流れのままに。

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検察はジョーカーを切った。

2014-03-31 20:36:22 | Weblog


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袴田事件は事件発生からほぼ半世紀を経て、再審が許可された。

袴田死刑囚は人生のほとんどを塀の中で過ごし

多分そのまま死んでいくだろうと本人も考えていたところ

いきなり塀の外へ出られる事になった。


まあこれぞ浦島太郎状態だけど、あっちは竜宮城で酒池肉林!

失意と絶望の中で過ごしてきた袴田死刑囚とは真逆の境遇だ。

事件に関して有罪・無罪は再審開始を待つしかないんだけど

今回は検察が即時抗告した理由を考えてみたい。


本来重要な証拠がその証拠能力を否定され

裁判官をして「拘置は堪え難いほど正義に反する」と言わしめるほど

袴田死刑囚が犯人とするには、明らかに無理・矛盾がある。

ならば検察が再審に異を唱えるのは、かなり違和感がある。


実を言えば、袴田死刑囚を犯人とする疑問は、当時から囁かれていた。

死刑判決が出てからも、弁護団によって幾度となく矛盾を明らかにされている。

今回のように証拠能力を疑われたのも一度ではなかったし

状況証拠でさえも、かなり矛盾した部分が見受けられた。


更に言えば、当時審理を担当した裁判官(裁判長ではない)の一人は

袴田巌を犯人とすることに、強い疑問を持っていたらしい。

当時日本の判決決定は、裁判長と補助裁判官2名の計3名による合議制で

原則として3名一致でなければ、判決も決定を見ない。


にも関わらず死刑判決に至ったのは、否定的な意見を押し潰されたからだ。

推測すれば、将来に関してネガティヴな事でも言われたか?

