流れのままに。

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今こそ選挙制度改革を!

2015-04-29 12:04:24 | Weblog
いわゆる一票の格差について、高裁の判断が出揃ったけど
はっきり違憲と判断したのは一ヶ所だけ。
合憲としたのが四ヶ所で、違憲状態が12ヶ所。
後は最高裁の判断てことなんだろうな。

そもそも現状の選挙制度が国民の意に沿ってないのは誰もが承知。
僅かの得票差でも次点が落選してまうのは民意を反映してないし
何より比例代表制度には大いなる疑問を禁じ得ない。
ポンコツ議員を量産する元凶だからね。

選挙区で落選した候補が復活するのもおかしいし
国民の知らない候補が、リストに載っているだけで当選するのも
当たり前に考えればおかしな話しだよね。
選挙の本来の意味が失われているもの。

選挙というのは、政治に国民の意思を示せる最大の機会だから
本来国民の意に反する結果が示されるのは、おかしいんだな。
まあ選挙制度を考えて採用するのは当の議員連中だから
自分達に都合のいい制度になってしまうんだけどね。

特に議決権を持っている与党にとってはね
一議席でも多く確保したいだろうから
なかなか比例代表制を手放すという決断はしないだろうな。
自分の首を絞めることになりかねないし。

それでも国民とすれば納得いかないのも事実だから
個人的には早いところ比例代表制なんて廃止してもらって
中選挙区制一本で潔い選挙をやってほしい。
とにかく投じた一票に重みが欲しいよね。

もし比例代表制を残すなら、選挙区との重複は禁止するべき。
やっぱり復活当選というのは違和感あるよ。
比例名簿に載れる条件も当選三回以上とかにして
新人なんかは排除するべきだね。

三回当選していれば、議員としての実績も把握できるし
国民としては判断材料が持てるわけで
その顔触れを見て、政党に対する可否を付けやすい。
それなら比例も意義があるような気がする。

とにかく現行の制度は国民が納得できるものではないのだから
政府も真剣に選挙制度改革を議論するべきだな。
自分達に都合のいいことばかりしてると、いい加減国民も
我慢できなくなってくるよね。

この際最高裁にはビシッと違憲の判断を示してもらって
国民の意思を反映しやすい制度に改革してほしい。
民主的な選挙ってそういうものでしょ!
そうすれば投票率だって今よりは上がるはず。

投票年齢の引き下げも議論されてる事だし
ここらで制度改革するのは、いいタイミングだと思うな。

あの衝撃から、10年。

2015-04-25 18:27:20 | Weblog
JR福知山線の脱線事故から今日で10年。
ニュースの衝撃がまだ鮮明に脳裏に焼き付いてるだけに
もう10年なのかというのが、正直な感想かな。
まあご遺族には、辛い10年であったことでしょう。

僕らはもう10年かぁなんて、のんきな感想を持つけど
ご遺族にとっては時が止まったままのようなものだろうから
もうでもなければ、まだでもない。
あれから10年、それだけが現実だね。

事故から生還した人たちにしても、受けた衝撃は大きく
未だ精神的・肉体的後遺症に悩まされている方も多い。
自分がもし当事者だったらどうだろうな?
電車に乗っても不安感は消えないだろうね。

あの事故は、事故被害の大きさもさることながら
日本の鉄道が引き起こしたということに、衝撃を受けた。
世界的に見ても、日本の鉄道がトップクラスなのは事実で
それは安全性においても、当然そうなのだと思っていた。

しかし安全装置の設置に不備があったり
過密な運行ダイヤを遅延なく運行させるために
運転手には過剰な緊張を強いた上に、ペナルティで脅し
結果的にはそれが事故に繋がってしまった皮肉。

言うまでもなくこれは、安全より営業を優先させたツケだね。
確かにあの過密ダイヤを秒単位で管理し運行させるのは
世界的に誇れるものだし、事実誇ってきた。
ただやはりどこかに歪みは潜んでいるような気がする。

なんかあまりに余裕がないように見えてしまうんだな。
上手くいってる時は良いだろうけど、歯車が一つずれてしまうと
ああいう大事になってしまう危険は、常に内包しているね。
まあ教訓と言うには、あまりに酷い事故だった。

