流れのままに。

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改革する意思を持つべき。

2013-01-23 15:02:01 | Weblog

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桜宮高校が入試問題で揺れている。

常々教育改革を訴えてきた橋下市長としては

今回の件を曖昧な形で決着することは出来ず

自身の教育に対する姿勢を明確にした格好。


僕としては橋下市長の断固たる姿勢には共感している。

やはりこのままにしておくことは好ましくない。

まだ10代の少年が自ら命を絶ったのだから

その異常な校風・体質は一新するべきだと思う。


今回橋下市長の発言・行動に対して

在校生が記者会見を開いたり、保護者が抗議したりしている。

だが僕はその行動に少なからず違和感を感じた。

その行動力をなぜ体罰や隠蔽に向けなかったのか?


なぜ学校の異常な体質改革にぶつけなかったのか?

それが不思議でならない。

自殺以降学校内部・関係者・OB等から出てくるのは

学校や教師を擁護するような意見ばかりだ。


それはとりもなおさず、体罰を容認しているとも言える。

勝つためには、強くなるためには、体罰も必要だと

声高に訴えているように思える。

反面命を絶った生徒に対して、憐憫のコメントは聞こえてこない。


今までの教育・指導方法は素晴らしいんだと訴えている。

躾や礼儀を教えて貰ったと、感謝の言葉もあったが

暴力で教えたものは、暴力の連鎖に繋がりかねない。

それが正しいと信じているのだから、使用することに躊躇はない。


体育科といえば、将来は体育教師や指導者になる者も多い。

体罰を容認している者が指導者になればどうなるか?

それは体罰という悪しき伝統の継承に他ならない。

それが形として現れたのが、今回の一件だ。


体罰で生徒を自殺に追い込んでしまったバスケ部顧問も

自身学生時代には、同様に体罰を受けていたのである。

そして幸か不幸か、優れた成績を残すことが出来たのだろう。

そうやって体罰容認の概念が植え付けられてしまった。


同時に成績を挙げている指導者の、絶大な権力も体感した。

殴られようと罵倒されようと、一切逆らうことが許されない。

それは受ける者としては屈辱的であるが

与える者としては、多大なる快感を得ることになる。


多少やり過ぎたところで、周囲が勝手に擁護・隠蔽してくれる。

そればかりか名声は上がり続け、保護者には感謝される。

勘違いするなと言う方が、どだい無理なのだ。

今回の件は、体罰顧問も悪いが、周囲が作り上げたとも言える。


生徒・保護者・学校と三位一体で異常体質を作り上げたのだから

それを改革するには説得よりも強硬策が効果的だろう。

もし現行のまま改革しようとすれば、3年・5年では無理だろう。

10年掛かってようやく成果が見えてくる程度だ。


それでは再び同じ悲劇が繰り返されないとも限らない。

事実バレーボール部では謹慎から明けた顧問が

やはり体罰を再び行なっているという現実がある。

DVもそうだが、暴力体質というのは、改善が極めて困難だ。


それは暴力には麻薬にも似た快感と常習性があるからだ。

そして残念なことに、暴力は意識を越えて暴走する。

自身がコントロールしようとしても、抑えが効かなくなる。

それが日常的暴力の本質だろう。


悪いことに暴力は人の心を支配してしまう。

それに抗おうと思えば、何倍ものエネルギーを要する。

そして向かう先は、自身を殺すか、相手を殺すかという

何とも悲しい選択を強いられる事に行き着いてしまい兼ねない。


今回の場合は自身が自殺するという選択をしてしまったが

もしかするとそれは殺意となり、凶器を手にしたかも知れない。

自殺した悲劇の主役が、殺人者となっていた可能性もあった。

この学校には、そういう火種が今でも燻っているかもしれない。


それを考えると、やはり橋下市長の決断は正しいと思える。

ここで悪しき伝統と体質を断ち切らなければ

悲劇はまた繰り返されることになるだろう。

今ではなく、先を見れば改革は必要なことだ。


そしてそれは、桜宮高校だけではなく、全ての中学・高校に於いて

運動部の理不尽な体罰に対する戒めになるだろう。

一方で懸念も確かにある。

悪いことをした生徒の頭もゴツンとやれない風潮は、ちょっと違う。


つまり真の教育や躾に根ざした愛あるゲンコツと

自身の欲求を満たすための暴力は、その根本が違う。

近年それを同列にして処罰しているようなケースも見られるが

そこはきちんと論ずるべきだと思う。


何にしろ桜宮高校の在校生や保護者やOBの方は

橋下市長に抗議するよりも、学校改革に対して声を挙げ

行動していくべきだと思うが、どうだろうか?

それが真に誇れる母校創出の道だと思うな。






















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