イシダタミ・・
名古屋港の片隅の、とっても小さな干潟に通うようになって3回目の夏が過ぎた。
初夏に忽然と姿を見なくなったイシダタミの個体数が復活していた。
1cm程の小さな巻貝だけど、口がデカくて、もりもりと珪藻等(水槽につくコケみたいなもの)食べる。
あっ、いた、ここにも・・と、3個を観察ケースに入れたら、1個(右端)はタマキビ類だった。
実は、現場では気が付かず、「イシダタミ大量!!」と、ルンルン気分で写真を撮り・・
PCで写真を見て違いに気が付いた。
でも、貝殻の模様がタマキビと違って、明確にわかる縫合の段差(渦巻き模様)が殆どなく、貝殻表面の石畳状の粒々模様がイシダタミほどはっきりしていないだけで、実にイシダタミに似ている・・
こちらがタマキビ・・
体色も違うぞ・・黒い部分が殆どない。
三重県総合博物館でその昔もらった・・2019年発行の「「三重県の海岸にすむタマキビの仲間を調べよう」。
この調査報告では伊勢湾に進出していなかった、「タイワンタマキビ」に似ているように感じる。
名古屋港は外来種が主体なようにも感じるので、伊勢湾全体の分布とは関係なく、局所的にいる可能性も拭えないけど、自分が気付いたのは今回が初めて。
自分が徘徊している、三重県から静岡県西部の海岸の温暖化傾向らしき、南方系生物の分布域の拡大とも合っているように感じる。
ちなみに初夏に大発生していたタマキビの個体数は通常に戻っていた。タマキビの殻を背負うユビナガホンヤドカリが多く感じたのはそのせいか・・?
アラムシロガイ・・(例の防水カメラでレンズだけ水に入れた水中撮影)
ここにいる小さなヤドカリが使用している貝殻の最多数種。
集団で死肉をむさぼるイメージから無敵系と思っていたけど、大量にヤドカリに殻を提供しているということは、大量に死んでいる=食べられているということか・・?(単純に寿命で大量に死んでいるだけかも・・?)
敵は、殻から出ている軟体部をさっと掴めそうなカニや、大量にいる肉食系貝のイボニシか・・?
大量に付着するコウロエンカワヒバリガイ・・こいつらも大半が食べられているように感じる。
真ん中のタテジマイソギンチャクは移動できる付着系なので、空いたスペースに入ってきたのか・・?
こちらのイソギンチャクは、ここのイソギンチャク種の最大派閥タテジマイソギンチャクに、形・大きさ・雰囲気が似ているけど、全体的な色が違いオレンジの縦縞もないもの・・多くはないけど、ちらちら目にする。
一度、水の中で見てみたい。。
フジツボ殻の残骸・・よく見ると、殻の中に、渦巻き模様が明確なタマキビがいる。
付着できる場所は限られていて、日当たりが良すぎる極悪(灼熱)な環境では、長く生きることは難しいか・・?(でも、そこそこ大きいか?)
付着生物も実に多種多様・・・この写真を見て、少し大きなイガイ類に別のイガイ類やフジツボ類が付着してる・・程度は言えても、正確に名前を言える生物なんて皆無。
泥や藻のように見えるものも、付着生物だったり、それらに由来するものだったりと・・見当もつかないものが大半。
この数年、ネットや図書館で自分なり調べてきたけど、死ぬまでには解明できそうもないなぁ~と漸く気が付く(笑)
海岸周辺で見つけたアキアカネ・・トンボの翅がキラキラしているように感じるところに惹かれる。
神戸のトンボに・・アカネ属の翅脈の特徴 (Fraser,1957;井上,2010;浜田・井上,1985)が紹介されていた。
こういう解説には引き込まれる。。
そもそも、赤とんぼとは言わず、「アカネ属」という言葉にかっこよさを感じる。
道端に咲いていた、アサガオを小さくしたような花・・イモネノホシアサガオ・・?
某河口の泥干潟はヤマトオサガニの楽園・・?
ハシボソガラス・・・今日一の写真か??
こんな風にタカを撮りたい・・
合成した連続写真のように・・カワウが1列に飛んでいった。。
こちらは三角形の編隊・・
いつでもいるけど・・毎回撮っている気がする。。(いつも遊んでくれて、ありがとう・・)
分かり難いけど・・カワウは筋肉質に感じる。。
ソリハシシギの幼鳥か・・?
アオアシシギ・・
イソシギ・・
最後は、カワウの集団飛行・・・70羽くらいか??
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。