あの事故によって安全意識が高まったのはよかったけど
その後JR 北海道で安全を脅かす不祥事が相次ぎ、未だに引き摺ってるし
先日はJR東日本が何と山手線であわや大事故の失態を演じた。
どちらも安全を軽視したとしか思えない意識が、原因になっている。

そう考えると、あまり信用しない方がいいのかと思うよね。
といって乗ってしまえば信じるしかないのが現実。
乗客として事故を防ぐために、なにができる訳でもない。
考えようでは、なかなかスリリングな乗り物ではあるな。

まあどんなに素晴らしい電車や安全システムを作っても
それを運行しメンテナンスするのは人間だから
どこかに必ず穴はあるし、緩みもある。
それを含んだ上で利用するしかないんだな。

10年という節目で、JR 西日本のみならず
私鉄も合わせて、鉄道各社には思いを新たにしてほしい。
それがあの事故で亡くなった方やご遺族
未だ後遺症と戦う被害者やご家族の犠牲を無駄にしない唯一の方法だ。

リニアで600km/hを越えたと喜ぶのもいいけれど
その前にやるべきことはあると思うね。


本質はそこじゃないね。

2015-04-22 17:17:59 | Weblog
原発再稼働について、異なる判断が下されたね。
高浜原発は再稼働停止の仮処分を認める判決で
川内原発は認めない(却下)という判断を下した。
これってどちらが正しいのかと思うよね。

どちらも間違いないではない、というのが妥当かな。
福井地裁は国の安全基準を不十分なものとした。
つまり不十分な基準は安全を担保するものではないから
それによって再稼働を容認するのはおかしいってことね。

一方鹿児島地裁は、国が定めた基準に従って安全と判断されたなら
それを止める法的根拠は無いでしょってことだね。
両極端な判断だけど、どちらも間違ってはいない。
あくまでも判決に至る手続きに於いてはね。

福井地裁の判断に関しては、裁判長の個人的な思い入れが
今回の判断に影響したかのような論調も見受けられるけど
判決理由に関しては、なるほどと思わせるもので
特に非難されるものではないな。

確かに安全基準が不十分と言われれば、その通りだもの。
ただどうすれば十分なのかも、難しいところだけどね。
原発の存在そのものが、危険を孕んでるんだから
何をしたところで、絶対的な安心は担保されないな。

これに関しては、そのうち最高裁の判断が示されて
一応の決着をみるとは思うけどね。
地裁レベルでは、どっちに転んでもおかしくないかな。
ただ鹿児島地裁の判断が、順当といえば順当だろうな。

それよりも原発に関しての本当の問題は
施設の安全性とか活断層の有無とかではなくて
やはり核廃棄物の最終処分方法が、未だに未解決だということだね。
増え続ける放射性廃棄物を、どうするのか?

僕はね、地中深く埋めてしまうなんて方法は、全く認めないね。
10万年も経てば自然消滅するだろうなんて
あまりに無責任すぎるよね。
そんなことでいいはずがない。

本来は処理方法が解決されるまで、稼働するべきじゃないな。
現状では放射能について、殆ど解明されてないんだよ!
自然や生物にどんな影響があるのか、ほぼ解明されてない。
成り行き任せで、起こってみなければ解らないのよ。

だからね、実際のところ、数値的な安全基準は信用できない。
それは福島第一原発事故の後、放射線の安全基準で大揉めしたけど
専門家と言われる人たちが集まって、あの体たらく。
つまり何も解ってないんだね。

避難制限区域にしたところで、30kmで良いのかどうか
怪しいところだな。
そう考えると今回の判決について
福井地裁の判断が正しいような気もするかな。

そんな状態で原発を稼働することは
本来あってはならないことなんだけど
国家として必要不可欠な電力を安定確保するのに
効果的なことも確かだね。

それと政府としては、経済界からの強い要望もある。
特に工業生産にとって、安い電力の安定確保は不可欠!
その部分で水力や火力発電では、不安があるのも確か。
相次ぐ値上げで、中小は悲鳴をあげてるし。

再稼働することは、原発の輸出戦略にも影響があるし
とにかく政府としては、何としても再稼働したいんだね。
個人的な意見としては、基本的に反対だけど
現状では必要なのも事実だろうなって感じかな。

遠い未来では、笑われてるような気もするけどね。
こんな危険なものを実際に使ってたなんて
バカな時代だなって、小学校の歴史の授業かなんかで。
池上さんみたいな人が解説してそうだね。

