流れのままに。

いろんなことを好きに語っております。

追悼。

2007-05-31 14:13:42 | Weblog

ZARDの坂井泉水さんが亡くなられた。
ガンで療養中であったらしいが、TVなどで知り得た情報ではファンでさえ知らなかったらしい。
しかも死因はガンで病死ではなく僅か3メートルから転落しての脳挫傷である。
当初は自殺説も有力視されていたが、一階の外通路からの転落であることを考えると、とても自殺とは考えにくい。
後頭部を強打しての脳挫傷ということだが、あの高さで自殺しようとすれば正にそれを狙うしか方法は無い。
それにしたって死ぬ確立は低いはずだ。
多分それこそ"打ち所が悪かった"のだろう。
本気で死ぬ気ならもっと上階へ行くはずだ。

何にしても惜しいアーティストを亡くしてしまったと思う。
僕は特別ZARDのファンというわけでもないが、それでも彼女の澄んだ歌声は好きだったし、共感できる詩も多かった。
彼女はあまりメディア露出も多くなく、アーティストとしてのコンサートさえ少なかった。
思えば彼女はいつもどこか寂しげな表情をしていたように思う。
彼女の人生にどんな影の部分があったのか知らないが、セールスが見込めるスターにしてはその派手さも明るさも僕は感じられなかった。

ガンに侵されていながら別の要因で死を迎えたその現実が、彼女の人生を物語っているようでとても寂しい気持ちになってしまった。
(もちろん僕は彼女の人生の何を知っている訳でもないが)
彼女は現在でも「出せば売れる」アーティストであったことは間違いなく、本当に惜しいと素直に思う。

ここに謹んで哀悼の意を表したい。
天国でもその歌声が愛されますように・・・。

帰省。

2007-05-27 12:59:21 | Weblog
次は退院後に更新する予定だったんだけど、実家に戻ってみるとPC使える状態になってたので、入院前にもう少し書いておきます。

昨日田舎に帰ってきたんだけど、当初は飛行機でって思ってたのが、結局電車を乗り継いで帰ってきました。
何かね、せっかくだからのんびり電車もいいかなぁなんて。
手元に電車の時刻表があったのがいけなかった。
あれって見てると結構楽しいんだよね。
僕は別に鉄道マニアじゃないんだけど、乗り継ぎとかいい感じで繋がるとなんか気持ちがいい。
パズル感覚に近い。
僕は愛知県から北海道までの旅だったけど、思ったほど疲労も無かったし、なかなか快適な旅でした。
でも東京-青森が三時間というのは、ちょっと早過ぎるような気もする。
新幹線て揺れも少ないしかなり快適でいいんだけどね。
『旅』として考えると物足りないかな。
そうそう、北海道に入ってある特急に乗り換えた時、「この先鹿が飛び出してきて急ブレーキをかける事があります」というアナウンスを聞いたときは、「ああ北海道だ!」って実感させられたね。
ちょっと笑いました。

今は状態としては、お腹は空くんだけどあまり食べられないって感じです。
水気の少ないものはあまり入っていかない。
少しずつなら何とかって感じかな。
一度に量食べないからすぐにお腹が空く。
で、またちょっと食べる。その繰り返し。
結構ね、お菓子の方が食べられたりする。
食べたいものがあっても食べてみないと受け付けてくれるかどうか分からない。
親に「何食べる?」なんて訊かれても、「うーん・・・」て感じ。

痛みとかはほとんど無くて、吐き気もそんなにしない。
食べたときに「もう限界」みたいな感じで、軽い吐き気がするくらい。
でも満足な量食べてないから、体力はかなり落ちてるね。
ちょっと動くと「ふーっ」て感じ。
ただ夜はちゃんと睡眠取れてるし、悪夢にうなされるってことも無いので、そういう面での体力低下は皆無と言っていいのが救いかな。

だけど家族っていうのは本当に有難い。
こんな事でも無ければ実感として感じない自分が情けないけどね。
どんなに親不孝してても(そりゃ限度はあります)、困った時にはちゃんと手を差し伸べてくれるもの。
僕は案外楽天的なのでそんなに精神的落ち込みも動揺も無くて済んでるんだけど、
それでも家族の支えは有難いものです。
できるだけ親孝行しておくに越したことはありませんよ!

