流れのままに。

いろんなことを好きに語っております。

緩和ケア。

2009-11-30 15:15:38 | Weblog


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先日緩和ケアの話題をTVでやってたので、興味深く観ました。

結局ね要約すると


『効果は使用してみなきゃ、分らない』


ってことらしい。

つまり手探りね。


例えばアメリカのどこかの病院で効果があったから

じゃあ使ってみよう、と。

それで効果があれば


「おお!なかなか効果あるじゃん!」


て事になって、他の病院でも使いましょ!

ということらしい。


要するにね、医者も効くのかどうか分ってないってことね。

まぁ癌治療全体に言えることなんだけど

何もかもが手探りで行われてる。


手術も、抗ガン剤も、放射線治療も、痛み止めも・・・全部。

やってみなきゃ分らない。

死亡率一位なんだけど、何も解明されてないのね。

こと、治療に関しては。


それでもね、以前は末期にもなると、ただ苦痛に耐えるだけだった。

そう、ただ苦痛の中で、その時を迎えてたんだよね。

それが緩和ケアによって、かなり痛みを和らげる効果は出てる。

それによって、亡くなる間際まで、活動することが出来るようになった。


それはやっぱり大きな変化だし

癌患者にとって、心強いことは間違いない。

だれしもが再発・転移の不安を持ってるから

一度癌を経験した人にとっては、大きな関心事でもある。


いつお世話になるか、分らないからね。

特にホスピスなんか数も少ないし、いつ入所できるか分らない。

費用の問題もあるだろうし。

通院で対処してくれる緩和ケアは、今後より重要になっていく。


癌が治る病になるには、まだ数十年、数百年と掛かるんじゃないかな?

だって、治療に関しては、何も分ってないんだもの。


「これはどうだろう?あれはどうだ?」


って、まだまだ試してる状態だからね。

世界中で年間800万人が亡くなり

日本でも3人に1人が癌で亡くなってるというのに

それだけの数のデータを取っても、ほとんど分っていない。


いや、データが多すぎて、分らなくなってるとも言える。

研究もやればやるほど、蟻地獄に嵌ってるような状態なんだろうな、きっと。

そこから抜け出すには

それこそ今人気のドラマじゃないけど

未来から医者が落ちて来なきゃ、ダメなのかもね。


とりあえず、治療が進まないなら

緩和ケアの研究を進めて欲しいってのが

現時点では、現実的なのかもね。












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ちょっとだるい。

2009-11-27 17:24:36 | Weblog


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今日はちょっと寝坊しちゃってね

朝食の時間が遅くなっちゃって

ということは、薬を飲む時刻も遅くなっちゃったってことね。

すると当然昼・夜の食事もずらすことになる。

やっぱりある程度間隔開けないといけないし。


寝坊の原因は、朝早くに目を覚まして

また寝たら、意外に長く寝てしまったって事なんだけど。

なんだろうな、最近ちょっと身体がだるかったりするから

睡眠を求めてるのかもね。


もう昼間は全然ダメだね。

動く気にならない。

夕方になって、やっとまともになる感じ。

多分身体を動かしてないからだろうな。


徐々に食欲も戻ってきたし、運動もしていかないとね。

ただ外は寒いからねぇ。

室内で出来ることは限られるけど

出来る範囲で少しずつだな。


身体に関しては、特にどこが痛いというのも無いね。

まぁ癌てのは、ある程度育たないと症状が出ないから

無いとは言えないけど。

とりあえず変化は無いです。


新型インフルはまだまだ猛威を振るってるみたいだし

その他のインフルもシーズンだからね

くれぐれも予防に努めて、感染しないように!













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大物・・・なのか?

2009-11-25 18:15:03 | Weblog


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昨夜は目が冴えちゃって、朝方まで眠れなかったもので

今日はちょっと眠い・だるいです。

体調自体は悪くない。

食欲もあります。


体重を何とか増やそうと、頑張って食べてるんだけど

無理に食べるととたんにお腹の調子が悪くなるから

どうしようもないね。

困ったもんだ。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


市橋容疑者の報道って、ちょっとおかしくない?