まあ裁判所といえど縦社会であり、エリートの出世社会なので

上から強く言われれば、なかなか逆らえなかったのだろう。


「意見を押し切られた」というのは、当の裁判官が公に発言してるので

これに関しては推測ではないし、判決から程なくしてこの裁判官は退官し

以降は弁護士として活動している。

退官に至った心情は推して知るべしだろう。


まあここまで犯人とするに疑わしい要素が揃っていれば

少なくとも現在は、被疑者を犯人とする判決には至らない。

まして死刑判決なのだから、疑いがあるままで判決するわけがない。

だけど当時は残念ながら、思い込みや決めつけがまかり通った。


社会的に関心が高かったのも、早急な判決を求めた理由かな。

当時は警察も検察も裁判所さえ、強権を誇示していた時代だしね。

真実より実体のある犯人が必要だったんだろうな。

だから”疑わしきを罰して”しまった。


今回は重大な証拠をDNA鑑定と裁判所判断によって否定されたのだから

本来検察も抗告するのは恥の上塗りになる可能性が大きい。

なのになぜ即時抗告したのかといえば、メンツを守るためだけど

袴田巌を犯人と信じているかといえば、それは大いに疑わしい。


それは未だに袴田死刑囚が生きている事でも判る。

つまり、死刑執行してしまうだけの勇気が、司法に無かったのだ。

裁判開始から一貫して無罪を主張し続けたというのもあるだろうが

多分最も犯人とするに疑いを持っていたのは、司法側だからだろう。


「万が一本当に無罪だったら・・・」と恐れを持っていたのか

もしくは、犯人ではない可能性を持っていたからだ。

少なくとも疑いを持っていた人物が、少なからず居たのは事実だ。

だから死刑執行することが出来なかった。


そして司法側としては、そのまま死んでくれることを願ったのだ。

多分後数年でその願いは叶ったはずだ。

それは袴田死刑囚が出てきてすぐ入院してしまった事でも判る。

高齢の上に持病も患っているらしい。


そこで検察のとった手段が即時抗告だ。

上手くすれば再審開始までの時間を稼げる事になる。

その間に死んでくれればと考えたとしても、おかしくはない。

当事者が亡くなってしまえば、再審は意味を成さない。


まあ執行できない死刑囚に対して、司法が出来る唯一の方法ではある。

多分今までも何人かはそれで決着してるはず。

ずーっと執行されない死刑囚がいれば、何かを疑っている

もしくは恐れていると考えて間違いない。


因みにオウム真理教の松本死刑囚は、多分死刑執行されることはない。

それによって残党が何をしでかすか判らないからね。

もし執行書にサインする法務大臣がいれば、その勇気は称賛するけど

まあ無いだろうな。


それはともかくとして、袴田事件に関して言えば

即刻再審を開始するべきが正義だと思うな。

別に現時点で袴田死刑囚が無罪だと言ってる訳じゃなくて

当時の判決に重大な疑問が出たんだから、それが当然の手続き。


即時抗告をした検察の行為に、司法の正義は感じられない。

まあ科学捜査も随分と進歩してるから、やりたくないのは判るけどね。

それでは国民に正義を説く資格はないな。


















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夢が夢で終わるのか?

2014-03-12 14:50:42 | Weblog


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何やら夢の細胞が怪しいことになってきた。

僕も発表されたときは、素晴らしいことだと喜んだけど

確かに今思えば「簡単に作成できる」というところに

ずーっと引っ掛かっていたのは事実。


ただ実験結果も出ていたので、そうなんだろうと思っていた。

次々と論文に不備が指摘され始めたのも、ある種の嫌がらせだろうと

研究者の世界は結構ドロドロしてるなぁ、程度に思っていた。

どこにも足を引っ張ろうとする奴はいるからね。


しかし、理研のユニット以外は再現できないとか

論文の一部分が、他の論文や研究発表からのコピーらしいとか

使用されている画像に疑わしいものが数点あるとか

どうもただの嫌がらせや潰しとは思えなくなりつつある。


挙げ句には共著者が論文の撤回を進言したとなると

見過ごせるような話しではなくなってきたよね。

普通これだけ論文に不備が見つかれば、信憑性を疑われて当然。

更に再現できないとなると、言わずもがなだろうな。


今は何よりきちんと再現できることを示すべきだろうね。

研究内容が事実であると証明すれば、研究自体が否定される理由はない。

ただ「簡単に」作成できるはずなのに、未だ世界中で誰も再現できていない。

この事実はかなり重大であると思うんだけど。


『iPS細胞』に関しては、既に一部実用化に至っているくらい

再現性にも一定の成果が証明されている。

一部報道されていた作成比率の低さも、実際はかなり改善されているし

ガン化のリスクについても、元々それほど高いものではない。


ただ『STAP細胞』の方が、簡単で安全を強調されたので

比較対象として一時は悪役にされそうになった。

しかし現時点で判断すれば、『iPS細胞』の方が確実性を感じるし

基礎となる研究の確かさを感じるな。


まあ研究成果が事実なのかどうかはともかくとして

論文に指摘されてるような不備があったのは事実なんだから

一度撤回した上で修正し再発表するのが筋だろうね。

今後の実用化の基本となるべきものなんだから。


後は早急に再現してみせることが大事!

この細胞に未来があるかどうかは、そこに掛かってるね。

もし再現できないとなると、あの女性は研究者の立場を失い

下手をするとペテン師呼ばわりもされかねない。


世界中に与えた希望とインパクトの大きさを考えると

バッシングに廻ったマスコミの攻撃は、かなり厳しいものになる。

世界中の研究者からも、かなり厳しい追及を受けるはず。

功を焦ったんだとは思いたくないけどねぇ・・・。


博士号を取った論文にも無断引用が疑われたりしてるし

かなり窮地に立ってるのは間違いない。

研究成果に自信があるなら、早くそれを証明して欲しいな。

本当に夢で終わるなら、とても残念だもの。


マスコミは会見もしない、声明も出さないってことで

あの女性リーダーを非難しているようだけど

今会見したって言うべき事は限られてるでしょ?

