工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

古典柄・久留米絣総柄コート

2020年02月06日 | 久留米絣~~コート・ジャケット

久留米絣でコートをお作りしました。

 

 

 

今回は、久留米絣一種類のみ使用。

毎回、無地と組み合わせてお作りしていましたが

今回は、絣の反物一反使いで豪華?!にお作りしました。

脇にスラッシュポケット。

 

 

脇裾に深めのスリット。

 

 

袖口もスリット。

 

 

衿は 高めのマオカラー。

 

 

後ろは・・こんな感じ。

 

 

総裏地付き。

 

 

 

 

同じ絣のショルダーバッグを並べてみると・・

 

 

こんな感じ。

 

・・で ショルダーバッグを合わせてみると・・

 

 

こんな感じ。

 

・・・ん・・・・???

 

 

 

バッグ・・目立たない・・(苦笑)

 

先ほど納品してきました。

 

今日は厚手のセーターを着ていらっしゃいましたが

袖繰りをゆったりお作りしているので

厚手のセーターの上からでも十分 着ていただけます。

 

これを着て 歌舞伎を観劇に行かれるそうです。

ぜひぜひ!楽しんできてくださいね~~。

 

 

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洋裁用語の不思議??

布の端っこにステッチをかけることを

”コバステッチ””といいますが

 

 

この”コバ”というのは 靴の縁のこと。

同じく縁にかけるステッチということで”コバステッチ”と言います。

 

あぁ・・やっぱり洋服は外国から入ってきたから 表現も”クツ”なのね~~

 

・・っと思いきや

 

 

今回のコートは仮縫いの時にロングにしようっということになり

”げたを履かせました”

 

 

はて??

”ゲタヲハカセル”とは??

 

”ゲタをはかせる”とは 縫い代の部分に布を継ぎ足して

丈の長さを出すこと を

洋裁用語で ”げたをはかせる”” っといいます。

 

 

 

ゲタ==げた==下駄

 

おぉ~~っ!やっぱり日本人

洋裁用語も 

シューズではなく下駄ですねっ!

 

 

この下駄をはかせる作業をするとき

「いったい・・だれが名付けたんだろう??」と不思議に思います。

 

洋裁用語は 不思議な表現が多く

体の部位を使ったものが多い・・。

 

頭・顔・目・耳・口・舌・手・足・・・

 

たぶん もっとたくさんあると思いますが

毎回・・

 

「いったい この表現の言い出しっぺは誰なんだろう?」

 

と不思議に思います。

 

今のように SNSの普及した時代なら

一気に拡散~っということもあるのでしょうが

たぶん・・この隠語的な洋裁用語というのは 

・・・教科書には載ってない。

 

でも 洋裁をする人は 誰しも知っている・・

誰に聞いたか 教えてもらったか??

定かではないけど

いつの間にか 自然に使っている不思議な言葉であり

お互い その言葉でニュアンスが伝わる・・ため

逆に 他の言葉で説明して・・っと言われた時

・・言葉がでない・・(苦笑)

 

 

・・っとここで疑問?

 

いや・・まてよ・・??

私がいる西の果てで 私が使っている洋裁用語は

果たして・・全国区?なのかしら??

 

地元のそれも私が勤めていた洋装店だけに

通用する隠語なのか??

 

”タケノコホッタ”

 

さて・・この言葉

どれだけの洋裁師さんに通じるのだろう??

 

 

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