食事をした・しないで大騒ぎしてさ。

なんか大物扱いしてるような錯覚に陥る。

そりゃファンクラブもできるわって話し。


お弁当を納入している業者も、いろいろ工夫したみたいだし

そんなに気を遣う必要があるんだろうか?

人権は分るけど、凶悪犯罪者だからね。

どうも違和感がある。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



事業仕分けはまだ続いてるんだけど

賛否両論、様々な意見が噴出している。

怒りを露わにしてる人も多くなってきたし

廃止します、はいそうですかって訳にはいかないみたいだね。


ただここで『廃止』だの『予算縮減』だの言ってても

それをまた違う場で論議するって言うんでしょ?

なんかパフォーマンスしてるようにしか、見えないんだけど。

結局いろんな圧力で、ぐずぐずになるんじゃないのかねぇ。


仕分け人達の判断が、必ずしも正しいとは思えないし。

必要なところまで削ったんじゃ、意味がないし

本来削るべきなのに、しがらみや思惑が邪魔して

手を付けられないんじゃ、これまた意味がない。


総理の周辺もきな臭くなってきたし、大丈夫なのかね???



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(不定期連載小説)

余命-友よ②

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


末期癌という言葉が頭の中を駆けめぐるまま、気がつくと家に着いていた。
人間というものは、思考と身体が解離していても、正常に機能するらしい。
自意識が働かなくても、無意識が補助するのだろうか。
そういえば若い頃はドライブへ行った帰りに眠気に襲われ、まるで意識が無いまま家に帰っていたなんてことも、何度かあった。
どこをどう帰ったのか、まるで覚えていない事実に、後になって身体が震えたものだ。
家に入ると、リビングに妻がいた。
午前中の家事を終えて、一息ついているという感じだった。
ソファがあるのに床に座り、ソファを背もたれにして、通販のカタログを捲っていた。
「ただいま」
声を掛けると、妻が振向いた。
「お帰り。どうだった?」
そう言うといつもの笑顔を見せた。
私はこの笑顔に惚れて、妻と一緒になったのだと言うことを、今更ながら思い返していた。
歳を重ねても、その魅力には、些かの衰えも無い。
むしろ輝きが増したような気さえしている。
妻には病院へ検査の結果を聞きに行くと告げてあった。
私はどう告げようかしばし逡巡していたが、誤魔化しても仕方がないので、ありのままを告げようと決心した。
「胃がんらしい」
そう告げると、妻の表情が強ばり、笑顔が凍り付いた。
「胃がん・・・・」
そう呟いたきり言葉が出てこないようだった。
実を言うと妻の父親も、胃がんでこの世を去っている。
妻にとっては特別思い入れのある、忌まわしい病気なのだ。
それでも義父はがん告知から、再発・転移はあったものの、7年を生きた。
私と妻が結婚してから3年目に亡くなったのだが、「もう少し美味いもの食べておけば良かったな」
と力なく笑った義父の顔を思い出す。
私にはどうやらそんなに長い時間は残されていないようだ。
「それで、どこまで進んでるの?」
「もう末期らしい。転移もある。後1年だそうだ」
「そんな・・・・・」
妻の瞳に涙が盛り上がり、頬を伝い落ちた。
手で顔を覆った。肩が細かく震えている。
私は為す術なくその様子を見つめていた。
泣きたいのは私の方だったが、不思議と涙は出てこない。
冷静なのか事態が分っていないのか、自分でも判断は付きかねていた。




++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++










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癌てやつは・・・

2009-11-24 16:27:22 | Weblog


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昨日は何だかからだがだるくて、早めに布団に入ってしまった。

おかげで今日は調子が良いです。

と思ってたら、突然のダンピングに見舞われました。

身体は暑いくらい火照ってるし、心臓はドキドキいってるしみたいな。

それまで何でもなかったのに、トイレ行って戻ったらいきなりでした。

もう訳が分らん!

突然変調を来すから、油断出来ないわ。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++



昨今癌の発生メカニズムは結構解明されてるけど

それでも癌で亡くなる人は増え続けてるよね。

これはどういうことかというと、有効な治療法が見つかってないから。

有効っていうのは、完治が見込めるかどうかって意味ね。


世界中で多くの研究者が癌と取り組んでるにも関わらず

未だ有効な治療が見つからないということは

どうしてでしょう?

