鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

EF14の改造 

2023年06月23日 | 模型車両

まずは運転会のお知らせ

HNモジュール運転会

2023年7月15日(土) 昼間

場所  大阪 千里公民館 (地下鉄千里中央駅 目の前)

基本的に仲間内の運転会ですが、見てくれる人がいると嬉しいので、見学歓迎です。 もちろん無料です。

今回は展示などいろいろの企画があるようです。

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鉄道模型を中心にブログを書いていますが、

私の鉄道模型感は、かなり歪んでいて、鉄道模型は本物に似せる必要が無いと思っています。 でも、本物らしくとは思っているのです。 基本的に模型と本物は違う、模型には模型の世界があるという考え方です。

だって、本物は大きいし自分で買って走らせられない。 模型はこれちょうだいと買えるし、手で持って遊べる。 所有欲や購買欲を満たせるし、工作欲も満たせられます。 考え方は人様々ですが、案外工作派というか、実物をそのまま小さくしてできるだけ似せるように作りたいと思っている人は、だんだん狭い領域に入って行って、いかに精密に作るばかり考えているようです。

そこで、私としては、それに逆らうように、鉄道模型趣味誌に「がむしゃら車両改造術」という記事を載せたことがあります。

家庭内で模型を楽しむには、車両だけでは無くてレイアウトが欲しい。 しかしよっぽど大きな家でなければ、実物のような緩いカーブのレイアウトなどできない。 必然的に急カーブのレイアウトとなりますが、そこで走らせるためには車両も急カーブを走れて、もちろん連結して走れて、駅からはスムーズに走り出してスムーズに止まれる、と言う車両が必要になる。

この時に、実物と同じ動力機構や連結機構などでは全く走らせることができずに、模型独自のメカニズムが必要ということが原点になっています。 そのためにはあまり実物に拘ると、棚に飾っておくだけの模型となり、ソリッドモデルと変わらない。

走らせてこそ模型という考えです。 さらに言えば、模型を線路に乗せ降ろしする時には手で握って操作するし、連結などでもけっこう手荒い方法で行ったりします。 だから模型には模型の構造がいるし、模型の世界がある。

 

ということで、改造の一例を挙げます。

1966年に神田のカワイモデルで完成品を購入。 ずいぶん昔の話です。 もともと安い製品のメーカーでキットもありましたが、完成品を買わないとこのメーカーの造りが分からない。 店でテスト走行でインサイドギヤだが案外音が静かと思って購入。

でも、家で走らせるとバラスを敷いた線路では音がやかましい。 そして、貨車をつなぐと連結器がデッキの先、すなわちボディーの端に取り付けてあるので、急カーブでは線路の中心から大きく外に外れて、連結しては走れない。

さらに、単車でもすぐに脱線する。 調べたら車輪が振っている。 そこで店に電話したら新しい車輪を送ってくれたが、やはり車輪が振ってどうしようもない。 このメーカーの技術はこれが限度なので仕方がないと思ったのでした。

使い物にならないので改造をすることにしました。

まずは色を剥がしたのみで、まだ改造前です。 こういう構造です。 ちなみにこの時代でもヨーロッパの製品はインサイドギヤなど使っていません、しっかりしたダイキャストでフライホイール付きのモーターでスムーズな走りをしていました。

 

とりあえず、連結器をつける車体端板をデッキから外し、台車につけて、台車マウントになるようにしました。 

そして、集電不良がおきるので、集電シューを付けて全車輪集電に改造しました。

 

次にフランジを大きくしました。レイアウトが急カーブで脱線頻発だったのでフランジを大きくするように改造。

真鍮板をドーナツのように切ってフランジの外側にはんだ付け、やすり仕上げです。 旋盤は使っていません。まあ、普通の人はフランジを大きくなど怒り狂うような改造でしょうが、これは私の車両だから私の勝手だ。 でもって効果は抜群、急カーブのトンネル内のカーブポイントでも全く心配なく走らせられるようになりました。 私としては大成功。 フランジを大きくする他の方法として、真鍮線をフランジの外側に巻き付けてハンダで整形する方法もあります。

でもね、基本的にモーターと伝導機構が話になりません。 スムーズな運転など夢のまた夢。

 

ここで、車体にも色を塗ってありますが、近江鉄道のED14風に改造しました。

しかし、大改造はこの走り装置です。 カトーのEF61用の伝導装置を使用、ボディーの長さが短いので片側の伝導機構だけを使うようにして、ダイキャストを短く切っています。

 

車軸はカトーのもので、車輪はカワイのフランジを大きくしたものを使用。

台車の軸距離がほとんど同じなので、台枠はカワイのものを使用。 取り付けはにはかなり工夫しています。 

片側の代車のみに伝導です。 もちろん全車輪集電にしています。

 

動力装置がよくわかると思いますが、カトーです。

車体の顔も近江鉄道風にしましたが、反対側はED14のままです。

走りはとてもスムーズ。 フランジが大きいので脱線はしないし。 問題は片側台車だけの伝導なので、牽引力が弱くて坂にも弱い。 しかし、実際にはほとんど問題ない程度で、なにせ静かにスムーズに走ります。

 

レイアウト、美山線で活躍。 このカーブはR295です。 ほぼN並のカーブです。

 

HNモジュールにも登場。

 

最近HNモジュールの運転会に持って行っていないので、持って行こうかな。

 

ED14おわり

 

 

 

 

 

 

 


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