工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

春 のんびりと山の風景

2020年04月01日 | 登山

今週に入り 首都圏の感染拡大が加速しています。

日々、感染者数は増え 

TVでは どのチャンネルをつけても

これから起こるであろうロックダウンや医療崩壊の危機を

報道し続けています。

情報は知りたい・・っと思う反面

繰り返される報道に 

気持ちは どんどん不安へと駆られていくばかり・・。

 

いろんな意味で

日々、悪化の一途をたどる状況に

心まで暗く沈みがち・・。

 

いやいや・・それでは いけない!

 

先日・・感染拡大が進むすこし前に・・

山の空気を吸いに行ってきました。

 

楽しい話題も なかなかない状況ですので

山の雰囲気

春の野花に

少しでも心を和ませていただければ幸いです。

 

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前日までの雨で空気は澄み渡り

空は青空が広がり気持ちのいい朝でした。

 

 

麓の駐車場に車を停め

まずは野原を散策・・

 

 

草むらに カニがいます。

そのすぐ横には・・

 

 

ナナホシテントウムシ。

そして・・その横には

 

コオロギの赤ちゃん。

植物だけでなく 昆虫や生物にも春はやってきてます。

 

車道には・・なにやら 緑の新芽が

シャガの花。

もともとは 大陸から薬草として持ち込まれたものだとか。

 

こちらは・・

ヒメオドリコソウ。

ちょっと面白い形をしていますが

”笠をかぶった踊り子の姿”に見えることから

この名前が付いているそうです。

 

 

 

春のこの時期 よく見かけるのが スミレ。

自生するスミレには 約50種以上あるらしく

万葉のその昔から親しまれたスミレの名前の由来は

蕾の形が 大工道具の”墨入れ”に似ていることだそう。

このスミレは 葉っぱが細長いタイプ。

 

 

こちらは・・・

冬場に鳥の大好物の赤い実を実らせる アオキの花

実も花も赤いのに・・アオキ?!

名前の由来は 若い枝が青いことから青い木なんだそうです。

 

春のこの時期はあちらこちらで花が咲き

キョロキョロ・・ウロウロ・・。

 

登り始めて 30分ほどで

山寺・西光密寺に到着です。

 

お寺までの急こう配の階段

両脇にはアジサイの群生。

新芽が青々と輝いてます。

 

この階段。。けっこうキツイ。。

・・息をきらし

階段を上り切ると・・

 

 

山桜がお出迎えしてくれました。

ここで 一旦 休憩。

 

日当たりのいい境内の広場には

 

オオイヌノフグリ。

・・と

 

こちらは カキドオシ。

垣根を通り抜けるほど よく伸びることから

この名前がついたらしい。 

葉っぱは食べられ 漢方薬にもなるとのこと。

何に効くのだろう?っと調べてみると

子供の癇の虫を取り除くことから別名”カントリソウ”ともいうらしい。

虚弱体質改善や利尿作用や血糖降下作用などなど・・

 

野原に雑草?!のように咲く植物ですが 

すごい効能をもっているんですね・・。

 

 

その傍らには・・こちら ネコノメソウ。

 

その名の由来は・・花の時期が過ぎると・・

 

じゃん! 

茶色い種子が 猫の瞳孔を狭めた形に似ていることから

この名前が付いたと言われています。

この種子の詰まったカップに雨粒が当たると 

種子がはじけ飛ぶらしく 

自力で 種まきする おもしろい植物です。

 

 

 

 

・・っで 休憩を終え

いざ 山頂へ出発!

 

 

木の根を足場に一歩一歩登っていきます。

 

そして・・・

 

到着です!

 

 

眼下に広がる広大な景色。

 

思い切り深呼吸をし

思い切り背伸びをし

 

ノンビリ遠くの山山を眺め

 

つかの間の~~リラックス。。

 

 

山頂の岩場の影 スミレが咲いていました。

このスミレは 山道でみたスミレとは違う種類のようで

葉っぱの形が丸い

タチツボスミレ。

 

岩場の傍らには 神事に用いられる

ヒサカキ。

 

山頂を下り 行きとは別ルートをたどると

また違う植物に出会いました。

ヤマツツジ。

 

冬場に 白い実をたわわに実らせる イズセンリョウ。

米粒ほどの小さな白い花が咲いています。

今年の冬も たくさんの実がつくことでしょう。

 

杉木立の中・・

 

山道の傍らには・・

 

 

奇妙な形の マムシグサ。

 

光り輝く 苔。

 

山肌を覆いつくす シダの群生。

 

適度な光と湿度で自然環境が保たれています。

 

植物が呼吸することで

大気が浄化される。

 

 

それは 葉っぱのある木々だけでなく

苔や 

いわゆる 雑草と言われる名もなき植物も

空気の浄化に一役かっている。

 

小さな小さな植物の 小指の爪ほどしかない葉っぱでも

二酸化炭素を吸い込み

酸素を送り出してくれる。

 

ありがたい。

 

 

山をおりると 桜が満開でした。

 

 

今は、外に出るのも躊躇われ

昨日、お伺いしたお客様も慣れない手つきでマスクを自製されながら

 

「外にでるのが・・こわい。仕事にも行きたくない・・。人に会うのが怖い」

 

っと どんどん心は 

マイナスの方向へと拍車をかけていらっしゃいました。

 

家の中に居て

TVの報道ばかり聞いていると

どうしても・・そうなってしまうのもわかる気がしますが・・。

 

今日 ご紹介した草花は 山にあるだけでなく

街のなかの花壇や道端に咲いている植物です。

名もなき雑草と言われる植物たちも

小さな小さな花をつけ

緑の葉っぱをひろげながら

懸命にいきています。

 

顔を上げると 

メジロや小雀がのんびり草や木々の新芽をついばんでます。

 

遠出をしなくても

買い物ついでに 辺りを見回すと

今まで目につかなかった発見があるものです。

 

いいお天気が続いています。

不要不急の外出は禁止・・っとなってますが

心を塞ぎこまないよう

適度な運動と深呼吸を。

 

少しでも早い終息を願っています。

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朱色の道行×黒の膨れ織の羽織で ノーカラーコート

2020年04月01日 | その他の着物

朱色の道行と黒の膨れ織の羽織でノーカラーコートをお作りしました。

 

 

 

袖は 変形ドロップショルダー。

 

 

サイドにポケット。

 

 

 

衿は ノーカラーでスッキリ。

 

 

後ろは・・

 

 

 

こんな感じ。

 

総裏地付きなので 春先の急な冷え込みの時に

活躍します。

朱色と黒のメリハリがきいたコート。

着こなし上手のお客様にとてもお似合いでした。

良かったです。

 

 

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