論文の不備を謝罪するくらいしか無いもの。


それより重要なのは『STAP細胞』の信憑性を証明することなんだから

まずは彼女自身がそこを明らかに出来る実験データを得ないと意味がない。

成功したにしろ、失敗したにしろね。

確実にどうなのかを語るには、実験データが唯一の証明だもの。


その上で間違いではないと証明されるかも知れないし

もしかしたら、まだ発表するには時期尚早だったと謝罪するかも知れない。

ただ確固たる真実を知りたいなら、今は待つしかないだろうな。

マスコミの都合なんて、この際どうでもいい。


一番良いのは、理研以外の研究者が再現に成功することだよね。

それが外国の研究者なら、言うこと無しだろうな。

それ一発で信憑性は証明されるし、雑音も収まるはず。

論文に関する疑いは多少追求されるだろうけど。


肝心なのは『STAP細胞』が真実なのかどうかだもの。

論文なんて真実の裏付けがあるなら、修正すれば済む話し。

医療の未来に多大な影響を及ぼすだけに、はっきりしてほしいし

僕は真実だと信じたいね。


とりあえずマスコミなんて大した知識もなく騒ぐものだから

マスコミの憶測報道はあまり信用しない方が良いね。

ここは割烹着を着た才女の報告を、気長に待つのが得策。

さて、どういう結末になりますか!?










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あれから3年。

2014-03-11 15:44:58 | Weblog


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今日は東日本大震災から3年目。

早いと言えば早いし、まだ3年という気もする。

原発問題は相変わらずだし、復興は遅々として進んでいない。

それにまだ行方不明のまま、帰らぬ人も・・・。


東北はまだまだ風評被害に晒されてるしね。

同じ食品が別の産地から手に入れられるなら

無理に被災地の物、特に福島の物は買おうと思わないでしょ?

日本人は殊の外、食の安全に対して意識が高いからね。


支援しようという思いは持っていても

安全が疑われる食品は好んで口にしようとしない。

それが良い悪いじゃなくて、現実はそういうことだよね。

賞味期限を一日過ぎただけで捨ててしまう人も少なくないのが日本人。


それを非難する気は無いよ。

生きる上で重要な食品について、安全確保は当然だから。

むしろ臆病なくらいで良い部分もあるのは事実。

まあ神経質すぎると思う部分も、僕は感じてるけど。


それはともかく、放射能に関するネガティブな意識は、なかなか消せないな。

見分けの付く色や臭いがあるならともかく、全くの無色無臭。

それでいて人体に及ぼす影響は甚大なんだから、タチが悪い。

一度体内に入ってしまうと、取り除く事も出来ない。


つまり放射能に対して、恐怖心を取り除く手立てがないよね。

「もしかしたら・・・」と一度思ってしまうと

その思いはずーっと心に住み続けてしまう。

じゃあ買わなきゃ良いし、行かなきゃ良いって思考になる。


自己防衛としては至極正しい。

でもそれが福島のみならず、被災地の復興を疎外してるのも事実。

誰が悪いわけでもないから、この問題は根が深い。

国や行政のカメみたいな対応の遅さとは、性質が違う。


国や行政のレスポンスが鈍いのは、日本の伝統芸だからね。

何だかんだ理由を付けては、対応を先送りしていく。

そういう能力に於いては呆れるほど長けてる。

被災者の都合なんて、さほど考えてないもの。


何より優先するのは自分たちの都合とメンツ。

被災者がいくら要請しようと、進まないものは進まない。

まず予算を付けるまでに何年も掛かる。

抗議すると「国民の税金ですから」という大義名分を振りかざしてくる。


税金を有意義に遣うには時間も掛かると言いたいらしい。

そんなことより、とりあえず動けと言いたくなるけどね。

商店や事業を再開しようにも、行政からの金銭的支援には

山のような書類と、理不尽とも言える難癖が降りかかってくる。


金利は高くても、民間で資金調達した方が、ずっと早い。

肝心なのは一日も早い立て直しだからね。

そんな現実の中で、一生懸命復興を果たそうと頑張ってる。

それが被災地の現実だな。


一方で防潮堤建設計画は早々に決まったりもしている。

これは被災者でもない僕が言うべき事じゃないだろうけど

本当に今必要なのは、防潮堤なのか?