まあ負の遺産なのは、確かかな。





主張をぶつけるだけでは・・・

2015-04-18 11:10:01 | Weblog
沖縄の基地問題は一向に進展しないままに
ようやく首相と知事の会談にたどり着いたけど
中身はすれ違いと言うより、正面衝突だね。
まあ大方の予想通りだったけど。

これ現実的な話をすれば、解決するには沖縄が引くしかない。
国とすればアメリカとの友好関係に関わる重大事案だから
補助金やら優遇措置やらで譲歩することはあっても
辺野古移設を譲ることは絶対にないね。

まあそんなことは翁長さんも解ってる筈。
自分が不毛な主張をしていることは、自覚してるよね。
ただそれでも主張し続けなければならないところに
沖縄の苦悩が見えてくるんだけど。

そうは言っても、このままでは沖縄の一人負けになる。
沖縄がこのまま強硬姿勢を貫こうと何だろうと
国はそれこそ粛々と辺野古移設を進めるはず。
いざとなったら強健を発動してでもね。

その過程で例えば補助金を減らされたり
国の許可が必要な事案で嫌がらせされたりすれば
結局のところ我を通して貧乏くじということになる。
それでは沖縄にとっても良くないと思うんだな。

県民だって、全てが基地移設に反対してる訳じゃないし
基本は反対でも、現実を考えて容認やむ無しの人もいるはず。
このままじゃ沖縄県民同士が対立しかねないよね。
それは沖縄にとって不幸でしょ。

もうどうしても基地に出ていって欲しいなら
沖縄が日本から独立して主権を獲得するか
日本が憲法を改正し自衛隊を日本軍として再編成し
武力強化して自力で防衛出来るようになるしかない。

つまり現実的には無理ってことだな。
まあそれはともかくとして
知事は政治家として妥協点を探る努力をするべき。
今の姿は反対運動の市民団体代表と大差ないもの。

不毛な主張を繰り返すのは、沖縄の利益を考えると
決して褒められたものではないよね。
それに残念ながら、国内世論は沖縄の主張に否定的。
心情は理解しても、同調する人は少ないのが現実。

つまり政府が多少強引なことをしても
国内世論は政府の行動を支持する可能性が高い。
あくまでも現状を考えるとね。
いきなり状況が激変するとも思えないし。

将来的にはともかくとして
今はどこかで妥協するのが最善だと思うな。
納得いかないのは理解できるけど、それが現実。
いいじゃない、補助金たんまりふんだくってやれば。

基地問題は政府にとっての最重要懸案事項なんだから
搾れるだけ搾り取ってやればいいのよ。
そういう交渉をするのが、政治家の本来の仕事でしょ。
知事なんだから、知事としての仕事をしなきゃ。

今のままだと、板挟みで体調崩してしまうかもね。
県民の思いを代弁するだけが、知事の仕事ではないな。
せっかく首相と会談できたのに、もったいなかったね。
もっと現実的な話をするべきだった。

何にしろ、このままでは国に押しきられて終わりそう。
得られるものは得ておいた方が、結局は沖縄のため。
そう思うんだけど、部外者の戯言と言われてしまうかな?



本屋大賞について。

2015-04-11 13:10:55 | Weblog
今年の本屋大賞が発表されたね。
上橋菜穂子さんの『鹿の王』なんだけど
以前から高い評価を受けていた作品で
ああ、なるほどという感じ。

もちろん作品に対しての異論は無いんだけど
どうも書店員が一番売りたい本という選考基準を考えるに
既に100万部を売り上げた作品を推奨するのは
正しいのかという疑問があるかな。

本を売る側のプロが勧めるという本質を考えると
黙ってても売れる本を推奨するという行為に
プロとしてのプライドをあまり感じないんだな。
ただの人気投票に思えてしまう。

これなら書店員の投票じゃなくて、お客さんが投票しても
同じような結果が出るような気がする。
つまりプロが選考するということの意義が見えてこない。
これでは本屋大賞というものの存在意義にも疑問が生じてしまう。

なぜプロである書店員が選考するのかという意味を
改めて考え直した方が良いような気がするね。
もちろん無理に無名の作家の作品を推す必要は無いけど
もう少しプロらしい捻りはあってもいいと思う。

まあ世間的にもそう考えてる小説ファンは居るようで
毎年発表がある度に、批判も多く聞こえてくる。
要するにプロが売りたい本というキャッチに違和感があるので
本屋で人気投票しましたと言えばいいんだな。

