いきなりボケボケ写真でスイマセン。。
今回の観察は、湖至近の宿で出来たのですが・・制約や不慣れな点からの失敗もあって、碌な画像がありません。
(猛省しております。何よりもまず見て分かることを目指しているつもりです・・・)
少しマシな・・・この左側の細長いのが今回の主役です。
「甲殻類学 エビ・カニとその仲間の世界」朝倉彰(東海大学出版会 2003.6.20)の「キスイタナイス」の写真に酷似しておりましたので、踏み込んで調べてみました。
北海道大学大学院理学研究院生物科学部門多様性生物学分野Iaで講師をされている角井敬知(かくいけいいち)先生のHPに辿り着きました。
このHPが凄いので、勝手に紹介してしまいます!!
まず、研究室紹介の中の・・・学部4年生向け:研究実習(卒研)テーマとその内容の最初、
1.水生無脊椎動物の記載分類学
近年の研究によると,日本近海の海洋生物の約7割が記載分類学的研究(新種記載など)の必要な種だと言われています.私の専門とするタナイス目甲殻類も例外ではなく,深海生種はもとより沿岸生種にも多数の未記載種・日本未報告種が含まれています.長らく「生物多様性の保全」の重要性が叫ばれていますが,何を保全すればよいのか分かっていない現状にあるわけです.この状況の改善には,新種の記載による分類学の前進が不可欠です.ぜひ学部4年生の1年間,修士課程までの3年間だけでも分類学に携わってみませんか.
→『長らく「生物多様性の保全」の重要性が叫ばれていますが,何を保全すればよいのか分かっていない現状にある』との指摘には、拍手喝采な気分です。
更に読み進めていくと・・・
「米粒大のタナイスの体から触角(2対),顎(7種類),ハサミ(1対),歩脚(6対),遊泳脚(5対),尾肢(1付)を針で外し,全てのパーツの長さを測り,毛・トゲの数を数え,スケッチを描く,ということを行います.個体変異もあるので,たくさん採れた場合はたくさん観察した方がよいです(スケッチはしませんが).その結果を元に,差異として使えそうな特徴を拾い出します.」
→観察とはそこまでやることが普通なことなのかと・・・ただただ、感心しきっている次第です。
(解剖?分解は針でやるのですね・・)
・・他にも・・
「Tanaidacea」にタナイスについてのどこよりも分かりやすい説明があります(既知種数は約1400種だそうです)。
「aquarim」には、近隣水族館内のタナイスが紹介されていました。
★特に名古屋港水族館のモノは論文になっているのだとか・・・
(7年も経って世代交代が進んでいるかは微妙ですが・・・今度、虫メガネを持って見に行ってみます(笑))
トカラベラがいるこの水槽の砂の中ようです・・
以上、本日もご覧いただきありがとうございました。