トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

産地交流会、からの頑張ります!

2021-03-09 17:31:00 | 日記

今はオンラインでのイベントがたくさんあって、今まで諦めていたことも参加したり視聴したりできるので、ありがたいなと思っています。

 
今回は産地交流会というものに参加しました。食卓に並ぶ食品を生産したり出荷したりされる農家さんや工場や会社の方々の話を聞けるというイベントでした。
 
世の中には工場見学や農地交流会、体験会などがたくさんあって、ぜひ参加したいと思いながらなかなか体が言うことをきかず、断念してきました。
娘にも体験させてみたいのですが、なかなか私には難しい、少しさみしく思っていました。
そしてこのご時世からのオンラインイベント!やったあ!即日申し込みをしまして、抽選もくぐり抜け、参加できることになりました。
 
実際、途中でしんどくなってきて薬飲んだり、横になりながら視聴できたので、オンラインさまさまです。お行儀悪すぎなのでテレビカメラ機能は一時的にオフにしてました。これでも頭と心は至って真剣なんです。ごめんなさい。
このようなイベント、コロナ後も続くといいなあ。
 
本題に戻りますが、内容はとても楽しく、参考にもなりました。
無知をひけらかすばかりでお恥ずかしい限りですが、印象に残ったのはこんなお話でした。
鶏肉は卵からではなくてヒヨコから育てるということ、40日ほどで出荷になるということでした。
ピヨピヨふわふわのヒヨコたちがビールケースのような入れ物で運ばれてきて、鶏舎に入ります。かわいいのなんのって!年甲斐もなく、大興奮!
そして20日くらいで、あっという間に大人の鶏っぽくなってかわいさは見る影もなし。貫禄満点!いつも美味しくいただいてます、とご挨拶してみたり。
40日ほどで出荷ですというお話に、アレ?と。思いのほか短い期間に感じました。豚とか牛に比べて短く感じたのでしょうか。鳥インフルエンザでの処分など、すごく心配していたのですが、食卓から鶏肉がなくなってしまうほどではないのかな、などと少し安堵してみたりしました。
 
コロナ禍ではたまごの消費が落ちているそうで、しかし供給はむしろ増加傾向なので値崩れが心配というお話がありました。
たまごはお値段もお手頃なので外食で良く使われているそうですが、その外食産業の落ち込みが影響しているとか。私はたまごが大好きなので、家庭でももっと使えるように料理を頑張ろう!って思いました。
良く使う卵焼きや目玉焼きのほかに、オムライスやチャーハン、プリンやゆでたまごにしておでんやラーメンもいいなと。
話したところ、娘もアイデアを出して、粉物のB級グルメ(お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼きに、広島焼き!)、ホットケーキやクッキーを作る!と娘も息巻いています。作るのは私なんだけどなあ、と冷や汗をかきつつ聞きました 笑。
 
その他に、こんなお話がありました。農家さんたちは定年がなくて、個人経営が多いのでなかなか評価をしてもらえることもないそうです。このような交流会やお手紙は表彰式、表彰状みたいで楽しみだしありがたいのです、と。
いつも美味しくいただいてますけれど、だんまりしてたらもったいないですね。私もまだまだやれることがありました!ぜひ私も書かせてもらいたいなと思っています。
 
そして最後に。
コロナ禍で、都市部の現状をとても心配してくださり、頑張ってほしい、と力強いメッセージをいただきました。
何か、すごく驚きまして。というのも、感染者の少ない地方の方には都市部の人に対する嫌悪があって、イジメもあって、などと悪い話が実はたくさん私たちのところには入ってきています。耳を塞ぎたくなるような話もあります。
仮にそういう話は一部だとしても、周りに感染者が少なければ対岸の火事ですから大変さなんてイメージしにくいとも思うのです。それなのにがんばれーって声かけてもらえるなんて、お優しい。頑張ってる方は優しいのかもしれません。うう、と、思いがけず、もう胸も目頭も熱くなってしまいました。
 
私たちの頑張ってつくる美味しいものいっぱい食べて、元気出してね!頑張ってねー!と。
 
はーい!
私も家族も、美味しいものいっぱいいただいて元気に頑張ります!!
 