ということで、明日病院へ行く予定です。
すぐ入院となれば次回は退院後になりますが、そうでなければ入院前にまた更新するかも??
一週間更新が無ければ「ああ、入院したんだ」と思って下さい。

結局・・・

2007-05-21 09:28:16 | Weblog

病院選びですが、結局実家に近い病院で手術を受ける事にしました。
親の希望でもあるし、僕もその方が安心ですから。

さて帰るとなると今住んでいる部屋を一旦引き払った方が得なので、そうすることにした。
ただこれが大変で、捨てるものを分けたり実家に送るものを梱包したり、さほど荷物は多くないんだけれども思いの外大変な作業になっている。
特にこんなにゴミが出るのか!というほど大量のゴミで、それをまとめるだけで一苦労だ。
あまりまともに食事ができない身には結構しんどい作業である。

そんなことで早く手術しなければいけないのに、なかなか帰る日もまだ決まっていない状態だが、今週中には帰ることになるだろう。
ということでしばらくPCにも触れないことになるので、これで一旦皆さんとはしばしのお別れということになる。
退院したらまた再開する予定なので、気が向いたら訪ねてもらいたい。

では、行ってまいります!!

思いはそれぞれ。

2007-05-17 10:04:49 | Weblog

診察・検査を受けた病院の先生から連絡が来た。
それによると検査結果を見る限り転移は認められないとのことで、手術は可能な状態であるとのこと。
もちろん進行がんなので早急に手術をしなければいけないのだが、どこで手術をしてもらうのかで親と意見が分かれた。

僕としては診察を受けた病院ががんセンターであり早急に手術を要するということもあって、このままその病院で受けた方がいいだろうと思っている。
一方親にしてみれば、やはり目の届く(毎日顔を出せる距離にある)地元の病院にして欲しいらしい。
思いはもちろん理解できる。
心底心配してくれているからこその言葉だろう。
僕としても細かな用事・要求を聞いてくれる存在が近くにいた方がいいとは思う。
下着の洗濯など他人に頼めないことも現実としてあるだろう。

地元は人口20万人に満たない地方都市だ。
もちろん総合病院は何軒かあるし、そこでがんの手術を受け元気に暮らしている方もいる。
しかしやはり僕としてはがん専門を謳っている病院で手術を受けられるのなら、その方が安心感はある。
どちらの先生がどうということではない。

今日の昼までに結論を出さなければならないのだが、ちょっと迷っている。

バリウム

2007-05-15 19:34:51 | Weblog

今日また検査のため病院へ足を運んだ。
今日はCTとバリウムである。
僕はこのバリウム検査が大の苦手で、今まで健康診断で何度か経験があるのだが、
一度としてゲップを我慢できたことが無い。
そうあのにっくき発泡剤のせいだ。
そのために昨日から憂鬱で仕様が無かった。
胃がんであることよりもバリウム検査のことの方が、今日に限っては憂鬱だったわけだ。
他人からしてみればまったく呆れた話だろうが、事実そうなのだから仕方が無い。

そしてとうとう僕の番である。
意を決して検査室に入ると検査着に着替えた。
その時看護士さんが筋肉注射を一本注射した。
多分これのおかげだと思うのだが、生まれて初めてゲップをすることなく検査を終えることが出来たのである。
これはもう僕にとっては大変な快挙で、小さな達成感さえ覚えた。
だからといってバリウム検査が好きになる訳も無いが、苦手意識は多少解消された。
健康診断のような超特急の検査と違って、ある程度ゆったりとリラックスした検査スピードも良かったように思う。
何にしても一安心の一日だった。