そんな疑問がどうしても浮かんでしまう。


何兆円もの予算を遣うなら、もっと街造りに廻せばいいのにと思う。

とりあえず雇用の生まれる事業再開に、無条件で援助してやれよと。

なんか無人島にも防潮堤を作るなんて言ってるらしいけど

それを本気で言ってることに、怖ささえ感じてしまう。


何より多分防潮堤は景観を損ない、人々に恐怖心を与える。

グロテスクだろう事は、容易に想像できる。

住民が望んでいるなら、僕が文句を言う筋合いでもないんだけど

反対意見も少なくないらしい。


住民投票するべきだと思うんだけど、それで住民が対立しても困るし

何より行政側には、公共工事で得られる利益が大きいだけに

万が一反対票が上回ってしまうと、困ることになる。

多分何だかんだ理由を付けて、住民投票は回避しようとするだろうね。


被災地がいろんな利権を生んでるのも事実だしな。

きれい事じゃない部分も多いだろうね。

まだまだ完全復興には時間が掛かるね。

その中で際立ってるのは被災者の逞しさ。


人間は案外強いね。

大きな災害が起る度に思うことだけど。

それが救いだな。

亡くなられた方のご冥福を祈りつつ、復興を願いましょう。


















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偽ベートーベン。

2014-03-10 19:04:51 | Weblog


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話題の偽ベートーベンが会見を開いたけど

謝罪会見なのかと思ったら、どうも違ったらしいね。

作曲家を詐称したことは事実だけど、それ以外に嘘はないみたいな

まるっきりの釈明会見だったな。


多分なるべくキズを小さくしたかったんだろうけど

僕は呆れるのを通り越して、笑ってしまった。

嘘をつき続けてきた人ってのは、それが平気なんだね。

しかも自分がどれほど滑稽に映ってるか、理解してない。


まず全く反省の色は見えなかった。

あれが反省してる人間の態度だとはとても思えないよね。

もっと世間を欺してきたことに対して、真摯に謝罪すべきなのに

記者を恫喝してみたり、ゴースト氏を訴えると言ってみたり。


そもそもあいつのどこに”名誉”が存在してるんだろ?

人を訴えられる立場には無いことを知るべきだな。

どうやら、聴覚障害であることに執着を持ってるようだけど

それで同情して欲しいんだろうか?


手話通訳まで連れてきたのには、コントかと思ったね。

あれが世間の失笑を買うことに、全然気付いてない。

嘘はつき始めたらつき通せっていうのは、浮気の格言だったか?