それは癌というものに、まだまだ未知の部分が多いからだよね。


発生メカニズムや増殖メカニズムが分っても

じゃあどうすればいいのかが分らない。

もう研究者達は蟻地獄に嵌ってる状態。

研究すればするほど、分らなくなってる状態だね。


それはガン細胞が変異することも、一要因になってる。

抗ガン剤使って一時的に縮小しても、また増殖を始めたりするでしょ?

それは抗ガン剤に対して、耐性が出来てしまうんだね。


そこで医者は別の抗ガン剤や放射線治療にスイッチするんだけど

じつはそれが効果あるのかどうか、医者は分ってない。

”前例を見ると、ある程度の効果は報告されてます”程度。

それで使用するんだけど

患者はまた新たな副作用に苦しめられる訳だね。


副作用って何で起るかというと

正常な細胞も壊してしまうからなんだけど

正常な細胞もっていうよりは、正常な細胞だけ壊してる場合が多い。

ガン細胞は平気な顔してるんだけど

正常な細胞が苦しめられてるという感じ。


実はガン細胞って正常細胞が変異したものだから

90%以上は同じものなんだって。

これは主治医から聞いたんだけど。

じゃあ何で正常細胞は影響受けて、ガン細胞は平気なのかというと


ガン細胞って攻撃に対する耐性が強化するんだな。

正常細胞なら死滅してしまう状況でも

ガン細胞は生き残る術を持ってたりする。

それがほんの数%の中で起ってるんだね。


もう一つ治療法が見つからない理由としては

癌の部位によって治療法も薬も違うって事ね。

もちろん重複する部分はあるんだけど

基本的にそれぞれに合った治療法を見つけなきゃならない。


つまり癌という括りでは同じなのに、部位が違うと

情報が共有出来にくい。

全くちがう病気を研究してるようなことになってしまう。


治療もね、例えば胃癌が肺に転移しても

それは肺ガンじゃなくて、あくまでも胃癌転移なので

胃癌として治療するんだって。

肺ガンとは治療方法が違うらしい。

特に抗ガン剤に関しては。


どう?

怖くなったでしょ??

そうなんです!

癌てのは、とっても怖い病気なんです。


極論すれば、完治するのは奇跡!

医者でさえ、どうして完治したのか分らないことが多い。

ということは、ある意味不治の病なんだな。

そう思って取り組まないと、変な方向に進みがち。


一縷の望みを持って、怪しげな健康食品や

効果の分らない治療法にすがるのも気持ちは分るけど

博士と呼ばれる研究者が何十年も研究して分らないのにさ

・・・・・って事だね。

それで精神的に落ち着くなら、それはそれでいいと思うけど。


ということで、また明日。











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体重減った・・・

2009-11-22 22:17:36 | Weblog


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う~む・・・体重がまた減ってしまった。

もう54kg切ってます。

中学以来最軽量になってしまいました。

そりゃちょっと動いただけで、息切れもするわ。


最近食欲も多少上昇したから、これから増えるのかと思ってたのに。

食事の問題じゃないのかも???

なんてね、困っちゃうな、実際。


一回の食事の量を減らして、回数を増やした方がいいのかもな。

トータルで摂取量を増やすと、ね。

でもそれだとね、一日中食べてるような錯覚に陥るんだよね。

正直面倒くさい。


何たって食べるということが、楽しくないんだもの。

まぁ間食はヨーグルトとかでもいいんだけど。

病院ではそうでした。

タルトみたいなものとかね。


何とかしないとなぁ。

食べるしかないんだけどね。

何とか楽しんで食べるようにしないと、ダメだな。













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つづきは、あるのか!?

