AM4:00・・・YouTuberで有名な露店の魚市場へ行った。当然、寒い。。
買った・・
お店のおじさんによると、「今、セリやってるから、4:30頃から、魚がもっと並ぶよ・・」とのことだったけど、
買ったサメがデカすぎて、これ以上買っても冷凍庫に入らないので撤収。。
持帰った、400円のシロザメは、92cmだった。
カッコイイ・・
歯は、メジロザメなどのナイフやフォークのような形ではなく、甲殻類が主食とされる、噛み砕く系か・・?
かつて体験した「シャークジャーナリスト沼口麻子氏のサメの顎標本づくり」を参考に、カッターで顎と身を切り出す。
400円とは思えない大量の身から、サメ尽くしになった(笑)・・・身は普通に美味しかった。
お腹には、産れる直前らしき胎児が8匹入っていた・・この手の作業は悲しい。。
ヒレを干して・・
顎も除肉して陰干し・・
顎の標本・・
頭骨とつながる上顎の2箇所の接点にあたる骨を片方切り落としてしまったり、歯こぼれをしたりしてしまった。
上顎を少し拡大・・
更に顕微鏡で拡大・・
歯の縁にはギザギザがあるように見えるけど、下の方のイタチザメ系の波型みたいな形とすると、刃先と反対側にギザギザが付いていないか?
続いて下顎・・
顕微鏡拡大・・不思議な形だ。。個々の形は不揃いに感じるけど、全体で機能しているところがスゴイ。。
取り出し中に歯こぼれした部分・・
裏側・・歯の形は、キノコ型か? スナメリに似ているかも?
続いて、干した鰭・・
表面の拡大・・
付け根辺りの顕微鏡拡大・・まさしくサメの鱗だ。。
ヒレの先端・・干して丸るまってしまったようにも見えるけど、端までしっかりと鱗でガードされているみたいだった。
普段見られない生き物を顕微鏡で見られるのは楽しい。
次は、入手できなかった深海系未利用魚を見に行かねば・・
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。
稲穂が垂れる、実りの秋・・
橿原市昆虫館から、ふらふらと歩いた。
杉木立の中の・・
整備された遊歩道を登って・・
飛鳥寺方面を見渡したり・・
コスモスに癒され・・
飛鳥寺の裏を通ったり・・
のどかな景色が多かった・・
奈良が田舎なのは、自分の敷地や道路工事だろうと、文化的な埋蔵物が出てきてしまえば工事はできなくなるから・・
実際、どこから出てきてもおかしくないほど、そこら中から見つかっているんだ・・
そんな話を聞いてから、既に数十年経っているけど、良い意味で変わっていないなぁ・・と思った。
藤原宮跡・・近鉄の特急停車駅「大和八木駅」から約2.5km。
広大な遺跡?は、コスモス畑として活用されているように感じた。
藤原宮跡資料室・・・
展示スペースは狭いものの、藤原宮の紹介と瓦をまとめた展示は分かりやすかった。
以下は、飛鳥資料館内を・・・
何故か柱の裏側?に置かれていた、顔出しパネル・・・顔出し位置が大人の顔の高さ。
子供が来て楽しめるような場所じゃないということか?
石人像・・重要文化財。
「庭園で噴水として使われていた花崗岩の石造物・・」
「外国の使節などをもてなした場所・・」
「外国人を思わせる姿をしている・・」等々とのこと。
山田寺コーナー・・
解説には、聖徳太子、蘇我氏、中大兄皇子等の名前があった。
7世紀の建造物が、倒壊したままの状態で土中から見つかったらしい・・
1982年の発見当時の新聞見出しには、「法隆寺の半世紀前、最古の木造建造物・・」とあった。
瓦の再現・・
八弁の単弁に子葉をもつ蓮華文・・
「複製品」との表示もあったものの、全ての解説に「重要文化財」とあった。仏像周辺の装飾の類か?
