北海道 十勝の深掘り
全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。
酪農で新規就農最優秀
広尾の成田さん夫妻
北海道新聞 2021/04/29
道公社「模範的な家族経営」
同表彰は、就農からおよそ10年以内で優れた経営を行っている農業者に贈られる。20年度は成田さん夫妻と千歳市で畑作を営む夫妻の2組が最優秀賞となった。
芳樹さんは三重県出身で、帯広畜産大卒業後、芽室町で酪農ヘルパーを3年間経験し、農協に8年間勤務した。「独立して酪農経営に携わりたい」と思うようになり、広尾町内で2年間の実習を経て11年に就農した。乳牛約40頭からスタートし、現在は45ヘクタールの農地で約55頭を飼育している。
千果さんと2人で作業に当たり、放牧を主体にしたゆとりりある酪農を経営理念にしているという。牛の健康状態に気を配り、広尾町農協の農業振興共励会「乳質改善の部」で最優秀賞を4回、優秀賞を3回受賞している。
表彰式は同農協で15日に行われた。芳樹さん、千果さん、蒼志ちゃん(1)の家族3人が出席し、同公社十勝支所の戸松雅典支所長から盾や記念品などを受け取った。同農協の鯖江雅浩組合長は「受賞は努力のたまもので、楽しく酪農経営を続けてほしい」と激励した。芳樹さんは「今後も家族経営でゆとりを持ちながら乳質の向上に努めたい」と話していた。