2009-11-20 20:51:52 | Weblog


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-不定期連載小説-

○余命-友よ


小高い丘の上に立つその建物は、街のどこからも見ることができる。
地上12階、地下3階の建物は、まるで守り神の館のように、その丘に聳えていた。
人々は何かといえばその建物を目指し、時には安心と安堵を手にし、時には不安と失望を与えられた。
その建物の名称を[風花市立風花総合病院]という。
風花市では最も大きな病院であり、市民の心の拠り所でもある。
地方病院が財政悪化と医師不足の中で疲弊し、閉鎖を余儀なくされていく中で、この病院は安定した経営と優秀な医師を確保することに成功していた。
地方の公立病院としては特異な存在で、各地からの見学・研修の申し込みが、引きも切らずもたらされる。
ここの消化器外科医に徳永秀英という医師がいる。
消化器外科医としては医学界でも知られた存在で、特に胃腸癌のスペシャリストでもある。
胃腸癌の腹腔鏡手術を早くから会得し、その技術は世界的に評価されていた。
今風にいえば『スーパードクター』というところだろうか。
この病院の副院長でもある。
しかしそんな権威も、私にとっては幼なじみの悪友だ。
散々悪戯もし、不良のまねごともした。

私は朝9時に受け付けを済ますと、外科の待合所で順番を待っていた。
やがて案内板が柔らかなチャイムと共に、私の受付番号を表示した。
腕時計を見る。9時半を示している。
待たされるのが30分なら上出来だ。
私は読んでいた雑誌をラックに戻すと、表示された第二診察室へ向かった。
中へ入る。
「よう」
「おう」
私たちはいつものように挨拶を交わした。
診察用の丸い椅子に腰掛けた。
ふと意外なほど薬の臭いがしないことに気がついた。
子供の頃は病院=消毒薬の臭いだった。
子供の頃は不安と恐怖の象徴だった臭いも、無いとなると妙に違和感を感じるものだ。
「で、どうなんだ?」
私は単刀直入に切り出した。
実は先週私はこの病院で検査を受けていた。
レントゲン・バリウム検査・CT・胃カメラ・血液検査等々、一日かけて検査を終えた。
「胃癌だな」
特別気負うでもなく、徳永はあっさりと告げた。
ガン告知というともっと大げさで重々しいものを想像するだろうが、実際はあっさりしたものだ。
もちろん相手が女性だったり、思春期の子供だったりすれば、もっと気を遣うのだろうが。
相手が気心の知れた私だったというのもあるだろう。
親友を相手に隠すような奴じゃない。
私にしてもさほどのショックは受けていない。
意外なほど冷静に対処できていた。
まだ事の重大さを認識していないのかも知れないが、そうではないかという確信的な疑念を持っていたのも事実だ。
「そうか。やっぱりな」
私は呟いた。
私が癌を確信するに至った原因は、言うまでもなく数々襲ってきた身体の異変だった。
吐き気・食欲減退・胃部の痛み・めまい・だるさ・味覚異常・突然の心臓動悸等々。
これだけ揃えば、ただ事じゃないくらい想像がつく。
「それで手術すれば何とかなりそうか?」
「とりあえず出口付近に癌が固まってるから、切らなきゃ満足に食事ができない」
「切るって、どの程度だ」
「現時点では2/3を予定している。必要なら胆嚢も取ることになる」
「それで食事なんかできるのか?」
胃がほとんど無くなるのに食事が出来るってことが、想像し難かった。
「ああ。もちろん消化能力はかなり落ちるし、食べられる物も制限されるけどな。基本的に食事は出来る」
「それで、俺の癌は、どこまで進んでるんだ?」
正直食事が出来るかどうかは、現時点でどうでも良かった。
これこそが最大の関心事だった。
