松前在住の友人から、1冊の本が送られてきました『夫婦の手紙』第1回全国コンクール優秀作品集
というものです。
北海道の最南端、松前町には、樹齢80年あまりの桜の木があるのだそうです。
その桜、石垣の上にあるため傍まで行く人はほとんどいなくて、遠くから眺めていた・・・らしいのですが。
最近になって、この桜、なんと異なる品種の桜が一つの根を共有している事が判明したのだとか。
町をはじめとした関係者には大きな驚きだったとの事。
この桜の姿が、仲睦まじい夫婦のようだという事から『夫婦桜(めおとざくら)』と命名されました。
そして、夫婦の絆を考える象徴として、また夫婦桜が多くの方に親しんでもらえて、松前町と各地の方々との交流を計ろうとのおもいから、夫婦の手紙コンクールが実施されたのだそうです。
コンクールには多数の応募があり、遠くはアメリカからも応募があったのだそうです。
さっそく読んでみましたよ。
結婚して8年も単身赴任している夫への感謝の手紙。
ガンで亡くなられた奥様への手紙。
夫と腕を組んで歩きたい、かわいいと思いつつも、恥ずかしくて 「デートしよう」 なんて言えない妻から夫への手紙。
古式ゆかしい典型的な日本男児にありがちで、身勝手な 「言わなくてもわかるだろう」 で過ごして来て、定年を迎えた夫から妻への感謝の手紙。
色々な形の夫婦がありましたが心温まるハナシばかりで、読んでいて夫婦仲が良いのは本当に宝だと感じました。
とは言え、宝として磨き上げるも、石ころのようにそこにあってもなくても気づかないほど無関心な関係にしてしまうのも当人たち次第。
素晴らしい夫婦関係を築いてこそ、周囲の人たちをも幸せにしてくれるのだと思います。
世界中の全ての家庭が幸せなら、きっと非行も犯罪もなくなるでしょうし、そうであれば戦争も起きないだろうとおもうのです。
世界平和はまずは最小単位の個人、夫婦、家族から出発するものだと、改めて考えました。
そんな日が1日も早く来る事を願います。