辺野古新基地 実績ない難工事
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、防衛省沖縄防衛局は29日午後、軟弱地盤が広がる大浦湾で海底にくいを打ち込む作業に着手しました。金属製のパイプを打ち込み、内部に砂を入れて固め、「砂くい」をつくる作業。「サンドドレーン工法」と呼ばれています。
政府は、2023年12月に玉城デニー沖縄県知事の権限を奪い、軟弱地盤改良のための設計変更申請の承認を「代執行」で強行。昨年1月に大浦湾側で着工し、12月に軟弱地盤の海底に砂を敷き詰める作業に着手しました。防衛省は当初、同月にくい打ち開始を計画していましたが、波の高さの影響で作業船の到着が遅れていました。
地盤改良には、約7万1000本のくいを打ち込まなければならず、最深で海面下90メートルに達する地盤改良は国内で実績のない難工事です。国内の作業船が地盤改良できるのは最大70メートルとされ、その作業船も国内で3~4隻程度と限られます。
デニー知事は29日、「国内に前例のない工事であり、難工事となることが予想される。工事が申請書の内容に沿って行われているか注視していく」とのコメントを出しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます