流れのままに。

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運と言う名の悪戯。

2016-01-17 12:57:52 | Weblog
長野のスキーバス事故は14人もの犠牲者と多くの怪我人を出し
連日大きな話題となっているね。
乗客のほとんどが大学生だったということで
その将来を思うと、やりきれない悲しみがあるな。

就職が決まっていたなんてことを聞くと
人生これからだったのにと、何とも言えない気持ちになる。
勿論それが良い人生なのか、そうでもないのかは分からないけど
それだって生きてみなければ解らないものね。

例え死期が近づいて「嫌なことばかり多かったな」と思うとしても
それは生きたからそう思えるのであって
突然人生を断ち切られてしまったら
そんな事を悔やむ間も得られないまま死ぬことになる。

今回の事故を知って不思議に思った人も多かったんじゃないかな。
大型バスが僅か3メートル落ちただけなのに、14人もの犠牲者は
普通に考えると多いような印象を持ってしまう。
ニュース映像でもそんなに落ちた感じはしなかったでしょ?

じゃあなぜ?というと、横倒しに落ちたのが被害を大きくしてしまった。
あれで遠心力が加わって、バスの中で飛ばされた人が
その勢いでどこかに頭でもぶつけてしまったら
即死してしまうほどの衝撃を受けてもおかしくない。

特に進行方向左座席の窓側に座ってた人は、最もリスクが高いよね。
横倒しになった時に受ける遠心力が最も高くなるから。
それでもシートベルトをしていたら、助かったかもね。
ようは飛ばされなければ良い訳だから。

なかなかバスに乗ってシートベルトする人も少ないだろうけど
この事故を教訓にすると、その重要性が見えてくるよね。
ただこの事故は横倒しになっていなければ
もしかすると一人の死者も出さなかった可能性が高い。

危ないと思ったときに何とか回避しようとして
運転手は咄嗟に左にハンドルを切ったんだろうけど
むしろガードレールになるべく直角になるようにして
そのまま突っ込んでいれば、全員助かった可能性はある。

勿論怪我人は多数出ていたにしてもね。
せいぜい前から立ち木に激突して、運転手が犠牲になる程度で。
まああくまでも僕の想像だから、確かとは言えないけど
さほど的はずれでも無いと思うな。

ただまだ暗かったとすると、ガードレールの向こうが
3メートル程度の落差だというのは、解らなかっただろうな。
峠を走っていていれば、ガードレールの向こうは崖だと考えても
全然おかしくないよね。

今回の事故は、成る程と思える要素が重なってしまった。
運転手の経験が未熟だったことや、予定外の運行ルートだったこと
横倒しになってしまったこと、シートベルト装着率が低かったことなどなど。
まあ不運が起こるときってのは、往々にしてこんなときだね。

いくつもの要素が重なってしまうと、避けられないものはあるな。
これを不運だけで片付けて良いのかどうか疑問はあるけど
確かに不運だと考えるしか仕方のない状況ではある。
安いツアーが総じて危険な訳でもないしね。

ただ利用する時にもう少し慎重になっても良いのかな。
申し込むときにいろいろ聞く必要はあるかもね。
正直に答えるかどうかは分からないけどさ。
運転手が未熟だとは言わないだろうしねぇ。

ただ電話のやり取りでも、信用できる会社かどうかは判断できるから
ネット予約をクリックするより、直接電話してみた方がいいかも?
もちろんそこまで疑うほどツアーバスの事故は起こっていないし
まさか自分の乗るバスにっていう思いもあるだろうけど。

自分の身を守るのは自分だから、慎重になってもいい。
特に仲間の分も一緒に予約するなら尚更ね。
まあこの事故は身近な所に危険が潜んでいるという
教訓にはなっただろうな。

遺族のことを思うと、何とも切ないね。