photo:PGA tour/PGA/CBS/TPC Sawgrass
第5のメジャーといわれるThe Players 選手権が開幕する。
期待のタイガーとミケルソンが同組でプレーなど、見どころを盛り沢山にした主催者の粋な計らいが、いやがおうにも、選手権にギャラリーを呼び込む。圧倒的なピートダイの傑作といわれる舞台は、歴史にのこる名試合を披露してきた。タイガーが出場するだけで、選手やギャラリーに緊張感とゴルフのだいご味が自然にマッチして、人気を高める要素だ。USツアーの面白さは,主催者側とギャラリーとの連携で深い絆を醸し出す現象だ。とても、日本ツアーでは、逆立ちしても追いつかないほどゴルフの中味が濃ゆい。記者は、取材でツアーに溶け込むたびに胸をかきむしられる感情に落ちる。宇宙の中に、入りこむパイロットのような気持になるのは、特別である。つまり、無重力のゴルフがそこにある。だから、余韻はしばらくおさまらない。宇宙の枠から、逃げ出せないバリアに気づかされて慄くのである。観衆は、時を待たない。瞬時に感受を爆発させおのれのマグマを吐き出すのだ。選手は、そのためにアドヴェンチャーになれる。たとえ、そこに深いクリークがあろうと、挑戦欲が消えることはない。そして、勇者なるのものだけが、克服した征服者として名乗りを上げる。観衆をそれを待っている。あたかも戦場から勝利を上げて帰還するシーザーを迎えるローマンのように。夢、はるかなり。
誰が、頂上に立つのか、神のみぞ、知る開幕戦である。
TPC Sawgrass 英樹、小平智 参戦 ツアーの呼吸を忘れずに挑む。
photo;Golf Channel/The players Championship/WGPCA/TPC Sawgrass