工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

思いがけず・・紅葉狩り

2012年11月25日 | 日記
先日 久留米まで行ってきました。


高速で久留米インターが近付くと

目の前に 高良山が見えてきます。


山が色づき とてもきれいだったので

用事をすませた後 

年末も近いので 一年間のお礼もかねて 

高良大社に参拝していくことに・・・










最初の大きな鳥居をぬけ

最初のカーブを曲がると そこには一面の紅葉が広がり








色鮮やかな紅葉・モミジ・もみじ・・・















すごい・・





すぐさま車を止め ぼ~っと眺めていると

遊歩道から下りてこられた方が




「高良大社まで15分くらいですよ。

 キレイなので ぜひ、登ってみたら?!」




お声をかけてくださいました。



「よ~しっ!15分くらいなら登れる!」




っと 意気込んで歩いて登ってみることに!

















車では かなり遠回りをするのですが 

遊歩道は・・・














階段を登って一直線・・・・行ける・・はず・・・



が・・・


山登りなんて・・・何年ぶりでしょう・・・・





石段をゆっくり登ってみることにしたのですが










石段は 











こんな感じの自然石を組み合わせた階段










すれ違う方々は 皆さん スポーツシューズに トレーニングウェア




・・に対して




普段着のワタシは ダウンコートに ヒールのブーツ・・・













山登り・・・・なめてました・・・。
















「がんばれ・・・・・・・・・・・ワタシ・・・。」




何度 呟いたことか・・・。





でも その甲斐あって












山の中腹・紅葉谷は 今まさに 絶景!!





















見渡すかぎりの紅葉が広がり ポケ~と口をあけて見上げていたら

なにやら 視界の端っこで動くものが・・・










ヤギがいました・・・それも・・・













二匹・・・




紅葉とヤギ・・不思議な組み合わせです・・・。










色づく姿も美しいですが 地面に舞い降りた紅葉も













キレイですね。













赤に









黄色に











ここで・・一句・・・

と詠めれば気持ちいいのでしょうが












学生の頃 あれだけ 必死に覚えさせられた百人一首も・・

しぼり出して・・しぼり出して・・








“・・・もみじの錦 神のまにまに・・・”







残念ながら・・下の句しか 思い出せない・・・









紅葉をみて

「キレイ!」「すごいっ!」

しか表現できないはがゆさ・・・

を痛感しながら




その言葉だけでは

表せない美しさや感動は

案外 子供たちの方が上手に表現したりするんですよね。






色づく紅葉や素晴らしい景色をみながら

その情景や心を歌に表現した古人。


見たものを素直に言葉にする子供たち。




長い年月を経た頭の中は 

いろんな言葉でパンク寸前のはずなのに

いいたい言葉は出てこないものですね・・






何かを見て感動する・刺激を受けることは

頭のリセットに大切なことだと効いたことがあります。



美しい紅葉を見て

ワタシの頭も心も

リセットに・・なったかな?







紅葉谷を過ぎると 今度は 










山茶花が 満開でした。



















途中

ヒールのブーツのいでたちのワタシは

山登りの方がたには やはり・・異様だったようで・・・



「歩いて登ってきたんですか?もう少しですよ。ゆっくり登って。」



っとお声をかけていただいたり


「あっちの階段の方が 登りやすいですよ。」




とアドバイスをいただいたり

そのお声に励まされ なんとか 無事 到着!!しました。















が・・・最後の難関・・130段の階段・・










登りきると また 違う絶景が広がります。



























そして この時期に・・・


















こんな可愛らしい桜も。









思いがけず こんなに素晴らしい紅葉を楽しむことができ

大満喫の一日になりました。






来年も また来よう!




今度は トレーニングシューズを履いて来ねば・・・

下り終わった時には 

膝がガクガク揺れていたのは言うまでもありません・・・







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このたびは 幣もとりあえず手向山 もみじの錦 神のまにまに・・


                   百人一首 菅原道真


(この旅は 出発の慌しさで 幣(ぬさ・神様への捧げ物)も

 用意できませんでしたが 手向山にくると紅葉が素晴らしく

 まるで錦織のようです。

 どうか この紅葉を 神様のお心の召すままにお受け取下さい。)

 

古代では 旅の無事を祈って 道中 神様に捧げ物をしたという慣わしから

読まれた歌です




                         
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