この度
徳永写真美術研究所の本棚に
新たな写真集が加わりました。
その写真集とは
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20年来の友人である林直さんの写真集です。
写真館を営む家に生れた林直さんが
家業の肖像写真を撮るように
人々の「大切なもの」を撮影した写真集。
見開きの構成で
右ページには写真
左ページには持ち主によるショートコメント
と
なっています。
ページをめくるたびに
見知らぬ人の思い出に触れる事ができます。
写真集詳細・お求めは下の画像をクリックしてください。
↓
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現在
この写真集出版に際し写真展も開催されます。
ブルームギャラリー 大阪・十三 ~4月26日
ギャラリー猫亀屋 大阪・岬町 5月9日~17日
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・・・という訳で
先日、ブルームギャラリーへ。
展示については・・・
8×10カメラで撮影したシリーズゆえ
大きなサイズの写真かなと勝手に想像していましたが
16×20インチサイズの額が一列に並んでいました。
遠目に密着プリント?と思いましたが
ネガフィルムより
ひと回り大きく伸ばされたプリントでした。
プリントサイズについて質問すると
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このシリーズは
大きなサイズで仕上げるつもりはなく
被写体の質感を捉える事が目的で
8×10カメラを使っている。
写真サイズについては
密着プリントでは
細部を見るには若干見にくい。
鑑賞者が「大切なもの」に心を寄せて
写真を覗き込む姿勢で鑑賞してもらえるようにと
検討した結果、このサイズに至った。
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と
返答いただきました。
絵画とは異なり
写真は
必要に応じて
作品サイズを可変できる技法。
最近では写真は情報と認識し
作品サイズを問う事もなかったり・・・。
このような時代に
見せるべき作品サイズを熟考されている姿に
身が引き締まりました。
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その他
私が今回の展示で注目したのは
別コーナーに設けられた小さなサイズの展示。
それらは引伸機を使って
引伸ばすのではなく縮小した写真です。
縮小プリントの現場を見せていただくと・・・
こんなに蛇腹を伸ばして!
天井高がないと
8×10の縮小プリントはできない事を確認しました。
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ブルームギャラリーでの展示は今週日曜日まで。
ギャラリーの前は淀川の河川敷
ピクニックを兼ねてもよいかもしれません。
今週はお天気続きのようです。
また、ギャラリー猫亀屋は
大阪湾の南端、海辺まで徒歩1分という立地
みさき公園の近くです。
こちらも行楽を兼ねて、ぜひ。
記:徳永好恵
追記
徳永写真美術研究所の研究員が
写真展の取材をおこなう活動の初回は
2008年に開催された「みつめる写真舘」でした。
よろしければ、ご覧ください!
星印をクリック
<徳永写真美術研究所からのご案内>
2015年に開催する講座は4講座。
<作品制作研究講座:表現活動の土台を作る>
< 銀塩写真講座:銀塩写真作品の制作>
<古典印画技法講座:サイアノ&ヴァンダイクプリント>
<シルクスクリーンプリント講座:写真作品として制作>
定員はこれまで通り5-6名とし、少人数で進めます。
個々の状況にあわせて対応できますのでスキルは問いません。
意欲的に関わっていただける方の参加をお待ちしています。
どうぞ、よろしくお願い致します。
ご関心のあります方は下のフォームよりご連絡ください。
*作品制作研究講座は定員に達し、受講受付を終了しました。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
現在、2015年度講座、受講受付中!
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