山田寺の仏頭・・685年に完成した如来像。火災にあって頭部だけが残ったとのこと。
木組みや回廊の復元・・
この山田寺展示コーナーの解説を読んだだけで、飛鳥時代のことが分かったような(もう十分な)気になった・・(笑)
が・・展示は、ここからがメインのような展開だった。天皇中心とした中央集権的な「律令国家への歩み」。
推古天皇、蘇我馬子、飛鳥寺等の紹介から・・
遣唐使が唐から飛鳥へと伝えたとされる、当時最新の水時計の復元・・・
そういえば・・その遺跡「飛鳥水落遺跡」の横も歩いてた。
百済の影響も・・
木・炭・鋳型・銅・鉄・金・銀・ガラス・施釉陶器等々・・
ここまでで、もぅ、頭がパンクしそうなところ・・いよいよ本当のメイン展示が続くのだった。
高松塚古墳 墳丘断面の展示・・
キトラ古墳 壁画コーナー・・中央は天井部の紹介。
キトラ古墳 壁画・・東壁
西壁の一部・・
南壁の一部・・
続いて、高松塚古墳 壁画 高精細スキャンパネル・・
よく見るところは、壁画のほんの一部だと知る。
大半は何が書かれているのかよくわからなく・・これはかなり綺麗な部分。
別の展示室に、石室の解体の紹介と、石室の実物大模型があった。
壁画の大半はボロボロ・・
石の表面に漆喰が塗られ、その上に描かれているものの、漆喰にカビが生じ、漆喰部分だけを取り外せない為に、石室を解体したとあった。。
ここには入ることができた。一人用の山岳テントの方がはるかに狭い。
天井の4枚の石のうちのある1枚の重さが1.5tもあったとも記されていた。
この右側の一部が、よく出回っている壁画部分だと知った。
この高松塚古墳に関するコーナーだけでも相当な解説と見応えのある展示があった。
この資料館は、決して広くないのに・・凄かった。。来て良かった。
他にも、川原寺や・・
坂田寺、飛鳥寺、石造物等々・・
関連する場所巡りや、歴史背景を学べば、一生付き合えるレベルの展示だと思った。
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。
入り口前の記念撮影用オオゴマダラのスクリーン・・立派だ!!
洞窟状のゲートを入ると、バージェス頁岩の化石から展示が始まった。
芋虫型から昆虫への進化の解説は、わかりやすかった。
大きくて立派な、「ガザミの仲間」の化石。
「約5000万年前のイタリア モンテバルドの軟らかい岩から見つかった」と記されていた。
ミツバチの仲間・・
こちらは、「中新世(2300-500万年前)の中国 山東省 臨胸山旺」・・
化石と反対側の壁面は、古生代からの地層が紹介されていた。
ほぼ一緒に入館した2組の家族が一瞬に通過した、このエリアだけで15分はいた(笑)
1mを超えるオオサンショウウオの剥製・・・生きていた時は113cmもあったらしい。
続く展示室・・
オオゴマダラの体の構造が、輪切り状に引き出せた・・
よくできている・・
解説も簡潔で分かりやすい。
昆虫の展示は、夥しい数の標本に辟易させられることを覚悟していたので、良い意味で裏切られた。
劣化感はあったけど・・自分で拡大して、鱗粉を見れるコーナーもあった。
解説はどれもが素晴らしい・・
この他にも、ボタンを押すと特徴的な虫の鳴き声が聞こえたり、昆虫目線での地球環境の考察や、ヘラクレスオオカブト等の大型甲虫の生体を拡大して見れたり、当地の昆虫等々・・
妙な危機感を煽るような誇張が無い解説には、違和感なく見入ることができた。
自然科学の根幹は、正しい観察と報告だと思う。
標本には解説は無く、実に特徴的なものが選りすぐられていた・・
キラキラ系・・
抜群に綺麗な、レテノールモルフォ・・
モルフォ蝶の仲間・・とだけ記されていた。突き刺さるような青色ではないけど、実に繊細に感じる・・
メガネトリバネアゲハ・・・実際に、飛んでいる姿を見てみたい。。
オサムシの仲間・・とだけ記されていた。翅の上の突起は何のためにあるのだろうか??
