アカボシゴマダラ

写真は、アカボシゴマダラの標本です。
先日、卒研のために蝶を採りに学校へ行った時に採集したものです。
相変わらず展翅上手だねぇーってのは冗談だけど、今年生物部に入部した中1には手先のそこそこ器用な虫好きはいないのかなぁ…
ちなみに、卒研は遂に挫折しましたので、応援してくださった皆様(？)ごめんなさい（笑）。
無難に先生や友と一緒にGlomタンパク質をやります。

このアカボシゴマダラ、元々は中国のチョウ。
岡山とか広島みたいな中国地方のことじゃなくて、中華人民共和国の方ね。
2000年頃に馬鹿なマニアが三浦半島で大量に逃がしちゃったらしいですね。
というか、逃がしたのは三浦半島が地元で外国産の蝶を飼育しているマニアだとすれば、その道の人間には犯人が誰かうすうす気付いてる人も居るんじゃないかとおもうけど。

まぁ、そんなのが着実に分布を広げてきたんですね。
最近では東京都内でも少し木の生えた場所なら普通に見られるようになりました。
普通に見られるようになったのは一昨年ぐらいからなんですけど、最近は身近で蝶を採集したりはしないので、この蝶を捕まえたのははじめて。
ちなみに、普通のゴマダラチョウは駆逐されてしまったのか、ここ数年で1頭も見ないほどになっちゃいました。
まぁこれは私がそこらへんで蝶を探すことが少なくなったからかもしれませんが。


ちなみに、何故か知りませんが最近はジャコウアゲハが非常に増えてきてる気がします。
この理由は、都内に整備された公園なんかが、やっと環境も整って自然と一体化し、雑草である食草のウマノスズクサなんかも増えてきた、ということかもしれませんね。
最新の東京都版レッドデータブックからサトキマダラヒカゲが消されたのも同様の理由かと思っています。

なんだか知らないけど最近、まさにここ数年は地球温暖化やらのおかげで生息する昆虫がよく変化している気がします。
私は中学生とかの頃は身近な自然には殆ど目を向けていなかったんだけども、実は身近な自然のほうが環境庁とかの調査の盲点になりやすく、環境を保つ努力も為されていませんので非常に興味深いんじゃないか、と思っている今日この頃であります。
なので、地域の小中学生なんかも身近な昆虫をよく採集していれば将来、夏休みの自由研究なんていう「少年の日の思い出」みたいな意味だけではなく、学術的な意味でもいい記録になる可能性はありますよ、私はまだそういう機会に出会ったことは無いけどね。


　
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