流れのままに。

いろんなことを好きに語っております。

耳かき店員殺害事件。

2010-11-01 18:41:10 | Weblog

日記@BlogRanking

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


ぽちっとしてね!




注目の『耳かき店員殺害事件』は、今日一審の判決が出た。

裁判員裁判初の死刑求刑ということでも注目されたけど

結果として『無期懲役』の判決が言い渡された。

これは当然予想された判決で、僕の予想通りでもありました。


もちろん、この事件が死刑に値しないって意味じゃありません。

”今の段階で、裁判員裁判では、死刑判決が出ないだろう”と思っただけです。

何故なら”一般人に死刑判断の重圧を背負わせるには、荷が重すぎる”から。

もしこの判決が死刑であったなら、参加した裁判員は、その精神的重圧と一生闘うことになるのは間違いない。

特に今回のケースは、無期でもおかしくはない事件だからね。


僕は常々最初の死刑求刑裁判は、無期懲役になるだろうと思ってました。

こういうどっちに転んでもおかしくない事件だったらね。

多分裁判官は死刑でも相当だと思ってたはず。

しかし積極的に死刑にすべき事案かといえば、そうとも言い切れない。

一方的とはいえ、恋愛感情の絡んだ事件というのは、なかなか死刑にはなりにくい。


何故なら犯人側の心情も理解できてしまうから。

好きと嫌いってのは表裏一体だからね。

『かわいさ余って憎さ百倍』という諺もあるとおりね。

好きという気持ちが大きいほど、変化したときの憎しみも大きくなる。

そういう経験は、誰でもあるはず。


だからって殺していいって論理にはならないけどね。

犯人側の心情も理解できてしまうと、なかなか極刑にはなりにくいね。

それでも、そのうち死刑判決の出る裁判員裁判も当然出てきます。

それは”どう考えても死刑しか考えられない事件”ということだよね。

例えば『秋葉原無差別殺傷事件』のような凶悪事件。


これは逆に”無期懲役にする理由が見つからない”でしょ?

罪もない人が7人も死亡してるんだし。

理由も犯行動機も同情の余地がないからね。

残念ながらこれは裁判員裁判制度施行前の事件だから、従来の裁判で裁かれてるけど

裁判員裁判でも確実に死刑判決が出されたはず。


裁判所もね、裁判員裁判制度を本気で定着させたいのなら

どっちに転ぶか分からないような微妙な事件じゃなくて

確実に死刑判決が出る事件を早く俎上に上げるべき!

なぜなら、そこを避けてたんじゃ、本当の裁判員裁判が機能したとは言えないからね。

日本に死刑制度がある以上、そこはどうしたって避けて通るわけにはいかないでしょ?


だったら、早めに実績として死刑判決を出してしまうべきだと思う。

事なかれ主義の弱腰政府みたいに、面倒な事案を先送りしてたら

せっかくの制度が定着しないまま廃止になることにもなりかねない。

一般人が入ることで、今回のように被害者ではなく、裁判員の心情に配慮した(と僕は思ってるんだけど)判決が出るというデメリットもあるけれど

僕は国民心情が考慮されるというメリットの方が多いと思ってる。


ただどうだろうな、やっぱり一般人に量刑まで決めさせるというのは、無理がないと言えばウソになるね。

制度としては、アメリカのような、有罪無罪を決めるだけの陪審員制度の方が

現実的には有効な気がしないでもないけど。

ま、今回の判決は、裁判員制度を見つめ直す、いい機会だったかも知れないな。


















ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

ランキング用です。
押してね




------------------------------------------------------

○胃癌の情報サイト『胃がん.com』

------------------------------------------------------
------------------------------------------------------

ガンのコミュニケーションサイト『カルテポスト』

------------------------------------------------------






最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はる)
2010-11-01 21:55:59
今回の裁判員、男性が2人、女性が4人だったそうですけど、男性と女性の考え方の違いで審議に偏りが生じるということってあるのでしょか・・。私は死刑制度は残すべきと思ってますが、もし自分が裁判員だったら、極悪人でも死刑とは言いたくないです・・。それは、やっぱり自分が後でイヤな思いをしたくないから。我ながら矛盾してます。
返信する
はるさん、いらっしゃい。 (tetsuyan)
2010-11-02 13:07:37
う~ん、審議し始めの頃は確かに、事件の性質によっては偏ることもあるだろうね。
今回も女性は本当に許せないと思ったはずなんだけど、それでも死刑判決にならなかったのは、やっぱり死刑という言葉の重みに耐えられなかったんだと思う。
はるさんも死刑とは言いたくないと言ってるようにね。
多分これが一般的な反応だと思うな。
裁判官でさえ、死刑判決には相当な重圧を感じるらしいからね。
難しい問題だよね。


返信する
Unknown (こころ)
2010-11-02 19:53:38
(○´・ω・`)っ。:+.Good Evening.+:。

注目の『耳かき店員殺害事件』は無期懲役でしたね。今回の判決は鹿児島市の高齢夫婦強盗殺人事件にも影響があるでしょうね。
自分がもし裁判員に選ばれたら如何するのかシミジミ考えさせられた裁判でした。
返信する
こころさん、いらっしゃい。 (tetsuyan)
2010-11-02 23:21:27
裁判員裁判は、とりあえず当分死刑判決は出ないような気がするな。
裁判官が3人とも死刑判断を出さない限りはね。
もしかするとこれが死刑廃止論争に発展するかも知れないな。
もしくは裁判員制度見直しに。

返信する

コメントを投稿