工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

男物の着物・こげ茶でチュニック

2023年03月08日 | その他の着物

男物の長着でチュニックをお作りしました。

 

 

 

 

脇にスラッシュポケット。

 

襟ぐりは シンプルなノーカラー。

 

 

裾は、丸くカット。

 

 

裾カーブは見返し仕立てでしっかりとカーブをキープ。

 

 

袖口に折り返しスリット。

 

 

後ろは・・こんな感じ。

 

 

脱ぎ着がしやすいように 後ろ中心にループボタン留め。

 

 

 

お客様のお父様のお着物です。

かなりお好きなお着物だったようで裏にあて布を

何か所も施してありました。

擦り切れた部分は多いものの

生地自体はしっかりしていて洋服のお仕立てに充分耐えられるようなので

良いとこどりで

娘であるお客様用のお洋服へリメイク。

 

子供の頃、TVでサザエさんを見ながら

波平さんが家に帰ると いつも着物に着替えるのに

憧れていました。

お舟さんの着物姿にも憧れつつ 

大人になった私自身は着物を洋服に作り替えるという・・矛盾(苦笑)

 

サザエさんは 古き良き時代の永遠の憧れですね。

 

 

**************

 

お客様とお話しすると 皆さん いろんなご趣味をお持ちです。

最近、TVでも話題の俳句の世界。

お客様にも俳句の会に入っていらっしゃる方がいて

私の知らないいろんなことを教えていただきます。

先日も 次の句会のお題の話から

”子猫”が 春の季語だということを初めて知りました。

猫は、暖かいところで丸くなっているイメージから

勝手に冬のイメージを持っていたのでちょっと驚き。

興味がわいて

猫で検索すると・・

冬の季語に こたつ猫 とありました。

 

”こたつ”がつくと 一気に 冬のイメージ。

”子”がつくと 春に生まれた子猫で 春のイメージ。

 

たしかに 一言つくだけで イメージが変わる。

言葉だけで伝える世界観。

俳句の世界は 奥が深い・・。

 

 

 

コメント