徳永はじっと私の顔を見つめた後、おもむろに言った。
「進行癌の第四期。つまり末期だな。しかも肝臓と肺に転移している。多分リンパ節にも」
さすがに私もとっさに声が出なかった。
「つまり?」
「このままだと、あと1年持つかどうかだ」
「1年・・・・」
「もちろん個人差はあるが、五年生存率で言うと、数%もないだろう」
「絶望的か・・・」
言葉としては聞いていても、実際に余命告知されると、その衝撃は大きかった。
ここで初めて実感した自分が居た。
1年しか時間が無いのに、手術するということに違和感を感じたが、必要だと言うことは理解できた。
延命のためではなく、残された時間を生きるために。
「それはちょっと違うな。全く何の希望も無いかというと、そうでもない」
「気休めは言うな」
「まあ聞け。癌はまだまだ未知の部分が多い病気でな、初期で見つかっても亡くなることもあれば、末期が完治することもある。
進行プロセスはある程度把握できるが、実は治癒に関するプロセスは未知の部分が多いんだ。俺も25年医者をしてるが、未だに理由も原因も不明なまま、末期癌が治癒する症例に出会うことがある。裏を返せばまだまだ余白が多いということだ。
つまり今後治療技術が劇的に進歩する可能性を持っている。希望はあるってことさ。少しは気休めになっただろ?」
「結局分らないってことだろ?確かに気休めだな。だが有り難く聞いておくよ」
私は急に喉の渇きを覚えた。
「それで痛みなんかは、いつ頃から出てくるんだ?」
「そう遠くないな。今でも既にあるだろ」
「まあな。動けるのはいつまでだ?」
「人それぞれだが、痛みを取り除きながら、動くことはできる。徐々に制限されてはいくが」
「手術は、いつになる」
「2週間後で、どうだ?実は手術室にもう予約をいれてある」
私は頷いた。拒む理由もない。
「肝臓や肺もか?」
「やるとしても一度には無理だな。とりあえず抗ガン剤投与と放射線治療で様子をみながらだ」
私にはやらないと言ったように聞こえた。
「入院に関する説明があるから、とりあえず外で待っててくれ。看護師に呼ばれるから」
「ああ」
「体調が悪くなったら、いつでも来いよ。他の先生でも分るようにしておくから。とりあえず吐き気止めと、痛み止めを出しておく」
「分った」
それで私は診察室を出て、再び待合所の椅子に座った。
すぐに看護師に呼ばれて、私は処置室と書かれた部屋へ入った。
体重・身長を測定し、血圧を測り、体温を測る。
次いで入院に関するレクチャーをざっと受けた。
私は冷静な積りでいたが、どうやら少なからずショックを受けていたらしい。
看護師の説明がほとんど耳に入ってこなかった。
手術の前日に入院するのだけは理解できた。
入院手順が書かれたパンフレットに来院日時と時間を記入してくれる。
それから肺活量を計るように言われ、外科のある2階から1階へ降りた。
心電図・肺活量測定とプレートに書かれた部屋で受付をする。
マウスピースみたいな物を咥えて、息を吐き出した。
思わずむせる。確かに肺も犯されているらしい。
再度試して、今度は何とかこらえた。
思いの外低い値だったが、何とか手術には影響のないレベルらしい。
何のためなのか疑問に思ったが、全身麻酔をすると呼吸量が落ちるので必要なのだと、説明を受けた。
支払いを済ませて駐車場へ行き、車に乗り込んで一息ついた。
自販機で買ってきたお茶を半分ほど一気に流し込む。
そのままシートに座り、何を見るともなく前方に視線を投げ、しばらく放心していた。
我に返ると今度は、家族にどう話そうかと考えた。
差し当たって、それが一番の難問だった。正直目の前で泣かれると辛い。
だがそれは避けられそうもなかった。
重い心を引き摺りながら、私は車のキーを捻った。


