ドイツに着いた次の日にプラハに行って帰ってきたのですが、その翌日この旅行で1番の目的にしていた、狭軌の軽便鉄道を見にゆきます。
ドレスデン付近の路線図です。
この付近には狭軌の蒸気機関車が走る軽便鉄道がたくさんあるが、これは東ドイツだったからだ。 共産圏の経済事情から電化など遠い夢で、昔の蒸気機関車の鉄道が残っている。 ドイツが統一された今では、逆にそれを大事にして保存鉄道として残しているようだ。 載せていないがこれ以外にもある。
さて 左、西に向かうとフライタール・ハインスベルグ駅があります。 ここから、ヴァイセリッツタール鉄道が出ています。
これに乗りにゆきます。
ドレスデン中央駅 8:33発、フライタール・ハインスベルグ駅 8:52 着となっているので、20分弱の距離だ。
普通は道路から家を見るので表ばかりしか見えないが、列車からは裏が見える。 アパートの裏で、こういう生活をしているのだと身近に感じる。
少し町から離れると、家庭菜園が並んでいた。 貸し菜園だろう。 京都にもこう言うところがあるのでわかるが、家には農園を作るスペースがないのでこう言うところを借りて花や野菜を作っている。 ドイツのレイアウトでもよく出てくる風景だ。
軽便車両が並んでいる駅に来た。 これが、フライタール・ハインスベルグ駅でここで下車。
乗ってきた列車が出て行った後ろ姿だ。 電気機関車が後ろから押しているペンデルツークで、何度かヨーロッパに来ているうちに見慣れて当たり前に思える様になっている。 後ろ姿ですよ。
ヴァイセリッツタール鉄道のホームに降りてきた。 機関庫が見えている。
軽便鉄道ではあるが、メーターゲージでJRの線路幅よりほんの少し狭い程度なので、日本の軽便車両よりはるかに大きい。
石炭置き場も大きい。
貨車も大きい。
こちらは本線用の貨車をそのまま運ぶ台車型の貨車だ。 知っていたけれど実物を見るのは初めてだ。 本線用の貨車を運ぶと言うことは線路幅だけではなくて、建築限界も本線用と同じぐらい広いのだろう。
ポイント標識です。
機関庫からすごい湯気が上がっている。
黒い煙を吐いて蒸気機関車ができてきた。
ドレインの白い蒸気と黒い煙、そしてドラフト音。 これが蒸気機関車です。 この様子を目や耳に焼き付けておかなければ。
オレンジの服はポイント係。
行ったり来たりして、私の乗る客車に近づいてきた。 ポイント係が降りてポイントを切り替えている。
機関車はピカピカに磨かれている。 スムーズにバックしてきて、
客車に連結。
給水温め器からコンプレッサーだろうかよくわからないが配管がたくさんある。
上のヘッドライトの固定が頼りない感じなのは意外だ、その後ろは鐘だろう。
シリンダー周り。 案外小さい。 先輪も小さい。
バルブギヤ。 ロッドはがっしりしている。
リターンクランク周り。 ロッド類の太さの割に、動輪の径は小さい。 シリンダーが小さいのは動輪系が小さいのでシリンダーの左右への動きが小さくて済むからなんだろう。
違う機関車だが全体のフォルムはこんな感じ。 国鉄の蒸気機関車と違って動輪が小さくてずんぐりむっくり。
動輪径が小さいのは車軸数が多いからで、これでもE型になり、強力な機関車だ。
見慣れてくると、これが力強くて頼もしく思えてくる。
赤い下回りも、メンテナンスのために見やすくしているそうで、国鉄の黒とは違和感があるが、これも見慣れると赤い方が好きになってくる。
ここで列車の後ろに回って、編成全体を写す。 そうなんです、線路の上に降りても怒られない。 自己責任の世界です。
この列車に乗って出発です。 女性の駅員さんも姿勢が良くて格好良い、さまになる写真です。
つづく