No1:サルビアに魅せられて!
「セージ(Sage)」に魅せられてしまった。
何故だろうと振り返ってみると、葉・茎などから“薬臭い”香りがするが、この香りに魅せられたのではないかと思う。
初めの頃は、セージも、ハーブも、ましてや サルビアも区別がつかなかった。
とにかく“薬臭い”植物を集め育てたものだが、今では、“サルビアフリーク”になってしまった。
どのくらい栽培しているか正確に数えたことはないが、シソ科及びサルビア属の草花を中心にハーブ系の多年草の草花などを、地植えでなく鉢植えで毎年150品種前後は栽培しているようだ。生育環境が異なる植物を育てるには、鉢植えほど便利なものはない。
(写真)コモンセージ(Salvia.officinalis)の葉
※コモンセージに関してはこちらを参照
サルビアは、現在の植物分類ではシソ科サルビア属(和名ではアキギリ属)に属し、世界には900種類以上あるという。熱帯から温帯地方に分布し、地中海沿岸、中南米に多く分布する。特にメキシコはサルビアの大産地であり300種類はあるという。
古代より薬効がある植物は珍重され宗教と医療に利用されてきたが、地中海沿岸に原生するサルビアは薬用として使われ、ローマからフランスを経てイギリスに伝わり「セージ(Sege)」として呼ばれるようになった。
サルビアの語源は“治療する・回復する”を意味するラテン語の“サルヴェオSalveo”だが、フランスに伝わり“ソージュSauge”となり、イギリスでは「セージ(Sage)」となったという。今では、サルビア属の植物で薬効があるものを「セージ(Sege)」と使い分けて呼ぶ。
サルビアには、神話の時代に生きているサルビア(=セージ)と、コロンブスの大航海時代以降ヨーロッパに入ってきた中南米のサルビアとの2系列があり、後者にはこれらを発見・採取したプラントハンターという人間の物語があることも魅力的だ。
国家の威信を背負った有用植物の探索とは異なり、珍しい・新しい・美しいという心をときめかせる価値を求めて未開拓地を探索するプラントハンターの物語でもある。
ところが、意外と植物を誰が採取したかという記録はあまり明確ではない。
今では、新種の発見者が申請登録できるようになっているが、世界の登録機関として、キュー王立植物園を中心にハーバード大学植物園、オーストリア国立植物園とで運営している“The International Plant Names Index(IPNI)”がある。こんなところでも、バンクス卿を初めとしたイギリス人の情報のセンターでありたいという志が生きているからすごい。
新種のサルビアが発見されIPNIの記録に残るようになったのは、1812年にイギリスの園芸家バーチェル(Burchell, William John 1781-1863)が 南アフリカで「Salvia namaensis Schinz.(1890) 」を発見した時からであり、それ以前は年代不詳となる。
※バーチェルに関してはここを参照
コロンブスから約300年間が空白期間となるが、どこかに、名も知らないプラントハンターの痕跡があるかもしれないので、この足跡探しも楽しみとなる。
まずは、サルビアの宝庫メキシコを探検したプラントハンターに焦点をあててみる。
IPNIのデータには1829年以降の54人のプラントハンターの名前が残されている。彼らが発見したメキシコ原産のサルビアとその探索の旅でどのような物語があったのかを出来る限りプレイバックしてみる。
「セージ(Sage)」に魅せられてしまった。
何故だろうと振り返ってみると、葉・茎などから“薬臭い”香りがするが、この香りに魅せられたのではないかと思う。
初めの頃は、セージも、ハーブも、ましてや サルビアも区別がつかなかった。
とにかく“薬臭い”植物を集め育てたものだが、今では、“サルビアフリーク”になってしまった。
どのくらい栽培しているか正確に数えたことはないが、シソ科及びサルビア属の草花を中心にハーブ系の多年草の草花などを、地植えでなく鉢植えで毎年150品種前後は栽培しているようだ。生育環境が異なる植物を育てるには、鉢植えほど便利なものはない。
(写真)コモンセージ(Salvia.officinalis)の葉
※コモンセージに関してはこちらを参照
サルビアは、現在の植物分類ではシソ科サルビア属(和名ではアキギリ属)に属し、世界には900種類以上あるという。熱帯から温帯地方に分布し、地中海沿岸、中南米に多く分布する。特にメキシコはサルビアの大産地であり300種類はあるという。
古代より薬効がある植物は珍重され宗教と医療に利用されてきたが、地中海沿岸に原生するサルビアは薬用として使われ、ローマからフランスを経てイギリスに伝わり「セージ(Sege)」として呼ばれるようになった。
サルビアの語源は“治療する・回復する”を意味するラテン語の“サルヴェオSalveo”だが、フランスに伝わり“ソージュSauge”となり、イギリスでは「セージ(Sage)」となったという。今では、サルビア属の植物で薬効があるものを「セージ(Sege)」と使い分けて呼ぶ。
サルビアには、神話の時代に生きているサルビア(=セージ)と、コロンブスの大航海時代以降ヨーロッパに入ってきた中南米のサルビアとの2系列があり、後者にはこれらを発見・採取したプラントハンターという人間の物語があることも魅力的だ。
国家の威信を背負った有用植物の探索とは異なり、珍しい・新しい・美しいという心をときめかせる価値を求めて未開拓地を探索するプラントハンターの物語でもある。
ところが、意外と植物を誰が採取したかという記録はあまり明確ではない。
今では、新種の発見者が申請登録できるようになっているが、世界の登録機関として、キュー王立植物園を中心にハーバード大学植物園、オーストリア国立植物園とで運営している“The International Plant Names Index(IPNI)”がある。こんなところでも、バンクス卿を初めとしたイギリス人の情報のセンターでありたいという志が生きているからすごい。
新種のサルビアが発見されIPNIの記録に残るようになったのは、1812年にイギリスの園芸家バーチェル(Burchell, William John 1781-1863)が 南アフリカで「Salvia namaensis Schinz.(1890) 」を発見した時からであり、それ以前は年代不詳となる。
※バーチェルに関してはここを参照
コロンブスから約300年間が空白期間となるが、どこかに、名も知らないプラントハンターの痕跡があるかもしれないので、この足跡探しも楽しみとなる。
まずは、サルビアの宝庫メキシコを探検したプラントハンターに焦点をあててみる。
IPNIのデータには1829年以降の54人のプラントハンターの名前が残されている。彼らが発見したメキシコ原産のサルビアとその探索の旅でどのような物語があったのかを出来る限りプレイバックしてみる。