つづく・・・(次があるかどうかは、気分次第!あしからず)















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荒療治!

2009-11-19 13:42:42 | Weblog


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いやぁ、寒いわ。

もう外出たくないもの。

北海道の人って、寒さに強いけど、基本的に嫌いだからね。

寒いなんて、嫌だもの。


沖縄の人の平均寿命が長いってのは、理解できる。

やっぱり暖かいに越したこと無いって!

食べ物だのおおらかな性格だの言ってるけど

やっぱり暖かいのがいいんだって。


僕は夏の暑さも嫌いだから、なかなか難しいんだけど

日本だとどの辺りが過ごしやすいんだろうね?



+++++++++++++++++++++++++++++++++



僕の恥をこんなところで公表するのは、恥ずかしいんだけど

実を言うと僕は小学校までおねしょをしてたのね。

なんでこんな話しをするかというと

子供のおねしょが治らなくて、困ってる親御さんもいるかと思ってね。


実をいうと僕のおねしょは、自然に治まったんじゃなくて

あるところへ通って、治す努力をした結果なんだよね。

努力をしたというか、させられたんだけどね。

僕自身は嫌で仕方なかったもの。


どこへ通ったのかというと『整体』です。

そう身体をごきごきこねくり回す、あの整体ね。

多分母親がどこからか聞き込んできたんだろうね

そこでおねしょを治してくれるって。

まぁ結果的には正しかったんだけど。


でもねこれが痛いのよ。

なんか腰回りの関節を重点的に矯正するんだけど(骨盤かも??)

その方法というのが

真ん中で折れるようになってるベッドへ寝かされて

それを上下に振って、最後に一発更に勢いよく上下されるのね。


そうすると、腰辺りの骨が「ごきっ!」っと鳴って、終わるんだけど

その「ごきっ!」が痛いのよ。

涙が出るくらい。

どれくらい通ったかなぁ。

週一ペースで、7~8回も通ったんだろうか?

ちょっと記憶が定かじゃないけど。


それで見事に治ったからね。

今となっては通って良かったと思ってるけど

当時は本当に嫌だったな。


治ったのもさ、治療で治ったんだか

痛いのが嫌で、身体が「こりゃやばい!」ってんで

自己治癒力を発揮したのか、どっちかというと後者のような気もするけど。

また整体師の人が笑顔でやるんだよね。

腹立つわ。

子供だから気を遣ったのかも知れないけど。


今こんな荒療治をしてるところがあるのかどうか知らないけど

まぁ僕はこんな方法で治しましたよって話しです。

最近の子供は先生にも叩かれないからね

こんな方法は嫌がるだろうな。親も甘いしね。


まぁ放っておいても、ある程度大きくなれば治ると思うし

他にもいろいろ方法があるだろうしな。

何をしてもダメって人は、こんな方法も試してみたら?

でも確実に子供は嫌がりますけどね。


まぁご一考を!!
















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楽しんだって、いいじゃない!

2009-11-18 16:10:45 | Weblog


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今日は昨夜ちょっと寝るのが遅くなったもので

一日ぼーっとしたような状態です。

ちょっと昼寝したら割とすっきりしたけど。

昼寝ってなんであんなに気持ちいいんだろうね。


体調は特に変化ありません。

食欲も出てきたから、少しは体重も増えるかな。

期待してるんだけど。

運動不足だけど、軽い筋トレは毎日やってます。

TV観ながらの”ながら筋トレ”だけど。

これだときっちりやるより、案外毎日続けられますよ。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



昨日『プロフェッショナル』という番組で

介護・リハビリ施設の紹介をしてたけど

「なるほどなぁ」と思ったのは

あえて不自由な環境を作るってこと。


つまり邪魔になるものや、利用しづらいものを作ることで

自然と筋肉や関節を使うようになって

それが意識しなくてもリハビリになるというものね。

考えたなぁと、感心してしまった。


僕はリハビリって、辛くて当たり前だとは思ってないんだよね。

只でさえ辛いし・きついんだから

それを愉しめるような工夫は、絶対に必要だと思う。

楽しんだ方が、回復も早いのは間違いないもの。


それは病気でも同じ事でね

入院中もただ寝てばかりじゃ、治るものも治らない。

もっと愉しめる環境を作るっていうは、とっても大事だと思うな。

入院中って、すっごく暇な時間があるでしょ?

あれはどう考えてももったいない。


経費削減は分るんだけど

例えばスカパー!を導入するだけでも

格段に入院生活が楽しくなると思う。

TVゲーム大会やるとかね。


ベッドに寝たままでも、院内TVをオンラインで結べば

ベッドに居ながらにして、リアル対戦が出来てしまう。

それで成績が良ければ、食事にデザートが付きますとかさ。

新たな交流も生まれるし。


ただ寝て起きて、ちょこっと検査して、また寝て

みたいな生活は、どう考えても不健康だよね。

高齢の方には、病室の前に縁台置いて

縁台将棋なんてのもいいじゃない。


やっばり楽しむっていうのは、細胞の運動を活発にして

免疫力も上がるだろうし、回復も早いと思うな。

病院というと、なにかと制限されがちだけど

病院に楽しみがあったっていいじゃない!