そういえばニュースキャスターの筑紫哲也さんが、ニュース23の冒頭でがんであることを告白し休養に入った。肺がんらしい。
早期発見だったらしいので、必ず克服して復帰するだろう。
それにしても僕ががん告知を受けた同じ日の告白である。
何か同志のような気がしているので、ぜひ元気になって欲しい。
大体僕は通常ニュース23を滅多に見ないのに、昨日はどういう訳かチャンネルを合わせていた。
そのとたんの告白である。
まさに<類は友を呼ぶ>ということか。
何か引き寄せるものがあったのだろう。
「お前一人じゃないよ」という天からの励ましだろうか?
そう思うと心強くもある。

僕の最終的な検査結果はまだ出ていないが、さてどのような結果が出るか??
胃がんだけで済んでいるのか?
それとも転移しているのか?
いずれにしても闘う心構えは出来ている。

宣告。

2007-05-14 20:31:02 | Weblog

「胃がんですね」
「あ、そうですか」

胃カメラ検査が終わったとたんに先生が告げた。
しかも手を洗いながら、さらっと告げられた。

「風邪ですね」
「そうですか」

トーンとしてはそんな感じだった。
ドラマにあるような深刻で暗く重い感じは全く無かった。
僕としては有り難かった。
暗く重いのは苦手である。

僕も僕でことさらショックを受けるでもなく、先生の言葉を聞いた。
実を言うと「もしかしたら・・・・」という疑念を少なからず抱いていた。
いや、確信に近かったと言っていい。
根拠は無いのだが、何故かそう思っていた。
ただ子供の頃から癌で死ぬ可能性もあると思っていた。
母方の家系に癌で無くなった親類が何人か居たからだ。
だから今回の宣告も「やっぱり・・・」という想いが大きく、自分の予想以上にショックは少なく済んだ。

僕の癌は”進行性”らしい。
つまり治癒率の高い”早期”の段階はとうに過ぎているということだ。
癌は自覚症状が出たら相当に進行している可能性が高いとはよく耳にしていたので、僕の癌もかなり進行しているはずだ。
「はずだ」というのはまだ検査が残っており、状態についての最終的な診断はまだ下されていないからだ。
そう、宣告を受けたのは、正に今日なのである。
そして明日また残りの検査を受けに病院へ足を運ぶ。

「助かるんですか?助からないんですか?」
そう訊く僕に、
「転移の有無もあるし、まだいろいろ検査をしてからでないと」
先生はそう答えた。
それはそうだろうと納得する。
ただ転移の可能性はかなり高いように思っている。
これもさしたる根拠は無い。だが少しずつ日々確実に体調が悪化している感覚はある。
つまり自覚症状がいくつか確実にあるということだ。

「○○検査をするので、明日とあさってどちらがいいですか?」
そう言う先生に、
「仕事が・・・・」
と答えると、
「仕事より身体のことを考えなさい!」
そう少し強い口調で怒られた。
そりゃそうだ。僕も少なからずショックを受けていたのかも知れない。
多少冷静な判断力を欠いていたようだ。
もしかすると先生はある程度予測が付いているのかも知れない。
何せその病院は「ガンセンター」を名乗っているのだ。
つまり今まで多くの癌を見てきたわけだ。
検査は正確を期すためだろうと僕は理解している。

現在僕の最大の問題は実家の家族にどう伝えるかである。
伝えない訳にはいかない。
実家には元気だが心臓に持病を持っている父と、ことあるごとに僕の健康を気遣ってくれる妹がいる。
頭の痛い問題だ。

僕は今日一つだけ心に決めた事がある。

「何があろうと、今後胃カメラだけは断固拒否する!」

ということだ。
あんなに苦しいものは無い。
まったく拷問に近い!!
先生にどんなに怒られようと、これだけは譲らない。

ということで、気紛れで面倒臭がりなので今後どれだけ更新できるか自信は無いが、とりあえずブログを立ち上げてみました。
なかなか更新されてないかも知れませんが、気が向いたら覗いてみてください。