ゴライアスオオツノハナムグリ・・
ギフチョウもあった・・
続いて、チョウがたくさん舞う温室。
オオゴマダラ・・いきなり、顔の前を横切った。デカかった。。
解説によると、成体の寿命は、以前の調査では平均62日もあり、最長のオスは191日とあった。
ツマムラサキマダラ・・翅を閉じて止まるので、内側?の青い部分は、チラッとしか見えない。
温室内の最大数種。温室内で成虫にまで育つのもいるらしい・・
リュウキュウアサギマダラ・・
集結していた・・
シロオビアゲハ・・飛んでいると、翅の白い帯状の斑点が、不思議と綺麗に見えた。
ジャコウアゲハ・・
逆光&ローアングル、何枚チャレンジしたことか・・(笑)
チョウがたくさん舞う温室は、実に楽しかった。
マダカスカルオオゴキブリ・・に触れた(喜)
解説には、「触るとシューシューと鳴く」とあったけど・・鳴かなかった。
つるつるしたガラス面も登るので、逃げられないように飼育する必要があるらしい。
「G」コーナー
確かに、クワガタムシやカブトムシは匂う・・
ジャイアントウッドローチ・・
中央アメリカ原産。つるつるした壁は登れないので、飼いやすく、大型になるのでペットとしても人気だとか・・??
チリアンコモンタランチュラ・・手の平くらいの大きさに感じた。毒があり、噛まれると痛いらしい。。
他にも、南西諸島のバッタや、当地のバッタ等の展示があった。
この、トノサマバッタの飛翔姿は、実にきれいな標本に感じた・・
いゃぁ・・・楽しい展示だった。。
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。
コバンザメ・・
バックヤードの水槽の上から見た時は、普通に泳いでた。
オオニベ・・側線上の星のように光る部分がカッコイイ。この魚を見られただけでも来て良かったと思った。
バックヤードで、水槽の上から覗いた時・・・ちょっと怖かった。。
同じくらいの大きさの水槽が並び、駿河湾近海の魚たちが実にきれいに見えた。
バックヤードはこんな感じだった・・
ニベ・・よく、スーパーで買って、塩焼きにして、耳石を取り出した。
子供の頃は、魚屋で激安だったのを見て、魚釣りが道楽だと知った思い出の魚でもある・・
アカアマダイ・・こいつは高い。
イトヒキアジ・・水槽の中でさえも、銀色にキラキラする魚体が、水の中に保護色のように溶け込んで見える気がする。
シマイサキ・・こいつも珍しい魚じゃないけど、改めて見てみると、やや渋めの銀色肌のベースに不規則な黒い縞模様が、水槽内の壁面の岩の凹凸による明暗に溶け込んでいるように感じる。。
チャイロマルハタ・・と書かれていた。見たことも聞いたこともなかったけど、クエに劣らぬ美味らしい。
サクラダイ・・微妙に模様や色が違うものの、皆、キレイ。雌性先熟でこれも雌。
水槽全体・・赤い体色に白い斑点が雄。
バックヤードで上から見ると、みんな一緒に見える・・
駿河湾の深海標本コーナーには、水槽なんかいらない・・と思えるほど魅力的なのが多かった。
採集日が1987年!! マラドーナが伝説になった1986年メキシコワールドカップの翌年から標本になっているのか・・
オオタルマワシ・・・かつて、名古屋港水族館で生体を見た時は、小さくてどこが頭かも分からなかったけど、これはよくわかる。凄い!!
ヘダイ・・珍しくもない魚に見入る。
ヒイラギ・・子供の頃、ハゼの次によく釣った魚のような気がする。メゴチと並んでヌルヌルの魚体だけど、美味しいのでよく食べた。こんなに綺麗だったか・・?と見惚れた。
ネンブツダイ・・これは、釣れると悲しい系。。でも、熱帯魚のように綺麗な魚体だと見入った。
マツカサウオ・・動かないから、アップで写真に撮れた。
常在のバクテリアによって暗闇で顔が光ると、以前、名古屋市科学館で展示されていたけど、明るい写真では拡大しても分からないなぁ・・
バックヤードでは、すごく沢山寄ってきた・・近づいて来てくれるのは嬉しい。。
カゴカキダイ・・潮だまりでも見る身近な普通種。
小さなイソギンチャクを食べているとは・・知らなかった。
シロウニ・・正面のガラス面にくっ付いていていた。
吸盤の水管は棘と同じくらいの太さの点でしかなく、密度もまばらなことにちょっと驚く・・
水族館の生き物紹介?は終わりそうにないので、この辺にしておきます(汗・・)
水族館裏の真崎海岸。雲が無ければ、正面に富士山が見えるらしい・・
駿河湾らしい丸石浜で、貝殻などの漂着は殆ど無し。
清水港は、ボラが跳ね、足元を覗くと大きなクロダイが悠々と泳いでいた。
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。