既に発行部数は120万部を突破し、大ベストセラーとなった
お笑い芸人ピース又吉直樹の芥川賞受賞作品『火花』。
僕はまだ読んでないので、作品については批評できないけど
読書好きの小説ファンとして、凄い事だなぁと感心している。
そもそも純文学作品がミリオンセラーを記録するなど、そうそうない。
昨今は娯楽性が高くセールスに結び付きやすいミステリーやら
サスペンスでもミリオンセラーになるなど稀有な時代に
純文学作品が売れるなんてのは、それだけで価値がある。
何だかお笑い芸人が受賞したことで、芥川賞の権威が堕ちたなどと
揶揄する人も居るようだけど、審査するのはそうそうたる作家の方々で
確かに話題性を全く無視したとは思えないけれど
作品自体受賞するに相応しくなければ、選考しないだろうと思われる。
それほど芥川賞という文学賞の権威は高く
選考委員となった作家の方々にも、自負とプライドがあるはず。
なので、この作品に関しては、些かの疑問も抱いていない。
日頃純文学作品は手にしない僕も、読んでみたいと楽しみにしている。
まあ、出版不況が叫ばれて久しい業界の事情や思惑が
全く勘案されていないかと言えば、そんなこともないだろうけどね。
それでもやはり作品のクオリティが受賞レベルに達していなければ
受賞することは叶わないだろうな。
話題性だけなら、候補になったことで達してる訳だしね。
元々個人的には、文学に深い造詣と見識を持っている又吉さんが
小説を書くとどんな作品に仕上げるんだろうという興味はあった。
雰囲気だけなら既に巨匠の雰囲気を身に纏っていたしね。
この人はお笑い芸人というより、作家さんの方がしっくり来るでしょ。
多分かなりの文才を持っているだろうと思っていたけど
はからずもそれが証明されたね。
むしろ期待以上だったけど。
処女作が芥川賞受賞なんて、驚いた人も居るだろうけど
芥川賞ってそもそもが新人賞なんだよね。
勿論直木賞も。
無名・新人を対象にする旨の一文が規定に記されているはず。
でも昨今は有名作家が受賞するケースも確かにある。
つまりそれだけ文壇に於ける権威が高くなってしまったということだね。
今や日本の文学賞としては、最高位と言っても過言じゃないからな。
新人や無名の作家だけを対象にするのは、無理が出てきたということだね。
大宰が自分に芥川賞を受賞させてくれと言ったのは有名だけど
あの頃はまだ規定が厳格に適用されていたから、叶わなかった。
機会を逃し、有名作家になってしまったってことだね。
今なら大宰も受賞出来たかも知れない。
又吉さんも敬愛する大宰が受賞出来なかったのを考えると
自身が受賞したことに、特別な感慨を抱いてるんじゃないかな。
時代が違うと言えばそうだろうけど、この賞が持つ権威は変わらない。
誰に何を言われても、胸を張っていいと思うな。
ただこれで芥川賞作家と呼ばれる訳で、副業だなどとは言ってられない。
お笑いを引退する必要は無いけど、それなりに作品を送り出す責任はある。
それを考えると、次回作へのプレッシャーはあるだろうね。
セールス的にはともかく、納得させるだけのクオリティは求められる。
そのうちミステリーなんかも書いて欲しいな。
江戸川乱歩的なおどろおどろしくて、深淵を覗き込むようなやつをね。
楽しみだね。
お笑い芸人ピース又吉直樹の芥川賞受賞作品『火花』。
僕はまだ読んでないので、作品については批評できないけど
読書好きの小説ファンとして、凄い事だなぁと感心している。
そもそも純文学作品がミリオンセラーを記録するなど、そうそうない。
昨今は娯楽性が高くセールスに結び付きやすいミステリーやら
サスペンスでもミリオンセラーになるなど稀有な時代に
純文学作品が売れるなんてのは、それだけで価値がある。
何だかお笑い芸人が受賞したことで、芥川賞の権威が堕ちたなどと
揶揄する人も居るようだけど、審査するのはそうそうたる作家の方々で
確かに話題性を全く無視したとは思えないけれど
作品自体受賞するに相応しくなければ、選考しないだろうと思われる。
それほど芥川賞という文学賞の権威は高く
選考委員となった作家の方々にも、自負とプライドがあるはず。
なので、この作品に関しては、些かの疑問も抱いていない。
日頃純文学作品は手にしない僕も、読んでみたいと楽しみにしている。
まあ、出版不況が叫ばれて久しい業界の事情や思惑が
全く勘案されていないかと言えば、そんなこともないだろうけどね。
それでもやはり作品のクオリティが受賞レベルに達していなければ
受賞することは叶わないだろうな。
話題性だけなら、候補になったことで達してる訳だしね。
元々個人的には、文学に深い造詣と見識を持っている又吉さんが
小説を書くとどんな作品に仕上げるんだろうという興味はあった。
雰囲気だけなら既に巨匠の雰囲気を身に纏っていたしね。
この人はお笑い芸人というより、作家さんの方がしっくり来るでしょ。
多分かなりの文才を持っているだろうと思っていたけど
はからずもそれが証明されたね。
むしろ期待以上だったけど。
処女作が芥川賞受賞なんて、驚いた人も居るだろうけど
芥川賞ってそもそもが新人賞なんだよね。
勿論直木賞も。
無名・新人を対象にする旨の一文が規定に記されているはず。
でも昨今は有名作家が受賞するケースも確かにある。
つまりそれだけ文壇に於ける権威が高くなってしまったということだね。
今や日本の文学賞としては、最高位と言っても過言じゃないからな。
新人や無名の作家だけを対象にするのは、無理が出てきたということだね。
大宰が自分に芥川賞を受賞させてくれと言ったのは有名だけど
あの頃はまだ規定が厳格に適用されていたから、叶わなかった。
機会を逃し、有名作家になってしまったってことだね。
今なら大宰も受賞出来たかも知れない。
又吉さんも敬愛する大宰が受賞出来なかったのを考えると
自身が受賞したことに、特別な感慨を抱いてるんじゃないかな。
時代が違うと言えばそうだろうけど、この賞が持つ権威は変わらない。
誰に何を言われても、胸を張っていいと思うな。
ただこれで芥川賞作家と呼ばれる訳で、副業だなどとは言ってられない。
お笑いを引退する必要は無いけど、それなりに作品を送り出す責任はある。
それを考えると、次回作へのプレッシャーはあるだろうね。
セールス的にはともかく、納得させるだけのクオリティは求められる。
そのうちミステリーなんかも書いて欲しいな。
江戸川乱歩的なおどろおどろしくて、深淵を覗き込むようなやつをね。
楽しみだね。