僕はそう思うんだけど。














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歳と共に・・・

2009-11-17 15:01:04 | Weblog


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今日はどんよりと曇ってて、気温も低く

何だか気分もどんよりとしそうな日です。

北海道は各地で雪も降り始めたし、すっかり冬です。

まだまだ本番は先だけどね。


体調はさほど変化はありません。

ひと頃に比べると、食欲は多少戻りつつあるみたい。

夜も何とか食べられるようには、なってきました。



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++



最近ね、この歳になって、理解できるようになってきたものがある。

例えば音楽。

僕はずーっとロックやポップスばかり聴いてきたんだけど

このところ演歌の良さが理解できるようになってきた。

それは間違いなく歳を取ったからなんだろうけど

それが別段嫌じゃないんだよね。


常々僕は「演歌なんて一生聴かないだろうな」と思ってたんだけど

いいなと思い始めて、人生経験積まないと分らないんだ

ということに気付かされた。

つまり人間として浅いうちは、聴く資格が無かったんだね。


食べ物に関しても、好き嫌いは徐々に克服されていく。

それは意識しなくても、自然に。

例えば僕は火を通した人参が、大嫌いだったんだけど(生は平気でした)

最近は抵抗なく食べられるようになった。


これは僕としては革命的な出来事で、自分でも信じられないくらい。

もう姿が見えると除けてたからね。

煮物・カレー・シチュー等々。

今は全然平気。

不思議なもんだよね。


因みに僕にとっての演歌ベスト5は


1.舟歌 八代亜紀

2.越冬つばめ 森昌子

3.天城越え 石川さゆり

4.夜桜お七 坂本冬美

5.祭り 北島三郎


ってとこだね。

ベストスリーはどれが一位でもいいくらい。

「演歌はちょっと・・・」という方、一度是非聴いてみてください。

心に染みます。

若い奴には、わからねぇだろうなぁ。











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世の中には・・・

2009-11-16 19:08:11 | Weblog


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今日は撮り溜めていたものをまとめて観てたら

あっという間に夜になってしまった。

なんか損したような気がするんだけど。


体調は良い方だな。

割と食欲もあるし。

体重は相変わらずです。

貧血は日によって、あったりなかったりって感じ。

立ち上がる度に立ちくらみすると、腹立ってくるわ。




+++++++++++++++++++++++++++++++++++++



癌みたいな大病すると、癌に限らず病気に感心を持つんだけど

世の中にはいろんな病気があるなぁと、改めて思うよね。


僕は肺の病気(肺気腫)も持ってるんだけど

肺の組織が徐々に死んでいくって病気があるじゃない。

それに比べたら、肺気腫なんて何でもないね。

時々肺に穴が開く程度だもの。


まぁそれでも漏れた空気が心臓を圧迫して

下手をすると亡くなってしまう場合もあるんだけどね。

歳を取ると自発呼吸がし難くなったりね。

でもそんなの何でもないな。


徐々に組織が死んでいくって、日々死への恐怖があるんだもの。

その精神的ストレスっていったら、想像を絶するな。

確実に病状が進むのって、やっぱり怖いよね。

体内にエイリアンが居るような感覚。


しかもこの病気って、移植するしかないんだって。

肺が全体的にダメになっていくから。

悪いところだけ切ればいいって話しじゃない。

そういう意味では、癌よりタチが悪い。


日本は移植後進国だからねぇ。

そもそも脳死提供者が無いに等しいし。

別に脳死提供を拒否してるご家族を、非難する気は毛頭無いです。

心情は良く分るし。

そりゃ心臓が動いてたら、諦めきれないよね。


それは移植を受ける側も重々理解してて

だからこそ彼等にも矛盾した葛藤があるんだもの。

ある意味究極の選択だからね。

臓器は欲しいけれど、それは他人の死を願うことだしね。


なかなか命を繋ぐっていうのは、難しいものなんだな。

だからこそ尊いんだね。

自殺なんか考えてる人は、もっと命について考えた方がいいよ。

世の中には命を求めてる人が、山ほどいるんだから。

もっと大切にしましょう!!










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