あくまでも売る側のプロが選考することに拘るなら
もう少し「なるほど!」と言わせてほしいよね。
今のままだと、売れてる本をもっと売りたいで賞になっている。
これでいいのか?という話し。

埋もれた名作を発掘してこそだと思うんだけど、どうだろう?
それでベストセラーに押し上げる事になれば
それこそプロの面目躍如だと思うし
この賞の意義も高まると思うんだけど。

ただし、大賞はともかくとして
発掘部門で選考される作品には
なるほどと思わせる作品も目につくので
こっちの方が書店員らしい意義が窺えるね。

せっかく文学賞とは異なる選考メンバーなんだから
そこはらしさを強調してもいいんじゃないかな。

お国柄だね。

2015-04-04 12:48:48 | Weblog
フランスで痩せすぎのモデルを規制しようという法案が可決された。
正確には、そういうモデルを採用した事務所に、罰則を課すというもの。
最高一千万円近い罰金に加えて、6ヶ月以下の禁固刑もあるから
なかなか厳しいものになっている。

モデル個人に対しての罰則ではないけれど
現実的には今後痩せすぎと判断されると、仕事はできなくなる。
フランスの事とはいえ、ファッションの中心だけに
世界標準になっていく可能性は高い。

日本に蔓延る読者モデルという素人には何の関係もないが
プロフェッショナルなら目指すのはパリコレなので
やはりフランスに於ける標準は、グローバル・スタンダードになる。
当然モデル達にとっては、死活問題。

今までは痩せすぎかな?くらいで仕事にありつけたのが
今後は厳密な体型管理が重要になった。
クライアントにしてみれば、自分の作品を着せるモデルには
やはりそれなりにスリムな体型を要求してくるはず。

つまり、法律ギリギリの体型を要求される事になる。
モデルには相当な負担になりそうだね。
ただし、その中でもスーパーモデルと呼ばれる人たちは
当然のごとく出来てることなので、今更って感じかな。

やはり超一流のモデルともなると、意識が違うもの。
今CMに出てるミランダ・カーなんかを見ても
スリムだけど適度に肉感的で、痩せすぎという感じはないよね。
あの体型を維持するためには、かなりの努力をしてるはず。

だから彼女は一握りの超一流なんだろうな。
つまりね、痩せるための努力をしてるんじゃなくて
体型を維持するために努力をしているんだな。
元々の意識が違うのよ。

極端な話、痩せるだけなら食べなきゃいい。
でもそれじゃプロフェッショナルとしては失格なんだね。
不健康に痩せてるモデルがどんなに素敵な服を着たって
服は輝かないでしょ。

ただし、今回なぜこんな法律が出来たかというと
モデルの健康を憂慮したからではなくて
モデルに憧れて安易に痩せようという女性が多く
それが拒食症という健康被害に繋がっているから。

フランスでは法律を作らなきゃならないくらい
深刻な社会問題になってるということだね。
それで規制の矛先をモデルに向けるのはどうかと思うけど
女性が痩せたいと思う一番解りやすい原因ということだね。

アメリカで肥満が多いのは、コーラとマックのせいだから
規制してしまいましょうってのと、本質は似たところがある。
本来は憧れたり食べたりする消費者側の問題で
ちょっと安易で乱暴な気もしないではない。

ただそれだけ問題が深刻化しているということだろうし
原因を規制してしまえというのは、確かに解りやすい。
まあ多分に欧米的な強引さも感じるね。
単純といえば凄く単純な論理。

拒食症といえば思い出すのはカレン・カーペンターだな。
希代の歌姫を死に追いやったのも、拒食症だった。
僕が拒食症という病気を知ったのは、カレンの死だったけど
恐ろしい病気があるものだと思ったね。

そういえば日本で拒食症が社会問題になってることは無いよね。
もちろん苦しんでる患者さんはいるんだけど
数としてはさほどじゃないんだろうな。
痩せたいって言ってる女は山ほどいるけどね。

日本人は食と健康に対する意識も高いから
安易に絶食したりする人も少ないんだと思うな。
だから逆に肥満も欧米ほど社会問題になってないでしょ。
社会問題になるほど太る前に、大抵は気づくものね。

多分日本でこんな法律が施行されることは無いと思うけど
何だかお国柄を感じるニュースだなぁと、思わされたね。