昆虫終末医療？

我が家で羽化したオオムラサキ第2化は、2頭を標本にせず飼育し、まもなく3週間が経過します。
第2化は体が小さいので夏の個体よりは寿命が短いと思われますから、そろそろ老齢といったところでしょうかね。
おかげさまで、Kakki氏から頂いた甲虫ゼリーで生きながらえています。
やっぱりクワガタ屋さんの使う餌は添加物の使われていない良い餌のようで…かなり早くカビが生えてきます(笑。


さて、雌の個体は少々羽化不全を持っていて、口吻を収納できなかったり、触角が途中から切れていたりして難しい状態であり、ペアリングなどは断念いたしました。
そして、10日ほど前から後脚1本を除いて翅や脚を全く動かせなくなり、文字通りの寝たきり状態が続いています。
でも寝たきりの状態になった昆虫が10日生きてるのって珍しいんじゃないかな。



ということで、いつも口吻をゼリーのところへやって給餌させています。
これ、生きてるんですよ（笑。
まだ動く触角と腹を懸命に動かして食事をします。
ちなみに、適当な時間が経ったら止めさせないと、この蝶は前述の通り自分では口吻を巻けないので給餌をやめられず、毛細管現象で延々と体内に水分が入るので危険です。

ここ数日はちょっと複眼の一部が黒ずんできたので「そろそろかな…」と思いつつ、あとどのくらい生きるかは分かりませんが終末医療的な感じで可愛がってます。

でも翅や脚を動かせない分だけ普通の蝶より運動量が少ないから意外に長生きしたりして。

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