とにかく久しぶりに”胡散臭い”を実際に目にした気分。


まあ発覚してから、どうしようかいろいろ考えたんだろうね。

結果程度は軽いけど、聴覚障害であることを押し通すのと

ゴースト氏を嘘つき呼ばわりして、自己主張を正当化することにしたらしい。

後は自分だけが悪者になるのを恐れたんだな。


ゴースト氏は世間的な同情を買ってたからね。

多分偽ベートーベンは、それが気に入らなかったはず。

共犯だったのに、方や無期懲役で、方や執行猶予みたいなものだもの。

それが気に入らないのは、想像に難くない。


まあこいつの最大の罪は、人々の同情や悲しみを利用したこと。

自身が全聾の聴覚障害者であることの偽装もそうだけど

原爆被害者とか、東日本大震災の被災者とかね。

それを考えると、あの記者会見は全く許せないな。


反省の欠片も見えなかったもの。

そもそも自己主張したり、怒りを露わにすることがおかしい。

そんな立場にないことを、全然理解してない。

まだ嘘でも涙を流した方が、納得がいくよね。


あいつの誤算は、髪の毛と髭を剃って、サングラスを外した姿を

あの記者会見で世間に晒してしまったことだな。

真の姿を見せてしまったのは、今後日本で生きるには支障になるはず。

以前のまま会見して、騒動が収まった頃変身すれば良かったのに。


なんて、別にあいつを擁護する気は、さらさら無いけど。

なんなら坊主にしてくれば良かったのにね。

中途半端にこざっぱりしたのは、まずかったな。

どうでもいいか。


そろそろこの騒動も収まるでしょ。










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落しどころが大事。

2014-03-05 17:57:38 | Weblog


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何やらウクライナが緊迫の度合いを強めている。

事は国内対立に留まらず、はっきりと国際問題へと拡大している。

事の発端は当時親露政権の大統領だったヤヌコーヴィチが

EU加盟に関する審議を見送ったこと。


これでEU加盟賛成派の国民や野党が怒りを露わにした。

それでデモやら批判キャンペーンやらを拡大していき

ついにはヤヌコーヴィチ政権を打倒し、解散に追い込んだ。

当然黙ってないのは親露派の国民達。


それで国内を二分する対立へと発展していったんだけど

火に油を注いだのがロシアのプーチン大統領。

内政干渉など百も承知で積極介入し始めた。

誰が見てもロシア軍な兵隊を、国籍を隠して送り込むほど。


自衛団が聞いて呆れるんだけど、それほどロシアが必死になるのは

クリミア半島にあるロシア海軍の基地を守る以上に

ウクライナがロシアと国境を接した隣国であるからに他ならない。

そこがEU加盟国として西側の国になるのは、脅威だからだ。


はっきりと隣に欧米の脅威が誕生するのを、黙って見てるはずがない。

ただでさえソ連崩壊後、ロシアの影響力は衰える一方で

友好国も減少する一方なのに、ここでまた失ってしまうのは

強いロシア復興を掲げるプーチンとしても、許し難いはず。


まして万一ウクライナに米軍基地など置かれようものなら

目の前に銃口を突きつけられたようなもので

KGB出身で好戦的なプーチンにとっては許し難く

ここは形振り構ってなどいられないのが本当のところ。


とにかくロシアの復権に情熱を傾けている人だけに

これ以上欧米の後塵を拝するのは、耐え難い屈辱なんだろうね。

何としてもEU加盟を阻止したいというのは

記者の前で将来的な軍事介入を否定しなかった事でも明らか。


それに対して欧米、というよりアメリカがどう出るかなんだけど

オバマは強い口調で批判しているものの、軍事行動には言及していない。

経済制裁を行なうとか、ロシアを孤立化させるとは言ってたけど

介入したら迎え撃つぞとは言ってない。


当然そうなれば世界大戦に発展する可能性がある訳で

オバマとしても軽々に軍事行動を起こすわけにはいかない事情がある。

さすがに以前ほどアメリカ国民は、自国の軍事介入に好意的ではなくなってるし

経済への影響を考えても、ロシアとぶつかるのは得策じゃない。


それに今回はロシア対アメリカではなく、対EUが建前なので

アメリカとしても、主役のような顔で出て行くわけにもいかない。

西側の大将としてロシアを牽制する事はしなければならないけど

ケンカを買う程の意気込みはないってところかな。


アメリカとしてみれば、何とか穏便に収まって欲しいのが本音。

その結果EUに加盟すれば言うこと無しってところかな。

その証拠にEU加盟推進派の現政権は、積極的に支援すると表明している。

まあロシアが行動を起こしたので、政権への積極介入はしやすくなった。


この先プーチンがどう出るかだけど、簡単には引かないはず。

ウクライナを手放すのは、明らかな敗北を意味するからね。

かなり強硬な態度を崩さないのは容易に想像が付く。

クリミア半島限定で多少の紛争はあるかも知れない。


ただ明らかに内政干渉だから、あまり我を張ると国際的な立場は低下する。

主権国家に対して他国が干渉しないというのは、大原則だからね。

ロシアの信用度が国際的に低下するのは、ロシア経済にとって悪影響!!

といって簡単に引けない事情もある。


つまりどこでどういう折り合いを付けるのかが大事なんだけど

これがかなり難しい作業になりそうだね。

しかもプーチン対応だけで、事は収まらない。

どちらに転んでも、国内的な対立の火種は燻ったまま。


ロシア系の移民も多い国だけに

もしEU加盟したとしても、国内的な対立は無くならないはず。

民族対立的な側面が強く出ると、事はややこしくなり、長期化する。

解決方法は、国民生活を等しく向上させるしかない。


何だかんだ言っても、生活が安定すれば不満は鎮火する。

EU加盟でそれが成し遂げられる保証もないけどね。

少なくとも一部の権力者による搾取や腐敗は無くなるはず。

今回もヤヌコーヴィチの贅沢な暮らしが明らかになったけど。


何にしろ国内世論が二分してるだけに事はややこしい。

国民が一致団結して腐敗政治を打倒したのとは、訳が違う。

今はEU加盟派が政権を掌握してるに過ぎないもの。

どこで逆転するか予断は許さない。


表向きはともかく、オバマとプーチンがどう折り合いを付けるか?

地下外交がかなり重要な意味を持ってるね。

今回ばかりは、多少脅したところで、プーチンは引かないな。

オバマの力量が試されてるね。












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