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いよいよ改正臓器移植法が施行されました。
さて、日本の臓器移植環境は改善するんでしょうか？
今回の目玉は、やっぱり１５歳以下でも移植が可能になった事だろうね。
これは海外移植に頼らざるを得なかった子供医療に、光を与えるはずなんだけど
現実にはそうそう上手くは進まない。
まずは臓器提供してくれなきゃ、どうしようもないんだもの。
臓器移植ってのは、そこがイチバンの壁だからね。
しかも死んでしまってから説得したんじゃ、臓器が使えなくなってしまう。
つまり脳死状態で家族を説得することになるんだけど
まだ心臓が動いてる訳だし、呼吸もしてれば体温もあるからなあ。
そんな状態で「臓器提供します」とは、なかなか言えないだろうな。
ましてや子供だからね。そりゃ難しいよ。
自分の子供が死んで、何で他人の子供が生きるんだ？
なんて思考になってしまうと、かなり説得するのは難しいよね。
他人の子供を生かすために、あなたの子供を死なせてくれって言ってるようなものだからな。
僕はなかなか進まないような気がする。
日本人の思考って、欧米みたいに合理的には出来てないから。
宗教的な部分も大きいだろうし。
そもそも医者が家族を説得するのか？って疑問がある。
一応医者の義務として話しはするんだろうけど
積極的に臓器提供を勧めるのかっていうと、どうだろうね。
なんかマニュアル通りに話しをするだけのような気がする。
日本はガン告知するのも、当たり前になったのはそんなに前じゃない。
以前は死の宣告に等しかったから、医者がしたがらなかった。
だって治療を考えれば、告知したほうが治療しやすいし
本人だって積極的に受けるのは目に見えてるもの。
一時的に落ち込んだとしてもね。
臓器提供にしても、あまり積極的に勧めようって医者は少ないだろうな。
多分患者本人や家族が思ってる以上に、ハードルは高いよ。
今回の改正移植法だって、恩恵を受けるのは移植して貰う側だけだもの。
提供する側にはなんのメリットもない。
もちろん法整備が成ったのは、かなり大きな進歩なんだけど
ある程度世間的に移植医療がスタンダードになるには
二桁年数が掛かるような気がするね。
とにかく国民に提供することの意義が徹底されないと、どうしようもない。
なんなら、それは国民の義務だ、くらいの意識が根付かないとね。
僕は結婚もしてないから子供もいないんだけど
それでも、もし自分の子供が脳死になって、提供を勧められたらと考えると
もの凄く悩むだろうなって思うもの。
一方提供を受ける側にとっては、まず何より費用の心配が少なくて済む。
医療費だけで数千万円なんてことは、絶対に無い。
すでに危険なのに、まず募金からなんて手間も無くなる。
医者も話が通じるし、心配してくれる友人も近くにいる。
日本の医療技術というのは、世界的にも高いしね。設備も含めて。
提供を受ける側にはいいことずくめ。
デメリットなんて、ほぼ見当たらないくらい。
実際に提供が進めばの話しだけど。
すでに移植を待ってる人が多くいるんだけど
法整備だけで救われるのは、どれくらいの人数だろうな？
大人はともかく、子供は難しいだろうなあ。
それでも本人の意思表示っていうのは、法的にいらなくなったからね。
潜在的な提供可能者は多くなるはず。
ただ脳死患者自体が少ないから、そこはどうしようもない。
何にしろ、もっと議論も周知活動も必要だな。
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ガンのコミュニケーションサイト『カルテポスト』
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