徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

神戸へ京都へ、充足感に浸る美術鑑賞Day

2013-04-26 | 展覧会案内


昨日は神戸へ京都へと
電車のフリーチケットを利用して
美術鑑賞に勤しみました。






京都への主な目的は
KYOTO GRAPHIE
国際写真フェスティバル

今回が第1回目。
京都市内の12会場で開催されています。

頑張れば一日で総てを廻れそうですが
気持ちを寄せて作品と会場を鑑賞するには
数日かかると思われます。

私がまず目指した展示は
圓徳院での細江英公展。



展示写真は
写真史に残る名作ばかり。
既に幾度となく見ていますが
今回、私が注目した点は
歴史的建造物内で
どのように写真を存在させるのかという点について。

会場では
襖絵ならぬ襖写真や
掛け軸などの形態にアウトプットされ
細江作品が存在していました。

なかでも
石を土台にする展示方法は
枯山水のお庭と連動し
なるほど・・・と頷きました。



圓徳院には二つのお庭があります。
コチラは南庭。
砂紋の陰翳に魅了されました。
実は・・・私
お庭のある生活ができたら
枯山水を造り
毎日、異なる砂紋を描き
写真で残したいという夢を持っています。



コチラは北庭のすみっこです。
青い空、新緑の鮮やかさに感動しました。
北庭は南庭よりも大きく
多数の巨石で構成され
桃山時代の豪華さ、豪胆さを感じる事ができます。



圓徳院を見終えた後は
出口に隣接している
掌美術館にて高台寺ゆかりの品々を鑑賞しました。
この美術館では
現在
非公開文化財の千躰地蔵尊が
公開されています。
これは凄いです!



高台寺エリアでは
辻利のアイスクリームを食べながら
まったりとした時間を過ごし
その後
西行庵に向かいましたが・・・
公開時間を過ぎてしまい見学できませんでした。

ザンネン


次は
そのまま北に上がり
円山公園に向かいました。



枝垂桜の広場で
若者がクラシックの曲を
ギターで演奏する場面に遭遇。

夕暮れの柔らかな光の中で響く
ギターの音色は心に沁みました。



演奏を聴きながら
周りの様子を眺めていると

私と同様に
演奏に聴き入る外国人の旅行者
ラブラブのカップル
遠足中の小学生
ランニングする人

そして





そこに居る総ての人が
幸せな時間を共有してるようでした。

この日は
予定していた展示数の
3分の2ほどしか廻れませんでしたが
気持ちの上では
予定を超える充足感に浸れました。 


記:徳永好恵

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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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