2023年最後の満月、コールドムーンに照らされ・・
いつものポツンと干潟の近くも広く干潟ができていた。
潮位△数cm・・護岸近くの捨石の殆どが干出る。
ほぼ専有していた、マガキとコウロエンカワヒバリガイは激減し、ミドリイガイが目立つ。
タカノケフサイソガニ・・泡のぶくぶくがライトに反射して気づいた。
低潮線の砂らしきものを掬って写してみた。
数mmの貝殻片が積もっていたもので・・・破片の一つに小さなイソギンチャクがヒラヒラしていた。
干出た護岸に付着するタジマイソギンチャク・・水を最大限に蓄えている感じか?
何気にきれいな生き物を見つける・・
こちらは2匹か・・?
正体はこのフレリトゲアメフラシ・・
知人によると、寒くて動けなくなっていたのでは?とのこと。
月夜の海風の中、結構な時間をしゃがみ込んで見ていた(笑)
昼の干潮時・・・この時期の干潟は狭い。
ところ変わって・・
名古屋港水族館、カメ類繁殖研究施設。
その先の名古屋港・・暖かくて穏やか。
館内では・・「にょろにょろ展」という特別展が展示されていた。
ニセゴイシウツボ・・スルドイ歯が見えた。
なかなか盛況・・
ハンドウイルカ・・下顎の方が前に出ていることに、今更ながらに気が付く。
口を閉じた状態・・
アカハタと同様だ・・
ちなみに鯨類の祖先と言われるパキケタス・・
歯は、陸上哺乳類らしく、切歯・犬歯・臼歯?のような機能に分かれた形の名残を感じる。
シャチの歯・・・先のハンドウイルカと同じく殆ど同じ形。
古代鯨類の歯を見比べられる、ここの骨格コーナーは良い。
キタトックリクジラ・・
以前にも紹介しているけど、これを見るたびに不思議な微笑ましさを受ける、この愛くるしい顔と・・
オスの下顎に2本しかない歯・・
イカを丸呑みにするため歯が不要になり、オスどうしの闘争用にこの歯だけが残ったと言われる。
7mもの巨体の武器が、これだけ・・
ハナガサクラゲ・・実にきれい。
キタミズクラゲ・・
ハナギンチャク科の仲間・・
歯や骨がない刺胞動物にもいろんな形態があり、それぞれに不思議な魅力がある。。
2024年の干支・・
オビテンスモドキ・・英名 "Dragon Wrasse" なので、干支なのか?
名古屋港水族館の季刊誌「さかなかな」と、水産無脊椎動物研究所の「うみうし通信」の最新号。
この手の季刊誌は嬉しい。
「さかなかな」の内容はさておき・・「うみうし通信」はスゴイ。(←これも何度も言っているか?)
正直、内容はさっぱりわからない。
でも、「日本に一人しかいない」とか、「3~4人だ」とされる研究者の方々の熱い気持ちがこもった文章と、見たこともない生き物の写真に、純粋に引き込まれる。
歪んだ結論を正当化するとか、他人の成果のアラをたたき台にして自己主張するような・・
まぁ、どこの世界にでもある人間の悲しい行動が、このうみうし通信に掲載されるフロンティアスピリッツに溢れる方々からは殆ど見られない。
何だこれ?を突き詰める純粋さに魅了される。
年末に届いたおかけで、穏やかな気持ちで新年を迎えられます。
(テレビが、芸能人や政治家のあーだこーだの報道を排除して、こういう方々の成果を取り上げるようにならないかなぁ~)
以上、今年も、「ありがとうございました。」 「よいお年をお迎えください。」