美味しいだけでなくて、健康も支えてもらってる日本の頑張る皆さんの農産物を、大切にいっぱい食べていきたいなあって、改めて、心から、思いました。
 
(もっといろんなお話があったので、また今度書かせてください。)

アパシーその後のその後。

2021-03-09 13:09:36 | 病気

サインバルタという薬で、どうもやる気が起きないという副作用が出てしまいました。

アパシーという現象らしいのですが、医師である夫が自画自賛します。

「僕、優秀だな!なんてったって、アパシーだ、と見分けがついたんだから!」

 

なるほど、サインバルタという薬は基本的に気分をあげるものなので、やる気がなくなるとか気分が落ち込むというのは考えにくい現象だそうなのです。

あまりに普通ではない現象なので、副作用としてもなんなら否定されてもおかしくないということです。

僕、すごいでしょ?すごいでしょ?と、子どものように褒めて欲しそうにニコニコしています。

こちらは具合が悪いのです。

大のおじさんをほめそやかす余裕はありません。

でも、考えてみれば確かにすごいなあと思いましたので、

「うん、確かに。すごいね。」

と言うと、照れながら喜んでいました。大人でも褒められるのは嬉しいものですね。

重たい空気の我が家が、少しほっこりしました。

 

結局やっぱりやる気がでないなあと思いながら無意自閉な日々を過ごし、この間にこれまた下手の横好きではじめた刺繍をもくもくとやっていました。下手なんですけど、時間が経つのを忘れられるので好きな趣味のひとつです。

いつもだとやめ時が見つからずに通常の生活に支障が出ます。あれ?もうこんな時間!?あとちょっと、みたいに、自分の弱さが露骨に出てくるので困ったものです。ですからこういう時の方が取り組みやすくていいですね。

それでも時々ムキになってふんふんと針を刺して肩に力が入りまくりのときがあるので、私は一体何やってるんだろうと、呆然とすることもあります。

ほんと、自分が謎。

 

そして、やっぱり結構しんどいので1ヶ月後の受診で主治医の先生に相談しました。

したところ、え?そんなことが起こるのかね?と。確かにサインバルタで落ち込むという現象はほとんど聞いたことがありませんが、主人がそう言うので先生に相談してみたらどうかと言うので、とお伝えしたところ、

「そっかあ。」

と、聞いたことがないということを言いつつも、やっぱり今回も否定せずに私の話を聞いてくださいました。

「えーっとね、なんだっけな。他のがあるのよ。えーっと」

そして早速、サインバルタに代わる他の薬を考えてくださっているようでした。

「そうだ!サインバルタだ!」

 

先生。豪快に思い出されたその薬の名前は、、、

「いえ、先生、、その、今飲んでおります。」

「あ、そうだった。えーっとね、えーっとね。」

いつも思うのですが、お薬の名前を覚えてるってすごいですよね。一般名と商品名でひとつの薬なのに2つ以上の名前がありまして、今はジェネリックというものも一般的になってしまいましたから3つも4つもひとつの薬で名前があるわけです。私なんか朝から駄菓子のラムネのお菓子ひとつ分くらいジャラジャラと服用しますが、それぞれ覚えるだけでも大変です。朝にどれ、昼にどれ、レスキューがどれ、えーっと?もう自分のことですらこのような有様ですから、いくらプロとはいえ、どんどん出てくる新薬にも対応しつづけるわけですよね。すごいなあと思います。

 

「パキシルよ、パキシル!」

「パキシル?SSRIの?へー!パキシルが効くんですか?」

先生が思い出されたようで、パキシル!と言われたのですが、私には明後日の薬というか、え?なんのこと?みたいな感じでとてもびっくりしました。非常に有名な精神科の抗うつ薬のひとつがパキシルという薬です。あまりにメジャーなのですが、逆に抗うつ薬以外の用途を知らないのです。パキシルと疼痛?

その後、疼痛と精神科薬の歴史を話してくださいました。

元々、疼痛と神経痛に対する精神科薬の利用はパキシルから始まったそうです。

今は第一選択薬がサインバルタだそうですが、昔に戻る人がいたところでなんの疑問もないよ!とのことでした。

 

こういう歴史の話は主人も知らなかったらしく、勉強になるなあとつぶやいてみたり、そんなことまでお話ししてくれるの?と驚いてみたり、相変わらず先生の診察の技術も知識も、そして人の話を否定しないという姿勢も医師である主人にとっては勉強することだらけです。私はいわずもがなですが。勉強したところで発揮する機会もありませんけど、いつも心は洗われて帰ってきます。

こんな高名で素晴らしい先生も、診察室の中では時々おちゃめな間違いをされることがあって、もちろん「つっこむ」なんて恐ろしくてし難い先生なんですが、つい常連になってきて先生がお優しいのも知っているので「つっこみ」を入れてしまいます。

 

ということで、私のアパシー生活はもう少しで終わるかなと思います。

パキシルも、副作用が出ないかちょっと怖いですけれども、がんばることになるのかなと思っています。

離脱症状が出るといけませんので、サインバルタ、もう少しだけ飲む予定です。(精神科薬の場合、ずばーんと切ってしまうと頭痛とか吐き気などの離脱症状が出てしまうことがありますので、ゆっくり減らし、ゼロにする時は慎重に、というのがセオリーだそうです。)

離脱、出ないといいなあ。