびますね。

マレーシアで繰り広げられている月餅商戦は、マレー系もインド系もまったく見向きもしません。
日本人はなんでも「へ~」なんて言って手に取って買いそうですが、
こちらでは民族=宗教が違う場合、まったくスルーです。
洋服から食べる物までまったく別々ですよね。
多民族国家というのはそれぞれみんなが仲良くするんじゃなくて、
完全に無関心でいるのがいい結果になるのかもしれないな、って最近思います。

まぁ、私はどの民族とも関係ない日本人ですので、
マレー人も中国人も絶対に着ていないインディアンの服を着て、
すべての民族の食べ物を食べて、その習慣を楽しんでいます。
今日はこれから中秋節のイベントがあるようなので行ってみようかな、と思っているところです。
ええ、今日も土曜日なんですけど夫は仕事なんですよ~